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カナリアの鳴く頃に(仮称)  作者: 魅霞彌刹娜
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逃げられぬ運命

「火の巫女、私は、私は、例え貴女と身分が違えど、貴女様を思う気持ちに変わりはありません。例え、この命燃え尽きようが、また来世で生まれ変わって貴女様を見つける事ができるでしょう」

525年、卑しい身分の男が高貴な身分の巫女に恋をした事によって、処刑されることとなった。

「巫女、あの男は処刑されて当然な身分の者です。貴女には青藍様がいます。どうか今回の事は早くお忘れになりますよう」

側近の一人が、巫女をなんとか説得しようと今日何度目かの足を運んできた。

「私は、火の巫女。名は姫仍饠ーキヨラー。高貴なものじゃ。そう、教えられてきた。のう?高貴な者とはなんじゃ。私は恋というものをしたことがない。恋とはどういうものなのか。青藍ーセイランー様相手じゃ、叶わぬ事よのう。」

ここ覽完ーランカンーという村では、最近まで雨が降らなかった。

姫仍饠の姉、李仍㮈ーリヨナーは、水の巫女。

雨を降らせてもらうように神様に嫁ぐようにと村人からいわれ、李仍㮈は2日前に身を捧げた。

神様に嫁ぐ、とは生け贄のことである。

村にしたら昔からの伝統であるがゆえ、誰も悲しまなかった。

ただ一人、妹の姫仍饠を除いて。

「姉様。姉様のお陰で雨が降ったと皆は喜んでおる。だが、私は寂しい。青嵐様はお優しいひとじゃ。私が贄にならないように、結びを交わしてくれた。だが、そのせいで、あれは命を落とした。のう?姉様、いつの時も誰かを犠牲にせねば誰かは幸せにならんのか。苦しいのう」

巫女の家系として生まれてきたからには、神様に嫁ぐというのは当たり前だった。

だからおなごが生まれてくると誰もが祝福した。

生まれてくるのはいつも必ず二人。

そのうち一人は神様に嫁ぐという役割を、もう一人は跡継ぎを産むという役割を果たす。

いつもは長女からだが、李仍㮈は体が弱く、村の誰からも反対された。

神様に嫁ぐおなごは健康でなければいけないからだ。

だから最初、生け贄になるのは姫仍饠だった。

だが、李仍㮈は自分が跡継ぎを産めない体だとわかっていたから自分から生け贄になることを願い出た。

だがやはり、反対された。

そこで、李仍㮈が考えた答えが、青藍だ。

生け贄になる前に姫仍饠と結びを交わしてくれと頼んだ。姫仍饠を助けることが出来る。これで、私がやっと役に立てると、例えそれが生け贄という形であっても。



学生の頃に書いたお話です。

全く、つながっていないところもあるほど、

お粗末ですが、テストとして載せています。

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