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第27駅 魔界列車の迷宮 ◆挿絵あり

 俺、真奈、フィフィ、ララァ、コークスさんは薄暗い石の回廊を足早に歩いていた。

 おっと、真奈が小石につまづいた。

 足元に気を付けて、ララァの自発光とコークスさんのヘルメットランプだけが頼りだから。

 でも急げ、アルジェリカさん、ユニセリアさん、母さんに追いつかないといけない。


 ずっ、ずっ、ずっ。

 じめっとした足音を立て、歩を進めていく。

 鼓膜が緊張したりゆるんだり、一定の感覚で迷宮内の空気圧が変動している。

 国列車の車輪が線路の継ぎ目を叩いているのだ。

 迷宮の奥深いところまで下りてきたと分かる。


 経過は順調か。

 ……今まで迷宮に入ったことは何度かあるから、幼かった頃に比べて落ち着いている。

 真奈を見つけた時。

 母さんとの修行の時。

 魔界の空賊討伐の時。

 経験はそれなりにあった上、真奈とララァの車霊体二人が罠を回避してくれて、事の運びは滞りない。

 と、歩を進めたところ。


「みんな、ちょっと待って」

『馬鹿たれども、不用意に進むでない』


 なんだ? 真奈とララァが後ろから呼び止めた。

 立ち止まり、俺は革靴の黒炭汚れを手で払った。

 視線を前方に戻すと、どうやらかび臭い石の回廊を抜けたみたいだった。

 血が腐ったような錆の匂いが充満していた。

 錆びで赤茶色になった鉄回廊である。


 ガシャンと真奈が進み出て、続いてきたコークスさんがヘルメットのランプで前方を照らす。

 すると明かりに照らされ、巨大な鉄の塊が二つ浮かび上がった。

 骨のない化け物みたいに影がグニャリと回廊を覆う。


「あれは整備用のトロッコだな。それが二編成……驚いたな、国列車の中にもあったのか」


 ツナギのポケットから工具を取り出しつつ、コークスさんがトロッコに近寄る。


「動きそうですか?」


 黒いのと赤いので二編成のトロッコ。

 そんな三両編成のそいつについて、質問を投げかけた俺。


 コークスさんは腰に巻いていた工具入れから金槌を取り出すと、線路と車両の間に滑り入って車軸をコンコンと叩きはじめた。

 キツツキみたいな音を何度か繰り返すと、


「型は支局鉄道のと同じ系統だな……。ああ、ヒビとかは入ってないみたいだし、機関部も生きている。動きそうだ」


 コークスさんが頷くと、ララァがえへんと胸を張った。

 俺のマントの留め紐をブランコ代わりにしながら、


『当然! 魔界列車は死んでないわよ。私が中枢から、いつも保守してるからね』

「車霊体がいれば、列車は死なないってことか。じゃあ、あのトロッコで行けそうだな」


 ララァが、うん! と頷いたので、羽をひっつかみ、トロッコの方を指差した。


「じゃあ、あのトロッコはどこにつながっているんだ?」

『そうねえ、迷宮の奥につながっているわね。途中の基地で何度か乗り換えれば、侵入者の居場所までは行けるはずよ。まあ分岐があるから、そう簡単にはいかないと思うけど』

「線路の迷路を上手く乗り継がないと駄目ってことか。侵入者の所までの乗りかえ方は分かる?」

『うーん、ちょっと待ってて』


 ララァは目を閉じて、むむむ、と唸りながら感覚を研ぎ澄ませ始めた。

 だけど、すぐに首を振った。


『駄目ね。ちょっと線路が複雑すぎるから、ここからじゃ一番奥までは把握できないわ。とりあえず進んでみないと』


 ララァでも、ここからじゃ細かい経路は分からないのか。

 じゃあ、真奈はどうだろう? と、視線をやる。


「うう……ん、ちょっと深すぎて分からないかな? えっとね、普段は線路に溜まっている魔力から道のりは大体分かるんだけど、この迷宮の場合は魔力が不十分みたい」

「まあ、魔界列車の整備はあまり万全じゃないからな。仕方ないか」


 ララァ一人で保守したって、できることは限られるということか。


 さて、どうする。

 黒と赤、トロッコはちょうど二編成ある。

 そして案内ができる車霊体もちょうど二人。

 となると、考えられる選択は一つだな。


 俺はそばにいたフィフィの肩に手を置いた。

 戦闘ができるのは俺とフィフィだけだから、二手に分かれるならこいつには頑張ってもらわないと。


 フィフィは早くトロッコに乗りたくて、ワクワクしているようだったけど、俺に触られると頬を赤くして睨みつけてきた。


「あ、トッくん。トロッコだってさ~……って、馴れ馴れしく触らないでよね! このすけべ!」

「いや、違うって」


挿絵(By みてみん)


 なんだこいつ、俺のことを嫌ってるのか?

 いや、どうなんだろう……一瞬だけ天使のような笑顔を浮かべていたけど、ハッと我に返って睨みつけてきたって感じだったな。

 ま、今はそんなことは置いとこう。


「まあ、いいや。とにかくフィフィ、二手に分かれよう。そっちの方が効率がいい。そっちの護衛はお前に任せる」

「……ふーん、なるほどね。いいよ、ちょうど張り合いがないと思ってたんだよね」

「ま、まあ、頑張れよ」


 何か、違う意味でやる気になっているようだけど……まあいい、フィフィに任せよう。

 確か、白陽流の特級くらいの実力はあるんだっけ?

