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明日へ

最終回です。

目を冷ますと病院のベッドの上だった。廊下から日本語が聞こえてくることを考えるとどうやら本土の病院のようだ。欧州の軍病院や野戦病院にも日本人が居ないわけではないので日本語も聞こえてくるが、やはり大多数を占めるのは英語などの日本語以外の言語だが、この病院では日本語以外の言語は全く聞こえてこなかった

「そうか…撃墜された戦闘機が墜ちてきたのに巻き込まれたのか。我ながら良く本土まで生きて帰ってこれたな、あれからどれ程時間がたったんだ?」

体に異常はないようで動かせたので、カレンダーを確認する

「2013年だと…いったいどういうことなんだ!」

急いで窓のカーテンを開くと窓の外には高層ビルが建ち並んでいた

「確か帝都では未だに建物の高度制限があって高層ビルは建てられなかったはず。ここは未来だとでもいうのか?」

誰かが見舞品として持ってきてくれたのか日本史の本が置いてあった。それの近代史のページを捲るとそこには日露戦争、太平洋戦争の文字があった。これらはあの世界では起こらなかったことである。歴史は変わってはいなかった

「そうか、ここは未来ではなく元いた時代なのか」

その時、自分の見た目が青年であることに気づいた。

その後に聞いたところによると、僕は2年前に大型トラックに轢かれ昏睡状態だったそうだ。だとすれば、あの世界でのことは夢であったとでも言うのだろうか…僕はそうは思わない。誰かが覚えているかぎり、あの世界は存在し続けるのだから。そして、今の自分がやるべきことは一つしかない。

2016年

とある架空戦記大賞である青年が史上最年少でデビューした。彼の作品はまるで見てきたかのような細かいまでこだわった描写が人気を呼んだ。彼の名前は田中翔、そして彼のデビュー作から始まった同一の世界観を持つ作品群はデビュー作である「パラレル日本 欧州開戦」からパラレル日本近代史と呼ばれることとなる。

今までこの2年間読んでくださりありがとうございました。作者の処女作であり、結末を考えないまま始めたためこんな最後になってしまいました。今回でパラレル日本近代史は65話を迎えました。ここまで来れたのも完結できたのも単に読んでくださり、感想を書いてくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

では次の機会があったらまたよろしくお願いします。

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