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壊れた世界にこんにちは  作者: 丑三 浩二
3/5

契約完了

寝ぐるしい。

何だろうか鼻詰まりの様な息苦しさを感じて目を覚ました

窓の外に光はない、どうやらまだ朝では無いらしい時間を確認しようと枕元のスマートフォンに手を伸ばそうとした


うごけない。


どうにも身体が動かないのだ

金縛りと言うやつか

前にテレビでみたことだが、金縛りというのはレム睡眠だか何だかの夢の延長みたいなもので、霊的なやつではないらしい

その事もあってか特に恐怖を感じる事もなく

むしろ初めての経験で

明日の話のネタができたな、などと考えていた

まぁ動けないことは仕方ない

素直にもう一度眠るとしよう

俺はまた目を閉じ眠りにつこうとした

だがおかしい

如何にもこうにも寝付けないし、かといって動くこともできない。

だんだんとこの金縛りに恐怖を覚えてきた

まさか本当に幽霊?

でもなんで、異世界と幽霊は関係ないだろ!?

なんて1人問答を繰り返すうちに

痛み。

左手の掌が焼ける様に痛い

どうなってる

状況を確認したくても頭すら動かすことができない


‘ズル…ズル…’


何かを引きずる様な

衣類が擦れるような音が俺の周りから聴こえる

それも、四方八方から


音が近づいてくる。


何がどうなってる?

完全にパニックだった


‘ズル…ズル…ズル………’


もうすぐそこまで音がきてる

なのに視界には何も映らない

恐怖に震えることもできないこの身体のまわりで一体何が起こっている?


そのときだった


“契約は完了です”


は?


非常に無機質な声と言うよりは音に近い

生気を感じない声


“あなたの望み通りです

あとはあなた次第です”


訳がわからない

だが気付けば左手の痛みは無くなっている

だがこの不可解な状況に謎の声どうにか何か情報を得ようと全身の力を込めて上体を起こそうとした次の瞬間

俺の意識は一瞬にして闇の中へ消えた


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