位数9の群の構造の決定
「位数…9…?」苦祖 馬鹿子は数学の問題を解いているときに詰まってしまった。???何を言っているのかわからない…
馬鹿子は完全に頭を抱えていた。すると次の瞬間、視界を白い光が包み込んだ!「…これは!」
回答用紙面奥から髭の男がぬるっと、死んで沼から浮いてきた魚のように出現した。
「私は数学の神だ、貴様をこの救ってやろう」
「まずは群の中心を決定しなくてはいけない。」神は言う。そうだ、群Gの構造の決定には、中心Z(G)を調べる必要がある。が、求め方が分からない。
「じゃあもういいよ。Z(G)=Gだよ。」神は見かねて教える
ということは、Zをよくみると2となり、Gは6とみなせるので、2(6)=6となる。つまり(6)=3となる。以上からZ(G)=Gという式は(2)=1と等しくなる。半分にするという操作を表す演算子だったのだ
「わかるかい嬢ちゃん、これが数学ってやつさ!ひひ」
神は引きつった笑いをこぼす。
「いいかい、大事なのは柔軟な発想なんだ!もう、解けるだろう?」
その瞬間、全てが繋がった。
9は反転して6になる…と
9が反転したら6になる・・・ そうか、そういうことか!つまりGはアーベル群だったのか!!!!
「6と9はそのままでは一致しないが、回転させると一致する。つまり、同じであって同じではないのだ。つまりこれが意味するのは"シュレディンガーの猫"…つまり、6と9はどこにでも存在して、どこにもいない…」
「6と9はあって、ない。
あって、ない。
あってない。
合ってない」
「つまり?」
つまり…ため息がこぼれる。
「私は……不正解?」
「知らんがな」
神は回答用紙に沈み消え、同時に試験は終了した。