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助けての指輪
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「君がどこにいても、僕が感じ取れるように、ある魔法使いに頼んで作ってもらったんだ」
そう言われて渡されたのは、文字が刻まれている指輪。
それを右の薬指にはめておけば、どこにいても私の居場所が分かるのだという。
「うんっ!これ絶対に外さないから……!!」
二人で笑い合う。
嗚呼、なんて幸福なんだろう……。
「君が助けてって一度言えば、僕はその指輪を介して君の傍へ行けるから。すぐに助けてって言うんだよ?」
「助けて……か、分かった!」
その言葉を言った瞬間に、私の姿がその場から掻き消えた。




