episode1~部活~
とある日の事だった。
男子高校生はまだ入学したてのため、新しい部活に入ることにした。
本当は野球部が良かったが、意外に過酷そうなことを知り、何となく映画研究部に仮入部として入ることにした。
いざ教室に入ると、中には2人の男子高校生がいた。その2人に
新入生「あ、あの」
と声をかけると、2人が振り向き、眼鏡をかけた部長が
部長「どなた?」
かなり真面目そうだ。すると隣にいた優しそうな部員が
部員「もしかして、仮入部の」
新入生「あっはい。夏川と申します」
部長「あぁ夏川君ね。聞いてるよ」
新入生は少し緊張気味になる。
部長はそんな彼を見て、和ませようとしたのか
部長「ここは、ただ映画を研究し、よりよい映画を作ろうと日々努力する部だ」
新入生は何を言ってるんだ?と思いながらも聞いていると
部員「立ち話はなんですから、座って話をしましょう」
部長「そうですね」
3人が囲んである椅子に座る。
新入生はどうしていいか分からずにいたが
新入生「あ、あの」
部員「何?」
新入生「他に部員とかは」
部員「あっ、僕たちだけだよ」
新入生「あっそうですか」
仮入部する部活間違えた。そう思っていると
部長「今日のテーマはなんだ」
部員「今日のテーマは。スターウォーズです」
部長「スターウォーズか。じゃあ語ってくれ」
新入生「語ってくれ?」
部員「はい。特に宇宙がとにかくでかいです」
新入生「そりゃそうだろ」
部長は納得した顔で
部長「なるほど」
新入生「いや、納得するところじゃないですから」
部長はそんな新入生の言葉を無視して
部長「次は」
部員「そうですね。バズライトイヤーがカッコよかったですね」
新入生がつい笑ってしまい。
新入生「あの先輩。映画違います。それトイストーリーです」
部長が納得いった顔をして
部長「それは面白そうだな」
新入生「全然違いますからって、見たことないんですか?」
部長「当たり前だろ」
新入生「マジですか。よく部長務まってるな」
部長「次」
部員「今度ディズニーランド行きます?」
新入生「は?」
部長は笑顔になり
部長「そうだな。今度行こうか」
新入生「おいおい。話変わってるし。スターウォーズは?」
するとドアが開き、顧問教師が入ってきた。
しかし、顧問は何故かダースベイダーの格好をして入ってきたため、新入生は思わず腰が抜けた。
部長・部員「先生」
新入生「先生なんですか?」
するとダースベイダーの呼吸で返事をした。
新入生「あの先生。野球部行きますね」
そう言い、教室を出ていく新入生。
部長「先生。どうしてましょう」
先生がダースベイダーの格好で首をかしげる。
~終~