表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/8

焦げたコメを食うアル中

「ごめんなさい、、、でも楽しかった。じゃあね。」

 俺の彼女だった人はそう言って、駅に向かっていった。俺は色々な感情が渦巻く中、不思議と落ち着いていた。

俺は汚い部屋で業務用の2Lハイボールを飲む"アル中カラカラ"と呼ばれているニコニコの有名人だ。酒嫌いの彼女には会社員と嘘をつき、活動していたのだが、ついにバレしてしまい、愛想を尽かされてしまった。

「おいしいーかも」

いつものように動画を撮り終わると、さらに追い酒をし適当に痴漢モノでオナニーをした。

精も根も尽き果てた俺は畳に寝転がった。

性欲も食欲も満たした俺は残る一つの睡眠欲を満たしにかかる。気の向くままに意識を手放し、起きた時には深夜の3時になっていた。とりあえず近くにあるビールをすすりながら、米が残ってるであろう炊飯器を開けた。

中に入っていたのは、カビていた米だった。

「そうか…とっくに俺の精神は侵されていたんだな」そういって俺は生に執着することを諦めた。一度死んでしまったんだ、だからもう俺を縛るものは何もない、だから…!

カメラを握り動画を回す。

カビた米と油をフライパンに入れ焼き色がつくまで揚げる。その間、お決まりのハイボールをあおっていると焦げてしまった。仕方なく録画を終え、投稿する。

『焦げたコメ食べてみた』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