 もっとも特級と言ってもピンからキリまである。

 戦闘能力でいえば、ジスターは特級の下位あたりで、銀色の魔術師は中位、アルジェリカさんが上位、母さんと運天士は最上位くらいだろうか。

 なんにせよ、アルジェリカさんが認めるくらいの力はフィフィにはあるみたいだし、心配ないだろう。


 フィフィは陽炎の剣を構えると、すっかりやる気だった。

 こらこら、危ないから振り回すなって。


「よーし、任せろ! どっちが早く侵入者のところに着くか競争だ。ふん、負けないよ?」


 ……こいつはあくまで俺と張り合うつもりらしいね。

 ま、その方が話は早いんだけどね。


「競争はいいけど、ちゃんとララァを守れよ。こっちは真奈を守る。……そうだな、人員の分け方はこうしよう」


 人員の分け方はこうなった。

 黒いトロッコの方――護衛役とトロッコ整備役に俺、案内役と罠回避役に真奈となった。

 赤いトロッコの方――トロッコ整備役にコークスさん、案内役と罠回避役にララァ、護衛役にフィフィとなった。


  ◆ ◆ ◆


 トロッコを発車させた俺と真奈。

 闇の中を走る地下鉄みたいなそれを、次の分岐点がある基地まで走らせていた。

 さて、真奈が言うには、基地まであと二カルメトロ――つまり天王寺駅から新今宮駅くらい。


 二人っきり。

 デートというには、閉塞感しか感じないけれど。

 それでも隣で真奈がそわそわしてるのは、なんだか可愛らしかった。

 ほら、俺が制御用のレバーを手にしてるんだけど、そこに真奈が手を重ねてくる。

 鋼の手、当たり前だけど冷たい。

 闇の中で涼しい風を切っていく車内、こいつの体は変わらず氷みたいだった。


「なあ、真奈……」

「ん、どうしたのかな。トレイン君?」

「お前さ、魔界列車でやることが終わったらどうするつもりだ?」


 気が早いが、侵入者を倒した後のことを俺は考えていた。

 上手くいった場合、おそらく俺は銀色の魔術師の傘下へと下ることになるだろう。

 真奈を守るためには、それが一番の道だと俺も納得してる。

 母さんやシャナクも一緒だし、怖いものはないだろう。

 それに銀色の魔術師は間違いなく超特級の魔術師だった。

 真奈の体を元に戻せるとしたら、あいつしかいないんだと思う。


 レバーを回して、トロッコを加速させたところ、きゃっきゃと真奈が楽しそうに声の調子を上げた。

 質問に対する答えは……やっぱり、こいつの考える道はこちらとは違った。


「どうするって? そんなの決まってるでしょ! 私はだね、テッちゃんを探しに行こうと思うんだよ。もちろん、君と一緒にだよ?」

「お前はあいつのことを恨んでいないのか? だって、あの鉄オタが、お前をこんな世界に連れていったんだから」

「……ぷぷっ、変なの。やっぱりトレイン君って、テッちゃんに似てるね。ねえねえ、どうしてあなたはそんなに彼のことに詳しいの?」


 少し言葉を選んで黙った。

 景色というには殺風景な闇の奥へ意識を向け、少し考える。

 ううん、考える間でもなかった。

 やっぱり、隠す理由はなんてなかったし、そうなれば自分の正体を告げようとすぐに思い至った。

 トロッコが緩いカーブに差し掛かったところで、特に構えず口を開いた。

 さらっと言ってしまえば、元の関係にスムーズに移行できると考えたから。


「俺があいつに詳しいのは、俺がテッちゃんだからだ」

