パンツ道極めます!!
パンツ道は紳士淑女の嗜み。皆さんもパンツーゴー!!
「皆さんこんばんは。今日のプロの技は世界的人気を誇る日本発祥のスポーツ。パンツ道の特集を行いたいと思います。」スーツ姿のレポーターの言葉と同時に画面下部に「「パンツ道」」とテロップが表示される。
左上には20:01の時間表示がされている。毎週水曜日夜八時から始まる番組「プロの技」は色々なプロの技を紹介する番組だ。この番組は数年前から始まっておりスポーツのプロが出ることもあれば工場の作業員が出ることもある。その道のプロの技を見るという番組なのだ。
今日のテーマはスポーツであり礼儀作法である「パンツ道」世界的に知名度も高くオリンピックの競技の中にもパンツ道が存在する。
「今日のテーマはこの日本発祥の作法パンツ道ということでパンツ道オリンピック技術部門日本代表「「下木 香久道さん(したぎ かぐみち)」」にお越しいただいております。皆様大きな拍手でお迎えください。」司会者が拍手を行うと画面外からも拍手の音が聞こえ始め奥の扉から浴衣姿の男性が現れた。
男性はカメラに向かってお辞儀をするとテロップが画面下部に「日本代表 下木 香久道」」と表示される。軽いお辞儀を終えた男性は司会者の隣まで歩くと鳴っていた拍手の音も小さくなりやがて聞こえなくなる。
「こんばんは下木さん。」
「こんばんは。」司会者の返答に笑顔で返す下木の顔が画面いっぱいに出てきて下からテロップが現れる。
『下木 香久道 1990年生まれ。パンツ道の名家である下木流を次ぐ第20代目当主。中学生時代からパンツ道大会で数々の賞を取り、来年のオリンピックでは個人戦日本代表となっている。』
「いや、オリンピックが近い時期にこの番組に来ていただき本当に感謝しております。」
「いやいや。」
「皆さん。今日のテーマはパンツ道のプロの技ということで下木さんからパンツ道の技を見せてもらいますが、皆様の中にはパンツ道について詳しくわからない方もいると思いますので、簡単にパンツ道の歴史について皆様と学んでいこうかと思います。」司会者は言葉を言い終えるとタイミングを待っていたのか映像が切り替わりナレーションが流れ始めた。
『我々人間と深い関わりを持つ下着。この下着を使った競技が完成したのは1600年、パンツ道当主である荷負 香久尾が当時から存在していたパンツ被りから試行錯誤を重ねパンツ道を完成させた。
当初は現在のように競技としてではなく武道の一種として存在していた。パンツを利用し的の動きを止める。武士の他にパンツ武士が存在していたという話は有名な話だ。』
ナレーションの声と同時に映像はパンツ道の歴史に基づいた写真、映像が流れ始め映像の左上に小さくこの映像を視聴している下木 香久道の顔が映っている。
『そもそもパンツはいつから存在していたのか?それは紀元前三千年頃、人類が腰に巻きつけた布が始まりと言われており。この布が歴史を重ね現在のパンツになっていく。
日本に伝わったのは16世紀。種子島に鉄砲と同時に日本に来た、そこから数年後当時少年だった荷負 香久尾は初めてパンツを着用した時にパンツ道の研究に目覚めたと言われている。
当時の貴重な資料である荷負の書にはこう記されている【我ぱんつの道目覚めし。身を守り心を成長させる。ぱんつは護身にもなりうるであろう。】
この時からパンツ道は始まったと研究家の間では論争が未だに続いている。』
映像は切り替わりパンツで刀を受け止めている絵が映像に出てきた。
『パンツ道は歴史を重ね武士道、空手道、パンツ道と人々にとって馴染み深いものになっていく。時は進み1800年パンツ道の歴史が動く。パンツ道の名家が次々に誕生していったのだ。荷負の時代から伝わる古来パンツ道を極める荷負流、嗅ぐパンツ道を極めし下木流。その他にも御襁褓流、犯津流と数々の流派が生まれていった。』
ここでテロップが現れ「画家 下野 根多の作品。パンツ道の者が武士を圧倒している姿が描かれている」と表記された。
ここから10分にわたってパンツ道流派の戦い、日本の歴史についての説明が入るが読者の方々には映像が終わった場面から見てもらおうと思う。
映像はスタジオに戻り香久道とアナウンサーが映っている。
「はい、皆様パンツ道の歴史についての歴史をご覧になって頂きましたが下木さん。」
「はい?」
「パンツ道の歴史は深いのですね。名家である下木流のパンツ事件は学校で習いましたがまさかあのような事だとは知りませんでした。」
「ええ、パンツポジション事件とも言われているこの問題は他の流派の方々達にも多大な衝撃が起こったようで後のパンツ業界にも歴史に残る事件と言われております。」アナウンサーの感想に対して香久道は冷静に返答を返した。
「流石です。今回下木 香久道さんにはこの場で下木流の技、一の構え 波見出、三の構え 被裏鍵をやっていただきたいと思います。では下木さんお願いします。」
「はい。」アナウンサーの言葉とともに立ち上がった香久道はテレビ局が用意したパンツ会場に向かう。
パンツ会場には畳が敷かれており床には丸く置いてあるブリーフ。会場の前でお辞儀をした香久道はゆっくりとブリーフに近づきブリーフの前で再びお辞儀をして座り込む。
数秒の間動きを止めた香久道はブリーフを手慣れた動作で持ち頭に被ると大きく呼吸を始めた。
「はぁあぁああああああ。すぅううううううぅはぁぁあああああぁ。」このブリーフを自然と持ち上げるのが一の構え 波見出。見たものはその無駄のない動きに感激をしてしまう。(初代下木流当主 下木 光部津が編み出し技であり手に持った瞬間に下着に水の波のような動きが発生し、アイロンを掛けたようにシワが無くなるという技である。)
そしてその後に行った頭に被り大きく香りを楽しむ。これが三の構え 被裏鍵。(同じく下木 光部津が生み出したこの技は下着の香りを全身で楽しむ様をかぶりついているようだと言った事からこの名前が付いたと言われている。)
男女の嗜みであるパンツ被りを技として使った下木流ならではの技と言える。
しばらくの間香久道のブリーフを楽しむ音が鳴り響き、それが止むと香久道はかぶっていたブリーフを手慣れた動作で畳むと再びお辞儀をして立ち上がった。(この下着を畳む動作の中にも五の構え 鬼違算6の構え尾根江算の技を行ったのだが視聴者の殆どがその見事な業前により気がつくことが出来なかった。)
大きな拍手が香久道に送られる。香久道の素晴らしい技を見て観客席の中には泣き出すものまで現れる。
「いや、素晴らしい。思わず涙がこぼれそうになりました。本日は下木 香久道さんの素晴らしい技を見せて頂きました。本日はありがとうございました。」
「ありがとうございました。」香久道がお辞儀をすると同時に番組終了時に流れる出演者等の紹介文字が画面右下から画面左下に向かって流れだす。
「これで本日の番組が終了するのですが最後に下木 香久道さんに大きな拍手をお願いします。」アナウンサーの話が終わるのと同時に拍手が起こり番組は終了した。
後に今回の視聴率が高い事がわかり、パンツ道を目指す少年少女が増えたという。
完
作者は真顔で作品を作りました。
感想をいただけるとわかめのように踊ります。
http://ncode.syosetu.com/n1106da/
これが前作です。短編だけどパンツです。




