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入学式
久我須川学院に通う高校1年生有栖夏美は、
中学では、平凡中の平凡。特技もなければ、趣味ない。ただひたすら毎日生きていた。
「ピピピピ」「ピピピピ」
ッパシ!
朝だ。今日から学校が始まる。
私、有栖夏美が通うのは私立久我須川学院。
今日は、入学式だ。
中学では何の取り柄もなくただひたすら無我夢中に生きていた。特技も趣味も何もない。
だから、高校ではいろんなことに挑戦するために久我須川を受けた。
入学式は、長く感じた。早く終われと心の中で叫んでいた。
でも今日から私は、久我須川学院の1年生となったのだ。
ーーガラガラーー
「今日から、担任の石島翔也だ」
と先生が入ってくるなりいきなり自己紹介をした。見た目は若く、熱血的な印象をもった。
すると、
「みんな初対面だろう、自己紹介をしよう」
と先生が提案した。
「賛成」の声が上がったので自己紹介が始まった。