結末
「いやっやだっ助けて」と悲鳴が響く すぐさまその声の先に視線が走る そこにはユエが女にナイフを突き付けられながら捕まっていた 俺は、頭が白くなる なんで なんでまだ地獄が続くんだよ 俺の記憶では五人で終わりだったのにまだいるのかよ しかもユエが人質って 助けてハッピーエンドだと思ってたのに だが距離が離れすぎていて今は手が出せない
女はゆっくり歩きだし俺を見つめ「奪った銃をこちらに投げなさい」と命令する 俺は、拒否したいがユエが人質になっているいま抵抗は出来ない 嫌々ながら銃を投げる 銃を取るとすぐさま俺に向けてパンっパンっ 俺は、両足を撃たれ その場で倒れ混んでしまう 銃口を向けられたまま静かに近づいてくる 俺の頭を足で踏みつけ冷たい声で「ふっ皆を散々殺しておいて女一人取られたらあっけないものね」俺は、足の痛みに耐えながら睨み付けるしか出来なかった 女は更に両手を撃ち俺を扉の前に引きずる 扉を開け 俺を落とそうとする 結局俺は、ユエを助けれずに空から落ちて死ぬのか 戻った意味無いじゃないか そして足を掛けられ落とされると思った瞬間 ユエが女の腕に噛みつき俺を助けようとする 女はそんなユエを激しく振りほどく 振りほどいた先には、俺がいてそのままユエが俺の代わりに落ちてしまう 手を伸ばすが間に合わない 俺は、その瞬間再びあの力を使う 「タイムリープ」
俺は、戻った だがそれはユエが噛みつこうとする直前だった 俺は、気力を振り絞り立ち上がる そしてユエが突き飛ばされる 俺は、ユエを支えすぐ安全な所に突き放す 女は怒りから凄い形相で突っ込んでくる 俺は、支えきれず三度目の空中ダイブを味わう だけど、これでユエを助けることが出来たと安心したら力が抜けて考えがまとまらなくなってきた 銃での傷で血が流れすぎたのかもしれない 俺は、元々死ぬ運命からたまたまユエを助けるために命が助かったんだし 助けられたなら死んでもいいかなと思いながら今までのユエとの過去を思い出していく 「最後の修学旅行くらいユエとの思い出作りたかったな」と後悔しだしていると 空から何か迫ってくる ユエが落ちてきていた ユエは空中で俺を掴みパラシュートを開く 最後に俺は、ユエに救われていた そのパラシュートの後ろには俺に力をくれた彼女がいた 俺の意識がまた白い空間に飛ばされる
「力の代償をもらいに来たよ 約束通り君の記憶をもらうね でも君凄いね 本当に彼女を救うんだから」笑いながら呆れたような顔で話す「最後に救われちゃ意味ないけどな さー持っていけよ つまらない記憶しかないだろうけど 力には助けられたからな」彼女は微笑み俺の意識がもどり地上で救助される 「ねー 神様彼からどんな記憶をもらったのー?私も見たいな」と幼女らしき天使が神に尋ねる 「私が力をあげた時の記憶だよ 彼は力を持っているが貰った記憶がなければ今後使うこともないからね でも人間界は面白いな これだから興味が尽きない さー他にも面白い人間はいないかな」と神はのんきに下界を見るのだった
無理矢理ですいません 次回は構想をしっかり練って書いていきたいとおもいます