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10話 桜魔法

「ハルカちゃんとエレはどうかな」


俺は遠くを見た。

視線の先はピンク色の竜巻だった。



「ゴーレムプラント!」


私は植物で出来たゴーレムを召喚して攻撃させる。


「先生、舐めちゃ駄目」


うわー、ハルカちゃん怖い。


「ファイヤブラスト」


炎の球はゴーレムプラントに直撃してゴーレムプラントが燃え上がる。

仕方ないかー。


「ウィング!」


私の背中に妖精の羽が生える。

地面を蹴って空を飛び、ハルカちゃんに向けていくつかの複合魔法を構築する。


「ハリケーン、ウォーターショット、フレイムジャベリン、グラヴィティコントロール!」


竜巻を作り、水を入れて炎で沸騰させる。

其れを重力操作で圧縮して真っ直ぐ前に放つ。


「ウィンドシールド、アースシールド、ファイヤシールド、サンダーシールド、アイスシールド!」


ハルカちゃんは風・土・炎・雷・氷の順に盾を展開した。

重力弾は大きな爆破を引き起こすが、最後の氷の盾に防がれてしまった。

ハルカちゃんは口を素早く動かして何かを詠唱していた。


「先生、負けを認めて下さい」


「まだ当たってすらいないわ」


「此処は私のフィールド。先生は終わる」


ひらりと一枚のピンク色の花びらが舞い落ちる。


「砕け 偉大なる桜の大樹よ 我が前の敵を 桜の渦で消し飛ばせ 桜魔法桜吹雪の大竜巻」


ハルカちゃんは桜と言う異世界の花に変わり姿を消した。

地面から桜の花びらが私を取り囲むように渦巻き、距離をはすます縮めて行く。

桜の花びらは途端に刃と化し、更に近付いて来る。


「吹き飛ばせ!ウィンドシールド!」


中心から外に向かって風を放つ盾で桜を吹き飛ばす。


「霧化」


私は砂の様な小さな粒子となって桜の外に出る。


「グラヴィティダウン!」


重力を下に強めて桜は重力により地面に叩き付けられる。

花びらが集まり人を形作る。


「私の勝ちね」


「ウィンドジャベリン!」


抵抗しすぎでしょ!


「ロストゲート」


異空間の入り口を出して風の槍を吸い込んで消滅させた。


「参りました」


「よろしい」



終わったな。

俺はシズタ君を担ぎ、2人の元に行く。


「ハルカちゃん。あのピンクの竜巻って桜か?」


「はい」


「桜って確か異世界の日本って国の木だったよね」


「ああ。春になるとピンク色の花が咲くんだ」


「へ~」


俺はハルカちゃんを優しい横目で見て、アイコンタクトをとる。


「桜の木を召喚。桜よ咲け」


地面からにょきにょきと木の幹が伸びて桜がぱっと咲き誇る。


「此れが桜」


「戦闘中は凶器にしか見えなかったけど改めて見ると可愛い花ね」


「此処でご飯を食べようか」


芝生に寝転び、空を見上げた。

今日は一段と青く見えた。

昨日は出せなくてごめんなさい!次回は十話おめでとう会です。

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