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気のおける友達との休憩時間

 あれから一緒に昼食をとりさらに夕食もとった。

今はなんとか理由をつけて離れられた。

それでも随分とひきとめられ今いける。そう思うと足取りが軽い。

あの少女が来てからまともに会っていない。電話やメールでは心配ばかりさせているので

今日はこれまでの分と・・・・・これからの分まで遊ぼう。

そう思いながら部屋に着きチャイムを押した。

「はい・・・・憂衣!!」

と出てきて驚いたのが一人目の親友西園寺 菫。

綺麗な黒髪を腰の長さまで伸ばして遺伝だという緑の眼をただでさえ大きいのにさらに大きくさせている。しかも絶世の美女だ。あの転入生でさえ霞んでしまう。

そんな彼女は華桜会の会長をしている。

この学園はある意味三権分立気味だ。

まず男子生徒中心の生徒会、女子生徒中心の華桜会そして男女混合の風紀委員会だ。

まず生徒会が外側の枠組みをし、華桜会が内容を詰める。そして風紀委員会がその行事中に警護や不備

などをたしかめている。その為その生徒達には親衛隊なるものがいる。

菫はそのトップだ。

「突然ゴメン。今いいかな。」

と軽く笑いながら告げると、

「勿論です。はやく入って下さい。」

と招き入れられた。

そしてリビングに行くと想像通りの二人の姿があった。

「憂衣!!なんで今まで来なかったんだよ。」

と軽く睨みながら言ったのは水無瀬 葵。

風紀委員会の副委員長をしている。茶色いショートの髪でカラコンのオレンジの瞳をしている。

美少女というより美形でよく男と間違えられる。制服もスカートがイヤだというので体操着を着ている。

口調も男言葉で女子生徒に人気がある。それでも恋人兼婚約者がいるのでそれを知っている生徒達は

応援している。

「しょうがないじゃん葵。憂衣はあの馬鹿女のせいで疲れてるんだから。」

といったのは神名 早苗。生徒会長の親衛隊隊長をしている。

葵より明るい

茶髪に天パだという髪を耳よりしたで左右に括った髪をしている。そしてカラコンだろう蒼い瞳だ。

明るく今時の女子という感じだが芯がしっかりして親衛隊を上手く統率している。

「やっぱり皆といるのが一番落ち着く。」

と返しながらリビングのソファに座った。

「紅茶にします??コーヒーですか?どちらがいいですか。今は緑茶をきらしてしまって・・・ごめんなさい・」

と首を傾げながら尋ねてきた。

「じゃあ紅茶で。砂糖を入れないストレートがいい。」

と言うと菫は頷いてキッチンに向かった。

「よくあんな苦いの飲めるよな。あんなん人が飲むもんじゃねえよ。」

と葵が顔をしかめながら言った。葵の一番女の子らしい所がこの甘党だ。

「美味しいわよ。それに菫が淹れてくれるのはまた格別だもの。」

と返す。菫は紅茶好きで飲むだけじゃなく淹れるのも好きらしい。キッチンにいったら紅茶の茶葉が棚に

ぎっしり詰まっていた。

「でも葵のは異常だよ~~。あんなに砂糖入れて胸焼けしそう~~。」

と舌をだして早苗が言った。早苗はやはりジュース類が好きだが今はコーヒーのカップが置かれていた。

「あれ?ジュースじゃないの?」

と聞くと

「ジュースばかりはダメって怒られた。」とむくれながら言う。

「それはしょうがないですよ。ジュースばかりではすぐに太ってしまいますから。」

と菫が紅茶を持ってリビングの空いている席に座った。

そして私は紅茶を一口ふくむと

「やっぱり美味しい。今までインスタントの紅茶ばかりだから余計にかんじる。」

と身体の疲れが一気に抜ける気がしながら菫に向かっていった。

「そんなにあの女は大変か?」

と葵が身を乗り出しながら聞いてきた。

「まあね。人の話なんか全く聞かないのに自分の話は聞いて欲しいなんて・・・あきれてるわよ。おまけにすごく強引だし。見てよこれ、」

と言いながら右手首の袖を巻くって見せた。そこには人の手に掴まれたとはっきりわかるくらいの痣があった。

「これは・・・・酷いです。」

「うげ、多分これしばらく取れねえぞ。」

「イタそ~~。どんな馬鹿力な訳?」

と3人とも顔をしかめながらいった。

そこで早苗が気がついたような顔で聞いてきた。

「親衛隊のほうは大丈夫?なんとか私達の隊で止めようとしてるけど上手くいかなくて・・・・」

と心配そうな顔をしながら聞いてきた。

「大丈夫よ。今のところは靴箱と机の上を荒らされているだけだから。」

と返すと

「やっぱりそれぐらいはされるか~~・でももっと酷くなったら私達に言ってね。なんでもするから。」

と笑顔で言ってくれたので嬉しくなり飛びついた。

「私達にもですよ。親友なのですから遠慮なんかしないで下さいね。」

「そうだぜ。特に私は風紀なんだからな。委員長の馬鹿は私達風紀委員で締め上げるからな。」

と二人も笑顔で言ってくれたので早苗を巻き込んで二人にも突撃した。

結果四人まとめてリビングに倒れた。

「3人とも有難う。」

と囁いた。

「はい。」「おう。」「うん!」

と口を揃えて帰ってきて4人全員で笑った。




しばらくすると早苗が

「でもこの体制あの二人がみるとどう思うかな・・・・」

と呟くと菫と葵そして遅れて早苗が離れていった。

「大丈夫でしょ。私達が親友だって知ってるんだし。」

とかえすも

「いや。駄目だな。あの二人の独占欲はそんな物関係ない。」

「確かに・・・・」

「そうですね・・・」

と3人がいうとタイミングよくピンポーンとチャイムが鳴った。

4人で顔も見合わせて引きつった笑いをすると菫が意を決して立ち上がって玄関へ向かった。

「もしかして・・・・」

「いやそんな馬鹿な・・・」

「そうですよ。そんなタイミング良く・・・・」

と言い合ってる内に顔を青くさせた菫の後ろからきた人物を見ると引きつった笑いしかでなかった。

さあ誰が来たんでしょうかね。

またまた新キャラが出ます。

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