表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/13

史上最大の作戦

おまたせしました。残り後1話です。

1944年7月4日

ブラウ作戦の成功でソ連の経戦能力を消耗させることに成功した枢軸連合は青作戦最後の目標であるスターリングラードを包囲していた。この包囲網には日米英が参加していた。一方でドイツはソ連海軍最後の艦隊が籠るムルマンスクを攻撃していた。

トロツキーグラード

疎開したソ連参謀本部では、包囲されているスターリングラードのワシーリー・チュイコフ将軍指揮下の第62軍を救出するための作戦が発動された

〔これよりバグラチオン作戦を開始する。諸君らの健闘を期待する〕

こうして両軍の参加兵数50万参加戦車11000両参加航空機2万機と言われる第三次世界大戦最後の戦闘が参謀総長アレクサンドル・ワシレフスキー大将指揮のもと始まった。この作戦にはトロツキーグラードに温存されていた戦力の大規模が投入された。トロツキーグラードの疎開工場で作られた新型戦車T-54を始めとする新兵器群とそれを操る精鋭逹と枢軸連合の精鋭逹によるこの戦闘はこの戦争最大の戦いとされている。ソ連がこの作戦を発動した裏には和平交渉があった。既にソ連と枢軸連合との和平交渉は始まっていたが、この交渉に失敗した場合に備え戦線の再編と継戦のため精鋭の第62軍を見殺しに出来なかったからであった。しかしスターリングラードを包囲する枢軸連合の兵力は圧倒的であるため史実のように包囲軍を逆包囲することは不可能なため、包囲網突破の常套策である兵力の集中投入で包囲網に穴を作りそこから第62軍を救出する策がとられた。そしてソ連軍は包囲網のうち米軍が担当するエリアに攻撃を仕掛けた

「田中司令、米軍のパットン将軍から航空支援要請がきました。ソ連は新型戦車を投入してきたようでパーシングも押されているそうです」

「西澤大尉の部隊を出せ、地上攻撃で彼らに敵うものは日本軍には居ない。それと陸軍の本間中将に対地回転翼機の派遣を要請しろ」

田中翔中将は日本空軍欧州派遣軍総司令として日本空軍の総指揮をとっていた

「こちら西澤、火龍攻撃隊発進するぞ。俺に続け」

西澤平助大尉率いる火龍攻撃隊は対地攻撃専門の部隊として編成された。激風改で構成されていた。

激風改は武装を75mm×1と40mm×2から25mm×8に換装し機首に誘導用レーダーが搭載されエンジンも極に換装した機体で汎用性が大きく向上し襲撃機としての任務は勿論のこと対艦ミサイルを使用した対艦攻撃や快足を活かした威力偵察も可能になり、自衛能力も向上していた

「全機槍型陣形を組め、突撃隊は俺に続け、掃除は爆撃隊にまかせる」

槍の穂先に位置する突撃隊の激風改の12基のウェポンラックには25mm機関砲が懸架されており、低空を突撃する激風改は20門もの25mm機関砲で破壊の暴風を起こした。高初速の25mmは戦車の天板を貫通し搭乗員を引き裂き生身の兵士や非装甲車両の搭乗員はミンチとなった。そして、突撃隊が蹂躙した後を爆撃隊がナパーム弾を投下し広範囲を焼き払った

「こちら西澤機、攻撃完了。何度見ても酷い光景だ」

そして、火龍攻撃隊が帰投した後に、採用されたばかりの6機の対地回転翼機 火鳥ひちょうがソ連軍を襲った。火鳥は機首に25mm×1と4つのウェポンラックを持ち4つのウェポンラックには6連ロケットポッドが搭載されていた。火鳥は横一列に隊列を組み火龍攻撃隊の攻撃で混乱するソ連軍にロケットと機関砲掃射を浴びせた。これにより前線のソ連軍は混乱に陥り指揮系統が寸断され、そこにパットン将軍率いる米軍が突撃した

〔奴等が混乱している今がチャンスだ。ボーイズ突撃だ〕

性能ではT-54 には劣るパーシングだったが、連携して混乱しているT-54 を各個撃破していった。こうしてパットン将軍率いる米軍はなんとかソ連軍の侵攻を抑えた。パットン将軍がソ連軍を抑えている間に枢軸連合陸軍総司令のアイゼンハワー大将が包囲網が手薄になっても構わないとして包囲網の戦力を割き増援を送った。これによりソ連軍と枢軸連合はスターリングラード近郊のウルダでの戦闘からから1ヶ月近く大規模な戦闘を繰り広げた

1944年 7月29日 スターリングラード近郊

田中翔中将はパットン将軍と前線の視察を行っていた。パットン将軍がウルダの戦いでの航空支援のお礼として案内を勝手でたからであった

〔ウルダでの航空支援は本当に助すかった。あの時は日本軍が味方で良かったと心のそこから思ったよ〕

「いえ、将軍が持ちこたえたからこそ航空攻撃が間に合ったのです…」

その時、爆音が鳴り響いた。田中中将にとっては聞きなれたジェットエンジンの音である。しかし、その音は聞き覚えのある枢軸連合機のエンジンの音だけではではなかった

「ソ連機が来たのか!」

予想通りに数機のののMiG-15と迎撃のホーカーハンターが飛来した

〔あれはモーニングコールだな〕

「モーニングコール?」

〔MiGに爆弾持たせて低空爆撃してくるのを俺達はそう呼んでるんですよ。早朝によくやって来て当たりもしない音だけ立派な爆弾を落としていく、目覚ましにはピッタリだ。まあ最近はめっきりと無くなったがね〕

これには枢軸連合空軍の方でも手は打ってあり日本軍の航空管制機によって地対空レーダーの弱点である低空をカバーするようにし始めたため今回のようにソ連機は迎撃を受けるようになり爆撃出来なくなってきていた。空では航空管制機の支援を受けれる枢軸連合機が優勢であった。その時、撃墜されたMiGが二人に向かって墜ちてきた。

感想や間違いの指摘

お待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