表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/8

ビッグバン、なぜなら闇鍋の準びが一番楽しい

「はあ…これで3軒目だよ…」私は友人達と最高の闇鍋を作るべくスーパーを奔走していた。「あと欲しい材料は、麻酔だけなんだけどなあ」私は麻酔を闇鍋に入れて、全員気絶するドッキリを仕掛けようとしていたのだ!

どのスーパーでも麻酔薬は売っていなかった。仕方ないので、裏路地にある闇医者に向かった。 

「マスイ?あるヨ。5チョウ円ネ!」 

ふざけるな。5兆円なんて持っていない。

「デモ、コレなら50円ヨ!」

50円の麻酔なんぞ毒以上の何かでしかないのは明白である。

しかし闇鍋を、ビッグバンするために闇鍋を作らねばならない。

仕方なく麻酔を購入した。振り返ると闇医者は目を細めてニヤついていて、大変キモかった

そのまま友達の家で闇鍋をしたが、やはり私のライバルは思ったより強力だ。にんにくにユンケル、スカンクにカッターナイフ、しまいには悟空の如意棒が入っていた。「ふん、なかなかやるじゃねえか」

「ビッグバンだぁぁ!」突然山口が叫んだ。

慌てて鍋の方を見ると、鍋の中でビッグバンが発動していた。

「成功だ!これで…おい」

ビッグバンは成長し、鍋を飲み込み、こたつをも飲み込む。

「逃げろ!」

一目散に家を離れ振り返ると、ビックバンは家を飲み込み、ふわりと空に浮かんだ。

その姿はまるで、鍋に浮かぶはんぺんのようであった。「なるほど、宇宙自体が惑星たちの"闇鍋"ってわけか…」そう言ったときには、大地は荒れ果てていた。「俺が求めた楽しみってのは、この瞬間だったのか」~終~

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