「あ、あはは、何の冗談かな? テッちゃんはだねえ、日本人でだね。君とは似ても似つかないんだよ……?」

「……なあ、真奈。真面目に聞くけれど、俺の正体があの鉄オタ野郎だったら、お前はどう思う?」

「な、なにさあ、それ?」


 すると真奈は俺から離れると、おずおずとこちらのマントの端をちょびっとだけ握った。

 ちょんちょんと引っ張っりながら、


「で、でも、そ、そうだねえ! そうだとしたら、とっても素敵……かな。あ、でも、それって本当なの?」

「お前は約束、忘れたのか? 俺は今でも覚えている。ほら、俺が運転士になって、お前を色んなところに連れてってやるってやつ」

「あ、それって……!」


 真奈は動揺しながらも、俺の手を取るとギュッと握り、こう言った。

 語尾が震えている辺り、相当驚いているのだと思った。


「ま、まだ、信じられない。けどねその約束、一つ訂正させてよ……。私もここまで来たんだよ? だから一つ訂正ね」

「訂正……?」

「うん、訂正。今度は私も君の力になるのっ。君と一緒に、世界を進んでいきたいからね。私がね、君が迷わないようにしてあげるんだ」

「なるほど、お前が司令で俺が運転士ってことか。いいね、それ」


 はは、そうなれば、どれだけ良かったろうね。

 だけどその道を選べば、俺は銀色の魔術師と敵対しなければいけない。

 きっと、そうなる。


 俺は減速機のレバーに手を伸ばした。

 そろそろ分岐点の基地に着くころだった。

 とりあえず今は、迷宮の方を真奈に案内をしてもらわないと。


「そろそろ基地だ。真奈、次はどうすればいい?」

「そっ、そうだったね。ちょっと待ってて!」


 俺との話に気を取られてしまっていたのか、真奈は慌てて集中し、状況把握を始めた。

 そしてすぐに前方の壁を指差した。


「ま、待って、あそこに罠がある! ほら、壁の中に埋め込まれている改札装置! 転移トラップだよ」

「改札装置? どこだ?」


 壁の方を指差しているのは分かるけど、迷宮内は薄暗くて改札が見つからない。

 まずい、壁の中に埋め込まれていては、俺の目では把握できない。

 鉄パイプがうねる壁へ、適当に金属弾を飛ばすけれど、ああ、駄目っぽい。


 真奈が肩をゆすってきて、余計に運転しづらくなった。

 やめろ、狙いがずれる。


「わわ。駄目、止まって! ストップ!」


 うん、急ブレーキをかけてはいるが、列車は急には止まれない。

 嫌な汗が……レバーに吸い付く。

 くそっ! と首を振った次の瞬間。

 駄目だった、目の前の線路に転移陣が現れて、成す術もなく俺たちはどこかに飛ばされてしまった。

 俺たちは不正乗車ということで迷宮の罠にかかってしまったのだ。


 飛ばされた先は、魔物がはびこる空間だった。

 真奈もトロッコも無事みたいだったが、分厚い隔壁に出口が塞がれてしまっていて、そこで線路は途絶えていた。

 あの壁をどうにかしないと線路の先には進めない。

 しかし吹き抜けの暗闇から魔物が次から次へと降ってきている。

 数は十、十二、十五……雨みたいにひっきりなしに降るばかり。


 出口は隔壁の向こう側だけ。

 魔物を処理しつつ、早いところ破壊してしまおう。


 俺は真奈を後ろに下がらせた。


「真奈、お前はトロッコの中に隠れてろ」

