表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

反撃開始

  


   そして次の日の放課後になった。今はあの女に連れられ生徒会室にいる。

その本人は副会長、書記、庶務、風紀委員長に囲まれてお姫様気分を味わっている。

副会長の蓮城 大和は薄い茶髪のサラサラショートに薄い茶色い眼に眼鏡をかけている。性格は生真面目で腹黒。ついでに言うと神経質だ。あの女に疲れている時に甘い言葉で落ちたらしい。

書記の三条 空 海 は双子でピンクに染めた髪を右側で小さく三編みをしている。二人とも同じ格好なのでどちらか分からない。そして緑のカラコンだ。性格は二人とも悪戯好きで人をからかうのが好きらしい。あの女に自分達を肯定されて落ちたらしい。

庶務の館山 剣は黒い髪に黒い眼をして左眼だけを前髪で隠している。実はオッドアイで左眼の色が違うらしい。らしいというのは見た事が無いからだ。身長が高く多分この学校でも五本の指にも入る。

性格は無口無表情。なにを考えているか分からない。あの女に左眼を褒められたらしい。

風紀委員長の影山 天虎は青い髪に景山家特有の銀の瞳だ。影山家は光ノ宮家のライバルであり友でもある家柄だ。そのせいか龍貴にライバル心剥き出しだ。性格は俺様で始末の終えない馬鹿だが喧嘩や武術の腕が良い。あの女に自分の心を汲み取ってその上で逆らってきた所に落ちたらしい。

上記のを思い返すととてつもない馬鹿共だ。救いようの無い馬鹿なのでリコールされるのは当然だろう。

そう考えていると生徒会室に菫、早苗 葵が入ってきた。すると目ざとくあの女が気づき声をかけた。「あなた達は?ここは部外者立ち入り禁止だよ?」と言ったので思わず心の中で

(お「あら、ではあなたはどうしてここに?部外者立ち入り禁止なんですよね?」と菫が重なった。

さすが菫きっぱりと言うな~~~

「私はきちんと許可とったよ。皆が取ってくれたんだよね?」と周りを見回しながら言う。

信者達はうんうんと頷き帰した。

「そうなんですの。まあそんな事はさておいて私達の自己紹介をさせて頂きますね。」

と笑うと宮中が顔を引き攣らせながら頷いた。おおよそ自分より綺麗だから悔しいんだろう。

「私は西園寺 菫。華桜会の会長をさせていただいております。

「俺は水無瀬 葵。風紀委員会副委員長だ。」

「私は神名 早苗。生徒会長親衛隊隊長だよ。」

と三人が名乗ると宮中が怒ったように立ち上がった。

「親衛隊!!いい加減に制裁とか止めて欲しいの!皆と仲良くして何が悪いの!?」

と言うと周りも頷きながら睨んでいた。

「私達は何もしてないよ。しているのは会長以外の親衛隊の皆だもん。だから私に言わないでよ。」

と返すと

「それでもどうにかしようとか・・・・それに龍貴も迷惑だよ。こんな勝手な隊なんて。」

と言った。名前呼びにイラッときたのはひみつだ。

「何で?私は龍ちゃんに頼まれてしているだけだよ?」と不思議そうな顔をした。

「龍ちゃんって・・・生徒会長をそんな呼び方・・・本当なの?」

と今まで我関せずと言った風な龍貴に聞いた。

「ああ。知らん奴より幼馴染に頼んだほうが良いだろ。」

と鬱陶しそうに返した。それをみて信者達は龍貴を睨んでいた。

「そうなんだ・・・わかった・・・」

と悔しそうに黙りこんだ。

辺りが少し静かになると口を開く者がいた。

「さっき言ってた許可書なんですが・・・」

と副会長がこちらを少し笑いながら発言した。

「浅葱さんは誰の許可を取ってここに?」と言った。

「憂衣。取ってなかったの?ダメだよ。早く出ないと。」

と怒りながら言った。内心では勝手に連れて来たくせに・・・と思い口を開いた。

「私の許可書ないの?」と聞くと

信者どもが嘲笑いながら「な「あるよ~~。僕がちゃんと取ってるよ~~」

と瑠兄が遮った。

すると「な!どうして!!」と副会長が怒鳴り周りも睨んでいた。

「だって取らないと入室禁止だよ?当たり前じゃん。可愛い妹のためにもね。」

と言うと宮中を含むほかの連中が固まった。そして宮中が恐る恐る尋ねた。

「妹って?」それに瑠兄は私を後ろから抱きしめながら

「憂衣のことだよ?気づかなかった?苗字一緒なんだけど?」

と不思議そうに答えた。

「聞いてないよ!憂衣もなんで教えてくれなかったの?」

と聞かれたので「だってさっきも言ってたけど苗字が一緒だよ?浅葱なんて結構珍しいのに。」

と答えた。

「それは・・・・」と言いよどんだ。まあまったく似ていないのだからしょうがないのだが・・・・

「それになんでそんな風に喋ったり笑ったりしてるの!?私と居た時はなにも喋ってくれなかったし笑ってくれなかったのに!?」と睨みながら言った。

すると葵が「憂衣は人にあまり興味を持たないからな。私達と居るときは笑うし喋るぞ?」

と笑いながら言った。

「酷い!私は友達だと思ってたのに!」と泣きながら言った。それを見た信者共が口々に私を罵倒し始めた。そして宮中は龍貴に抱きつきながら「龍貴も何か言ってよ!!酷いでしょう!?」

と言った。

「うざいのはお前だ。」

と絶対零度の視線を向けられた宮中と信者共は固まった。そも隙をついて龍貴は一気に喋った。

「うざいんだよ、お前。事ある毎に生徒会室にきては話かけて来て。俺が仕事してんのがわかんねえのか。その甲高い声で耳元でぎゃあぎゃあと。お前は一体今何歳だ?しかもデリカシーがないのか人のプライバシーまで口出してきやがって。俺にセフレはいねえよ。誰に何を吹き込まれたのかしれないが変な勘違いをしてんじゃねえ。お前らもだ。仕事もせずにその女にベタベタと。好きになるのは自由だがする事やってから会いに行け。それが嫌だったらいっそのこと生徒会やめろ。邪魔なんだよ。」

と睨みながら言った。信者共は反論できずに悔しそうに俯いた。

そこの宮中が空気を読まずに怒鳴り返した。

「酷いよ!なんでそんな事いうの?みんなお仕事頑張ってるよ!それに皆が言ってたもん。龍貴にはセフレが一杯いるって。そんなの悲しいから言ってるのに!何かあったんなら私が相談に乗るよ。龍貴のためだもの。」

と顔を赤くして龍貴の手を握った。それを見た信者は悲しそうに見ていた。それ以外の者達は同じ事を思った。

(やっぱりあいつは龍貴の事が好きなのか)

と冷めた眼で見ながら思った。龍貴は嫌そうな顔をして手を払った。

「邪魔だ。触るな。大体俺には恋人兼婚約者がいんのにセフレなんかいない。」

ときっぱり言った。それを聞いた宮中や信者はまた固まった。

「嘘・・・・だよね。」

と宮中が呆然と聞いた。

「嘘じゃねえ。俺が好きなのはこいつ・・・憂衣だけだ。」

と言いながら抱き寄せられた。

とりあえず反撃開始です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