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8話 記憶喪失の少女と異変

校長は俺に指名されて、本日入学式が行われる。

仕立屋に無理矢理お願いをして作って貰ったタキシードを着て、ネクタイを締めて会場に行った。

合格生徒数500人で2人に1人落ちると言う試験を行った。

俺とエレは特別教師で剣聖のシズタ君と賢者のハルカさんを教える事になっている。

毎日では無く週一で、それ以外は村の大人を呼び寄せて内容を大人に教えて其の人達を教師にした。

生徒が拍手で迎えられ、椅子に着席する。

凛とした空気の中で学校長の話として、ステージに上がる。


「皆さん、ようこそ魔剣術学院へ。保護者の方々も大変お忙しい中、お出で下さり誠にありがとうございます。さて…」


長い話を終え、新入生代表の言葉でハルカさんが話をする。

入学生を実力順にクラス分けした表の通りの教室へ移動させた。

保護者の方々も体育館を出て、俺とエレが残った。

アリスとマリアは専門教師として毎日授業をする為、担任になった。


「エレ、家で畑作ろうぜ。此の前教えて貰った成長魔法を使って野菜売ろうよ」


「いい考えね。アリスが飲み残した魔力回復薬上位があと60本位残っていたし」


そんな話をしながら、椅子などを魔法で片付ける。

家に帰り、近くの農家から今の時期では作れない野菜の種を貰った。

庭を耕し、巨大な畑を作る。

俺が種を植えている間に、エレが魔力回復薬上位を持ってくる。


「やるよ、ラピットグロース!」


種からぐんぐんと茎が伸び、葉が現れ、花が咲き、赤い果実が出来た。


「苺だったのか」


「いちご?此れはスイートレッドよ」


「無理矢理感ある名前だな」


「そう…あ…あれ……」


急に顔色を悪くして小刻みに震えだした。

指差す方向には白っぽい肌の8歳くらいの女の子が立っている。

女の子はふらっと倒れ、其れを見た俺は家を出て見に行った。

女の子は幽霊では無く、ごく普通の少女だった。


「おい!大丈夫か!?」


返事は無いが脈はちゃんと打っている。

抱き上げ、家のベッドで寝かせた。

暫くしてから様子を見に行くと窓の外の小鳥達を眺めていた。


「大丈夫だったか?」


そう尋ねると此方を向いてコクっと頷いた。


「お名前は?」


エレが尋ねてみた。


「わからない。私って何だろう」


「お母さんの名前は?」


「知らない」


「お父さんの名前は?」


「知らない」


何も思い出せない様で、一先ず家で介護する事にした。

呼びにくいので名前を付けてあげた。

其の名前はペルシャ。

遅れてすみません!

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