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最弱の強者  作者: 夢火
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プロローグ的な世界設定の紹介

はじめまして。色々と未熟な点はありますが、頑張っていきたいと思います。


人は能力者と無能力者の二つのカテゴリに分類される。


能力者とは人の身で在りながら神の奇跡を起こす事の出来る才能のある者。能力の有無は生まれた時に決定し、それ以降での能力の発現は確認されておらず、また、親の遺伝等は関係ないとされている為、具体的な発現条件は未だに不明である。

とある宗教的な一説によれば前世に神に尽くした人間の魂が昇華し、能力(ちから)を得て生まれ変わったとされているが定かではない。

一方、無能力者とは才能のない神に見捨てられた者の事。才能のある能力者達は無能力者を常に侮蔑の眼差しを向け、無能力者はこの能力者達が繁栄した世界では世間からの態度や扱いすらも酷いものだった。


世界最大級の領土と文明を誇るリアナ大陸にある帝都ラフラ・ローレは世界随一の能力者至上主義国家であった。

そこは能力者達が政治・宗教・技術を独占し、学習面では初等部から国の主義を学ばせ、まさに世界随一の名に相応しい能力者の為の国であると共に、無能力者に対しての強固な態度も世界随一である国だ。


そんなラフラ・ローレにはやはり能力者至上主義らしく、ある制度があった。


『能力別階級制度』、通称『スキルランク』と呼ばれるその制度は個人の能力の強弱に合わせ、E、D、C、B、A、Sとランク別に分類され、さらにその中で数字で順位付けされる制度である。

この制度で定められた階級で上位に位置する者は家柄、年齢等を無視して『力ある者』として世間から認められ、Aランク以上になると帝都以外の都でも権限を持つ事ができ、その権限は並の貴族を遥かに上回る程である。(帝都以外と言っても、無能力者主義の国家は除くが)

ランクは基本的に生まれた時に有する能力によって決められ、主に軍事的価値のある能力が重宝される。

だから、ランクAの能力者になるとその単体戦力は小国程度なら一人で制圧でき、ランクSにも為れば数人居れば一晩も掛からずリアナ大陸の八割は死地と為す程のバケモノ揃いである。

つまり、生まれた時に決められるこのランクは『余程の事』がない限りランクの上下変動がない。


そして数字による順位だが、これは同じランク内での優劣を決めるもので、順位を上げる条件が『自分より順位の高い能力者と公式戦を行いそれに勝つ』というものだ。


帝都ラフラ・ローレの現・トップ、クライス・ローレ帝はこの制度により、能力者同士を競わせ、一般都民の兵力的強化と能力解明の為のデータ収集を両立させた。


帝都ラフラ・ローレは一見、能力者に優遇された環境の都のように見えるがその実態は低い能力しか持たない能力者達が毎日のように繰り返す喰うか喰われるかね泥沼化した状況だった。


そんな人間同士の醜い欲望のぶつけ合いの中に、とある少年と少女がいた。


少年の名は恋斗(レント)・タリナス

リアナ大陸の人間とその東に位置する島国の人間とのハーフ。灰色の髪と島国特有の黒寄りのブラウンの瞳が特徴の常に柔らかい笑みを浮かべるお気楽スマイル少年。とある目的を持って少女と共に行動する『自称・無能力者』

スキルランクEの最下位。

そして年上の恋斗を常に使い走りにする唯我独尊のツンツン少女、名はミナカ・イルピリス。一年半前に失った記憶の手掛かり(らしい)恋斗と共に過去の記憶を探す少女。

金髪ショートヘアの髪を揺らしながら澄んだような蒼い瞳は今日も恋斗をパシらせる。

スキルランクAの第四位の風使い。




この荒んだ世界を舞台に二人の記憶と目的の旅が始まる。

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