「ご、ごめん、トレイン君。私がちゃんと注意してなかったから……」


 俺が迷わないように頑張ると言ってた矢先にこれだからな。

 真奈らしいと言えばそうだが……。

 ま、俺も余計なことを言ったのが原因だから、どちらが悪いとも言えない。


「いや、こっちもお前を動揺させるようなことを言ったからな。とにかくだ、ここを突破するぞ」


 と、環電磁加速銃<レールマグナム>で、魔物を打ち抜いたところ。

 魔物に怯える真奈が恐る恐るトロッコから顔を出した。


「ま、待って、トレイン君。あそこで誰か戦っているみたい……!」


 真奈の背後から飛び掛かった双頭の猿の頭を撃ち抜き、背後を向く。

 上空から降ってくる魔物を撃ち落しつつ、闇の中に目を凝らすと魔術の発光がちらちらと見えた。


 ええと……水色の発光を伴うあれは氷魔術か。

 で、紫色に光る骸骨の群れも見えるし……えっと、あれは確か……。


 俺はトロッコに乗り込み、魔物を轢きながら、怪しい光の元へ車両を転がした。


 やっと見つけた。

 二人は、アルジェリカさんとユニセリアさん? だと思われる緑髪の幼女だった。

 俺はトロッコを止めると飛び降りて、二人に襲い掛かる魔物をレールマグナムで蹴散らした。

 マグナムへ魔力を充電しながら、二人に事情を尋ねる。


「アルジェリカさん、どうしてここに?」

「トレインかい、つまらない罠に掛かっちまってね。魔物の巣に飛ばされちまったわけだよ。……そこの運天士のせいでね」


 アルジェリカさんはピアスをいじりながら、イライラとした様子で幼女を睨みつけた。

 チッと舌打ちして、魔物を氷で串刺しに。

 アルジェリカさんとユニセリアさんの間で何かあったのかもしれないが、今はこの場を突破しないと。


 マグナムへの充電を済ませると、俺はユニセリアさんに協力を頼んだ。


「ユニセリアさん……ですよね? ちょっと俺に協力してくれませんか。あそこの隔壁を破壊するのに、少し時間が必要なんです」

「……」


 ユニセリアさんはこの状況でも、俺に構わない。

 目が合うと、慌てて顔をそむける。

 骸骨の一つに抱っこされながら、そっぽを向いて知らんぷり。

 ここ三年、お世話して来たのにこの仕打ちだからなあ。


 寝巻姿の彼女は地面から骸骨兵を召喚して戦い、こちらは眼中になかった。

 この人に認められようと今まで頑張ってきたけれど、まだ実を結ぶことはないのか……。


 アルジェリカさんが溜め息を吐いて、後方の隔壁へ顎をしゃくる。

 アホに構うな、と言いたげな態度だった。


「トレイン、そいつに構っても時間の無駄だよ。ほら、魔物のことはあたしに任せて、邪魔な隔壁をブッ飛ばしちまいな」


 何を考えているのか分からないユニセリアさんが気がかりだったけど、隔壁を突破するため新しいレールユニットを製作することにした。

 魔物はアルジェリカさんに任せて、今は余計なことを考えずに集中だ。


 レールマグナムを腰のホルダーにしまい、腕から手に走る魔脈に意識を移す。

 新しいレールユニットは携帯性を度外視して大型化させた方がいい。

 いくら弾速があっても、大口径化を図らないと威力は頭打ちだからな。

 銃みたいな形にするのではなく……単純に巨大な指輪形状にすればベストだな。

 その方が構造も簡単だし。

 うん、これで行こう。


 方針が固まれば、後は速い。

