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魔法使いは笑わない  作者: 縞馬
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第1話 「開眼」

「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

僕は走る

走っている

森の中を

ただ無我夢中に


後ろから、魔法使いが追ってきている。

いや、魔法使いかどうかはよくわからないけど、お父さんが「魔法使いがきたぞ」って叫んでいた。

必死に叫んでいた。

だから魔法使いなのだろう。


「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

考えがまとまらない。

脳みそが溶けてしまうような、煮えたぎってしまうような。

胸が痛い。ズキズキする。

息を吸おうとしても、唾液が喉に絡まって、うまく吸えない。



            僕は殺されるのだろうか



遠くの方で、叫び声が聞こえる。炎が燃え上がるブシュブシュとした音が聞こえる。

お父さんとお母さんは無事だろうか?村のみんなは?・・・サリーは?

みんな殺されちゃったのかな?


胸がズキズキする。魔法使いがこっちに近づいてきている。僕にはわかる。ものすごい勢いだ。

なんでこんなに速いんだなんで僕を殺すのなんでだよしにたくないよ


「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」


ちかい

ちかい

ちかい

ちかいちかいちかい


ころされる


ぼくのすぐうしろでしゃきんっておとがきこえる

そしておとこがぶつぶつなにかいってる

まほうをつかってぼくをころすんだな

ぼくはしぬのか


さいごにさりーとあいたかったな




ドッ


いたい なにかぼくのなかにはいってきた


ドドドドドドドド


なにかがぼくのなかでうごいている


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド


いたいなにいたいいたい

なにがおきているのかわからない


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ


いたい

いしきが

めのまえがだんだんくらくなる

これがしぬってことか


ああ・・・・・・・




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




真っ暗な世界



?「・・・・・・い」

何か聞こえる。


?「・・・おーい」

誰かの声だ。


?「おーい!」

また聞こえた。


?「おーーーーーーーーーーーーーい!」

今度はもっと大きい声だ。男の野太い声。


?「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


僕「・・・ハッ!?」

あまりにもうるさい声に、僕は思わず開眼した。


開眼後、目の前には無精髭を生やした中年男・・・・・・の顔。

パッと見、悪い人ではなさそうだが、とにかく顔が近い。気持ち悪い。


?「おい!目を閉じるな目を!!!!!」


僕は、状況がよくわからないため、いったん目を閉じることにした。

そして、自分の体をバタバタさせてみた。

体が動かせる・・・痛みもない・・・!

全身に安堵感が伝わっていく。全身の筋肉が弛緩していく。


僕は、生きている・・・・・・!

どうして生きているのか、ここがどこなのかなんてわからないけど、

とりあえず、僕は生きている!

生きているんだ!!!!!!

思わず笑顔がこぼれる。


?「お前・・・大丈夫か?」

中年男の心配そうな声が聞こえた。

?「まぁいい・・・。では、今からすぐお前には着替えてもらう。その後、上の講堂に行くんだ。」

僕「え?待ってください!ここはどこですか?今から何があるんですか?」

?「細かいことは後で説明するさ!とにかく、みんなが待っている!急げ!!!」

僕「みんな・・・?え?どういうことですか?」

?「ツベコベうるさいヤツだな!さっさと着替えろ!」

僕「ハ、ハァ・・・」



         この後、僕は大変な目に合うことになる。




魔法系のファンタジーを書きたくて投稿しました!

感想、アドバイスありましたらお願いします。

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