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LastDay 2

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1943年9月11日 ミッドウェー

翔鯨からの緊急電にミッドウェーは騒然した

「田中司令どうしますか?」

「本土に至急通達、私も本土に向かう機体を用意してくれ。それと真珠湾に景雲を偵察に出せ」

「しかし景雲はジェット機ですが良いのですか?」

「構わんアメリカでも日米停戦は下士官以下には伝えられていないそうだが、アメリカもソ連と戦争状態に入ったのだから停戦ついても今日中に伝えられるだろう心配するな」

「分かりました。景雲を偵察に出します」

「真珠湾の写真は現像出来次第、本土に輸送してくれ」

「了解しました。司令は搭乗機の用意が出来たそうなので行ってください」

田中中将はミッドウェーの地下格納庫から大型エレベーターで上げられた晴空に乗り父島を経由して本土に到着した。

景雲

田中司令がミッドウェーを離陸した頃、地下格納庫から上げられた景雲が真珠湾に向けて発進した。速度と航続距離を両立した景雲は瞬く間に真珠湾上空まで到達し撮影を開始した

「見えました米大平洋艦隊です」

「小型艦は沈んでいるが、大型艦は無事そうじゃないか」

「しかし迎撃すらも上がってきません。電探は確実に殺られてますね…写真撮影は完了しました戻りましょう」

「待て、北の空に大型機がいるぞ」

「米軍機でしょう。大方偵察に出たら基地と連絡が取れなくなり引き返してきたのでしょう」

「しかし始めてみる機種だな、新型かもしれんあいつの写真も撮っておくか」

景雲は大型機に接近した。その機体は飛行挺だった

「六発機かでかいな…待て、奴はソ連機だ!何故こんなところにいるんだ」

そうその飛行挺は原爆を投下したTu-9だった。景雲は自衛用に25mmを装備しているため、Tu-9の上からコクピットを狙い撃ちした。放たれた25mm弾は吸い込まれるようにコクピットに命中しパイロットを失ったTu-9は海面に激突した。その後ミッドウェーに帰還した景雲の撮った写真は現像され本土に送られた。この時撮られたTu-9の写真が唯一のTu -9の飛行中の写真であった。

帝都

ミッドウェーからの緊急電により山本五十六総理は各地の基地に厳戒体制を引き、核攻撃に備えた

「では田中中将、現在の状況の説明をお願いします」

「現在分かっているかぎりではハワイ真珠湾がソ連機による核攻撃により壊滅しました。投下したと思われるソ連機は偵察に向かった景雲が撃墜しました」

「うむ…では各軍の防空体制はどうなっているかね?」

「陸軍は各地の高射連隊が展開し航空機の来襲に備えています」

「空軍も早期警戒機とレーダーによる警戒を行いつつも迎撃機を交代で上空待機させています」

「海軍は警備挺による警戒線を構築し終えました」

「よろしい、では今後はどう動くかを決めねばいかんな」

「海軍としては、米軍が核攻撃により壊滅的打撃を受けた以上は我々が黒海方面に向かい壊滅した米軍

の穴を埋めねばなりません。そのため欧州は米大西洋艦隊と欧州連合艦隊に任せたいと思います」

「陸軍は中華民国との共同戦線を維持するために多くは無いですが欧州戦線にも部隊を派遣できます」

「空軍はミッドウェーにいる戦略爆撃隊を欧州に派遣します」

「うむ…では各軍の計画通りに進めてくれ、私がその事を各国首脳に伝えよう」

こうして日本軍は対共産勢力に戦力の集中を始めた

ソ連 トロツキーグラード

ソ連国内に建造されたトロツキーグラードは計画都市であり、要塞都市でもあった

〔同志書記長、資本主義の犬どもが、モスクワの70㎞のところまで来ました。命令がありしだい出撃できます〕

〔50㎞ほどのところまで来たら進軍を開始せよ、補給線を叩けば奴等はすぐに音をあげるだろう〕

〔同志書記長、海軍より真珠湾攻撃成功とDeicide作戦を実行するという報告がきています〕

〔よろしい、この戦争は我々がとれだけ保つかによって勝敗が決まる。我々はこのトロツキーグラードがあるかぎり負けはしない。それを将兵たちに伝えたまえそのために死力を尽くせとな〕

イギリス 首相官邸

今までは良いニュース続きであった官邸に重い空気が流れていた

「首相、今回の攻撃により日本軍が黒海方面にまわるため北海は我々と米軍大西洋艦隊であたることになりました」

「そうか…万が一に備え防空を厳重にしろ。原子爆弾ひとつで艦隊が殺られるのだからな」

「その点はハボクックの復帰で対応可能です。ソ連機にも対抗可能な新型機も配備しましたのでご安心ください」

「ハボクックが核攻撃を受けるということも有り得るぞ。今のハボクックには艦載機がないはずだが大丈夫かね?」

「大丈夫です。対空ミサイルを持った護衛艦が随伴していますから心配はいりません」

「そうか、では次は吉報が来ることを祈ろう」

北海

アイスランドで修復を終えたハボクックは新型の護衛艦3隻を伴ってキール軍港へ向かっていた。この海域は枢軸連合が制空権、制海権共に押さえているためソ連からの攻撃は殆ど考えられなかった。その為護衛艦にも隙が出来ていた。まさかハボクックを狙う刺客が潜んでいるとは思いもせずに。

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