 俺はこの世界の人間のどれにも当てはまらない<黄金体質>

 理論さえ固まれば魔術の開発速度は圧倒的で、普通の魔術師が数年かけることを一瞬で成し遂げられる。


 俺は体内の魔脈を組み換えて、大口径レールユニットの魔術プログラムを完成させた。

 さっそく魔術プログラムを走らせて、身の丈くらいはある新しいユニット――環電磁加速砲<レールランチャー>を製作。

 よいしょっと肩に担いで隔壁へ狙いを定める。

 ……おっと、馬鹿みたいに重いから足がもたつく。

 安定性は酷く悪い。

 俺は足の魔脈を組み換えて、そこからランチャーと床の間へ炎を射出。

 すぐにランチャーと金属の床を溶接して固定させた。


 視界の端で、アルジェリカさんとユニセリアさんが一連の流れに驚愕の表情を呈している。

 ユニセリアさんと目が合うと、彼女は元々赤い頬をさらに赤くさせてブンブンと首を振り、慌てた様子で魔物の方に向き直った。

 アルジェリカさんは氷漬けにした魔物を蹴り砕くと、フンと鼻を鳴らし背を向けた。


「まったく……一瞬で新しい魔術を作っちまうんだから、嫉妬しちまうね。ほら、それでとっととやっちまいな」


 こくりと頷いて、俺はランチャーの環状レール内に鉄塊弾を生成。

 ランチャーのレールが溶けだすギリギリまで、弾を加速させる。


 十秒ほど加速させ、弾を発射。

 隔壁は一瞬にして、崩壊。

 着弾部は熱によってドロドロに溶けて、真っ赤な溶鉱炉の様相となっていた。

 あまりの威力に、魔物たちは壁のパイプを伝って逃げ始め、吹き抜けの闇へと消えてしまった。


 よし、と俺は真奈と頷きあい、さっそくトロッコに乗り込む。

 よしきた! とアルジェリカさんも続く。

 でもユニセリアさんは挙動不審にきょろきょろしながら、右往左往。

 俺たちについて行こうかどうか迷ったようで、彼女はだぼだぼの寝巻を引きずりながらおたおたしてる。


「何やってんだい。ほら、あんたも来るんだよ!」


 見かねたアルジェリカさんが彼女の首根っこをひっつかんで、トロッコに放り込む。

 で、アルジェリカさんも飛び乗り、息を整えながら線路の向こうを指差した。

 前かがみだから、汗だくになった胸元がちらちら見える……。

 悲劇的な貧乳だから、たわんだ服の隙間から全部丸見えだった。


 おやまあ、ユニセリアさんがアルジェリカさんの胸を見て、勝ち誇ったようにニヤニヤしてるじゃないか。

 あ、また、こっちと目が合うと、彼女は慌てて背を向けてしまった。

 でも、普段から運動していないのがたたって、床の金網に引っかかって転んでる。

 真奈がユニセリアさんを抱き起こしてやったところで、アルジェリカさんが呆れ返って頭をぼりぼり。


「ったく、何やってんだか……ほら、トレイン。ボケッとしてないでここから出るよ」

「あっ、は、はい」


 こうして俺たちはトロッコを発車させた。

 当初の予定とは狂ってしまったが、今度はちゃんと真奈に案内してもらいながら、奥へ進もう。

すみません、挿絵を書いていたら遅くなりました。

挿絵は最初の話につけています。

次話から余力があれば挿絵もつけていきたいと思います。

今回の話にも時間を見つけて挿絵をつける予定です。

よろしくお願いします。

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