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再会

児童相談所に来てから半年が経った。


僕はいつも通り元気にみんなと遊んだり、ご飯を食べたり。


幸せな日常を送っている。


今日はタクヤおじさんが来る日だ


今朝、施設の人に「タクヤくんが来るよ」って教えてくれた。


だから、すごく楽しみだ。


久しぶりにタクヤおじさんに会える。


早く会いたいなぁ


色んな話したいことがあるんだ。


友達のこと。新しいことをいっぱい知ったこと


早く話したい。


児童相談所では、まず床掃除から始まる。


昨日汚れた床を綺麗にして、一日が始まる。


その後は朝ごはんを食べて、自由時間。


公園に遊びに行ったり、あるいは施設の中で縄跳びをしたり、鬼ごっこをしたり。


今日はみんなで部屋の中で鬼ごっこ。


「健太ー、ジャンケンしよー」

「うん!」

「じゃーんけーん」


その言葉言った瞬間目を疑った。


外に、外に


タクヤおじさんがいた!


それを見た瞬間すぐ走った


「タクヤおじさんー!」

「おぉ、健太」

「会いたかった!いっぱい話したいことがあるの!」

「よし、いっぱい話そうか」

「うん!」


タクヤおじさんと久しぶりの再会をした後、友達が呼びに来た


「健太ー」

「ごめん、急に走っちゃって」

「この人誰?」

「僕を地獄から救い出してくれた人!」

「じゃあ、健太の神様だな!」

「うん!」


「健太、この子達は友達か?」

「うん!僕の友達!」

「ミサトちゃんに、ショウタくんにリョウくんにマイちゃん!」

「おぉ、いっぱい友達できたな」

「うん!」


「健太、今幸せか?」

「うん!!すっごく幸せ」

「それは良かった」


その後はずっとタクヤおじさんと話した。


施設の人が優しいこと。色んな発見があったこと。

友達と楽しく暮らしてること。


そんなことを1時間くらい話した。


「じゃあ、健太。俺はそろそろ帰るよ」

「え…帰っちゃうの」

「おう。」

「そっか。また来てくれるよね」

「いいや、もう来ない」

「なんで………」

「健太はもう立派な大人だ。友達もいるし、俺が居なくてもしっかり生きていける」

「でも!僕不安だよ」

「健太なら大丈夫さ。今だって楽しく生きてるだろ?

最初あんなにこの施設に来るのに嫌がってたのに。今は生き生きしてる」

「それは健太の実力。」

「僕大人?成長した?」

「うん!すっごく成長した。」

「じゃあ、頑張ってみる!」

「おう!応援してるからな!」

「また僕が大人になったら逢いに行くね!」

「待ってるな」


タクヤおじさんに別れを告げた。


でも、また必ず会える。


そう信じてる。


また再会する。絶対に。


僕が大人になって、立派になった時。


また必ず会う。


また会う時まで幸せに暮らしていこう



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