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20、新しい出会い

いつも読んでいただきありがとうございます。

誤字脱字が多すぎる作者は皆様の報告ですごく助けられています。

今作も楽しんでいただけると嬉しいです。

ライラの初デートから1ヶ月…。


「ライラ、今日も送っていく」


「ありがとうライオネル。店が終わるまでもう少し待っててね」


ライラとライオネルさんはデートを重ね、無事お付き合いが始まった。


「ライラ。ライオネルさん、私お邪魔だから別で帰るよ」


「いやあね。そんな気を使わないでちょうだい」


「そうだぞ。アニーも夜道は危ない。一緒に送らせてくれ」


うーん、付き合いたての2人の時間を邪魔するようで申し訳ないな。


「それじゃあ、アニーは俺が送っていこうか?」


ディルックはが声をかけてくるが、即座に断る。


「あ、そういうのいいんで。ライオネルさん、お願いします」


「アニー、相変わらずつれないな」


ライラのデートの尾行ではお世話になったが、私は冒険者を彼にするつもりはない。


「私、冒険者とは恋愛しない主義なんで」


なんで?冒険者ダメなの…と呟くディルックをガイアスが慰めている。


「ねえ、アニーが冒険者の男に酷い目に遭ったのはわかるけど、ディルックはいい人じゃない?」


ライラがこっそり私にいう。


「ディルックがいい人なのはわかってるけど、わざわざ冒険者と恋愛しなくてもいいかなって」


「まあ、それはそうかもしれないけど」


冒険者と付き合ったら私が元S級ということがバレた時気まずいだろうし。


それに私には最近気になる人がいるのだ。


カウンターのライオネルさんの2席隣。


一人静かに食事をしている彼、マルコスさん。


周りのお客さんの情報によると、ランベルの街の郊外で農家をやっているらしい。


元々マルコスさんはランベルに住んでいたらしいのだが、他の街に仕事に行っていたということだ。半年前にこの街で農家をやっていた父親が亡くなり、戻ってきてその農地を継いだらしい。


「マルコスさん、鶏のトマト煮込みお待たせしました」


「ああ、ありがとうアニー」


私を見て今日も照れている、かわいい。


農家=真面目。


年上なのにすぐ赤くなってかわいい、そして真面目。


彼はとてもいいんじゃないか?


「ねぇ?ライラ。あの最近いつもカウンターにいるマルコスさんってどう思う?」


「なあに、アニー。あんなおとなしそうな感じがタイプなの?」


「いやー、農家の嫁もいいんじゃないかと…」


力仕事もどんとこいだ。


ただし、料理はこれから覚える必要がある。


「うーん、アニーと農家…あんまりピンとこないけど…。まあアニーがいいっていうなら応援するけど。ここらも最近物騒な事件もあるし、街に知らない男達も増えたからあんまり不用意についていったらダメよ」


「うん、気をつける」


私は強いが油断は禁物だ。


この街も大きな街なのでそれなりに物騒な事件も起こるし、裏社会の奴らもいる。


街の警備隊が巡回してくれてはいるが、どこにでも悪い奴はいるものだ。


できることなら、真面目な人と結婚して穏やかな人生を送りたい。


そのためにはまず彼氏だ。


読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

返事が返せないこともありますが、感想必ず読んでます。ありがとうございます。

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