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地中海を血に染めて1

久しぶりの投稿です

1943年2月

遂にソ連黒海艦隊が動き出した。ジブラルタルにはスパイの都と呼ばれたイスタンブールに潜入しているスパイからポスポラス海峡を黒海艦隊が通過中との連絡が入り、至急出撃準備を整えた。

ソ連黒海艦隊

[同志諸君、遂にソ連黒海艦隊が地中海に進出する日がやって来た。これは我が国が黒海を越え地中海まで進出した為だ…同志諸君、我々が地中海に進出した暁には地中海を我々の海としようではないか]

[[ウラー]]

ソ連は現在は戦線の拡大を防ぐ為にトルコには侵攻していないが、我が物顔でトルコ最大の都市の真ん中を突っ切って行く大軍を見てトルコ国民はいつ攻めてくるかと恐怖していた

イスタンブール市内

「見ろよあの艦隊、我が物顔でイスタンブール海峡を通過していくぜ」

「今のソ連にはドイツすら苦戦しているらしい。我が国なんて一捻りだろう」

「でも聞いたかよ、あの日本を含めた連合艦隊があの艦隊を待ち伏せしているらしいぞ」

この世界では日露戦争が行われていないため、日本は亜細亜の国の中では欧米に工業力で肉薄する国という認識である

「確かにこの間の戦争でも仏伊連合艦隊を英独と協力して壊滅させたり、植民地の解放を行なっているが…今のソ連海軍はあのイギリス本国艦隊を壊滅させたんだ。敵うのだろうか?」

「アメリカとも決闘するっていうほどなんだ、やってくれるさ」

イスタンブール市民を横目にボスポラス海峡をソ連黒海艦隊は通過していった。

ジブラルタル

現在、枢軸連合の地中海での本拠地であるジブラルタルから駆逐艦71巡洋艦34戦艦8空母1の大艦隊が出港した。

旗艦アルビオン

「ハボクックの調子はどうだ?」

「例の分裂炉のおかげで艦隊にもついてくることが出来てます」

「今の我々に空母はアレしか無いんだ。何があってもついてきてもらわなければならない」

「アカバに居た大洋艦隊がアカバからスエズに移動を始めたとの事です」

「このペースならばシチリア沖でぶつかりそうだな」

「アフリカは我々が抑えてますが、対岸はソ連が居ますからね」

「情報通りならソ連は新型戦闘機の量産を開始したらしい」

「イタリアに配備されていなければいいですね」

「そうだな…我々の新型戦闘機の実力は今だ未知数だからな」

アカバ湾

『ようやく赤どもと戦えるぞガーデルマン』

『ルーデル…君は何処の戦闘民族だい?』

アカバ湾を行くドイツ大洋艦隊には日本で修復を終えたリヒトフォーフェンなどがいた

『考えてみろ、俺たちは開戦と同時にアジアに退避し戦ったのは赤ではなくアメリカだった』

『確かに戦ったのは開戦からリヒトフォーフェンの修復が終わるまでの台湾に居た間にフィリピンに爆撃をしに行った位だったからソ連とは戦ってないね』

『日本が中国の赤どもと戦い始めたのは俺たちがアッズに戻ってからだったからな』

『台湾の航空隊は爆撃やらで忙しいって手紙が来てたね』

『しかし、そんな日々とも今日でサヨナラだ。明日からは忙しくなるだろう』

『運河を抜けたらそこは戦場だっただね』

『待っていろよ赤ども今行くからな』

イタリア シチリア近く

[セルゲイ同志中尉、出撃命令です]

[またシチリアへの出撃か?]

[いえ、今度地中海に進出する事になりタラントに向かっている黒海艦隊に攻撃するために枢軸連合艦隊が動いたそうです。その為黒海艦隊はタラントへの移動を止め迎撃を行うようですので、黒海艦隊の航空機が攻撃に専念出来るようにするためにマルタ島の航空基地を攻撃してほしいそうです]

[枢軸連合の艦隊には空母は居ないのか]

[はい、空母らしき艦はジブラルタルには居ないそうです]

[了解した。奴等に赤の13の強さを思い知らせてやろう]

この頃、セルゲイ・パブロフ中尉の所属するボルシェビキ遊撃隊は共産党の名を化せられた部隊として、運用する新型戦闘機の性能やパイロットの高い技術と共に各戦線で名を馳せ、枢軸連合からは恐れられていた。特にセルゲイ中尉率いるイタリア方面隊はシチリア、マルタやコルシカから来る航空機と戦い激戦を繰り広げていた

[新型戦闘機も届いた事だ。お披露目といこうじゃないか]

MiG―15

全長 11m

全幅 11m

航続距離1300km

武装

37mm×1、23mm×2

史実のMiG―15のエンジン強化版、エンジン出力が3100までアップしている。

マルタ島

「敵機襲来、迎撃機を発進させろ」

まだ最前線の島々はレシプロ機しか無いためスピットファイアMkXが上がっていった

「機体数は20機ほどか、ジェット機は9残りは爆撃機か…此方は34機ジェット機を落とせば此方にも勝ち目はある。お前らジェット機を潰」

隊長機が真上からの攻撃で爆散した

「隊長機が殺られたぞ」

「あの機体に描かれた赤色の13の数字はまさか…」

「ソ連のイタリア侵攻初期から撃墜記録を伸ばし続け今では総撃墜数57という噂の赤の13だ」

「不味いぞボルシェビキの奴等だ。逃げろ」

ソ連のプロパガンダによりボルシェビキ遊撃隊の中でも一番の撃墜記録を持つセルゲイ中尉はニュースにも良く登場し枢軸連合にも名が広まっていた。余談だが彼の二つ名の赤の13は部隊の識別のためにボルシェビキ遊撃隊の機体の尾翼や主翼の翼端が赤色に塗られていた事と部隊内番号が赤で13と描かれていた為である

[三機目撃墜、しかしこの機体は素晴らしい性能だ。これならイゼオ湖のあいつに勝てるな]

[同志中尉、マルタ島の爆撃完了しました]

[今日の奴等は逃げてばかりだったおかげで余り撃墜しなかったな、よし全機帰還するぞ]

[了解、ところで同志中尉は何故逃げる敵は追わないのですか?]

[お前は確か新顔だったな]

[そうですが…それが何か?]

[中尉はだなイタリア赴任最初の出撃で僚機共々撃墜されて中尉だけ生き残ったんだ。それ以来中尉は撃墜数より味方を撃墜されない事を重要視するようになったのさ]

[そうだったのですか]

[キリネンコ少尉、ドミニク曹長、余計なお喋りをするな]

イタリアに向けてMiG―15が翔んでいった。

枢軸連合艦隊

「なんだと…マルタ島の滑走路が使えないだと?」

「我々の動きが察知されたらしく先手をとられたそうです」

「マルタ島の支援も期待していたが使えないならしょうがない、我々の上空支援はハボクックに任せよう」

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