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東方緑双風~The One Epilogue~  作者: にいな
2/6

起点 壱

初めて出会ったのは、彼女が誘拐犯に捕まっていた時。

当時は、あかの他人だったが正義感が強かったのか、誘拐犯を倒した。



「大丈夫か?」


「う、うん……君こそ大丈夫?」


「あー……多分。急な事でびっくりしたけど。」



少年は手のひらを上にし、光の弾を出現させた。

誘拐犯が異能だった為だろうか、少年にも何かしらの変化があった。



「なんだよこの光……俺には無害なのか?」



手のひらに現れた光る球を見てそう呟く。

この日、彼の能力は開花した。それが喜ばしい事なのかはわからない。

しかし開花してしまった以上、どうにかしなくてはいけないというのは事実だ。



(くっそ……なんなんだよこれ。スピリチュアル的ななにかか?)



なにか、越えてはいけない境界線を越えたような気がして、不安がたまっていく。

それを紛らわしたかった少年は少女に質問をした。



「そういえば、こんな所で何をしてるんだ?」


「え?えっと、その……散歩……かな?」


「……駅の外れをか?」



少女は頷く。



「……場所を変えた方が良いと思うよ。それで今回は襲われたんだし。」


「うん……わかった。」



会話が一息ついたと思い、ふと時間が気になる。



「なぁ……今、何時?」


「?えっと……8時12分?」


「げぇ!門限過ぎてる!?」



そう言って急いで自転車に乗った少年。



「あ、あの……」


「わりぃ!帰らなきゃならないんだ!じゃ、気をつけて帰れよー!」



そう言って少年はとっとと帰ってしまった。


梅雨明け後のとある1日。


藤崎龍二は東條雪菜と出会い、そして自分の能力の片鱗を開花させた。

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