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転生した世界の現実は甘くなかった  作者: 蓮華
第二章 分水嶺 

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もう一つの魂 陸(画像あり)

画像は自動生成AIによるものなので、イメージや雰囲気で楽しんで下さい


キャラクターの容姿や髪型等は多少違ったりもします。

暗闇が広がる意識の中、時夜は漂っていた。


膨大な魔力が内側を荒れ狂い、その圧力に意識が砕けそうになる。

それでも、彼の精神はまだ抗っていた。

闇の奥からかすかな光が見えたのだ。


それは――記憶のようであり、幻のようでもあった。





――無数のディスプレイ、キーボードの音が響く薄暗いオフィス。


「……何だ、ここは……?」


時夜の意識に、知らないはずの光景が映り込む。


自分の手が、猛スピードでキーボードを叩いている。

モニターには複雑なコードが並び、行間にはエラーの赤い警告が点滅している。

それを修正するたび、次々と新しい問題が浮かび上がる。


「くそっ、間に合うのか……」


自分の声が聞こえた。

息を切らせ、額には汗がにじんでいる。

だがその目は、疲労を超えた集中力で輝いていた。


背後から声が飛んでくる。


――“お前のとこどうだ?終わりそうか?”


「あと少し……いや、まだ2つ修正がある。」


――“頼むぞ!お前がいなきゃ、これ間に合わねぇから!”


その言葉に苛立ちつつも、どこか信頼を感じていた自分がいる。


「分かってる!」


コードの修正が完了し、エラーが消える。

周囲から歓声が上がった。


「これで……完成だ。」


椅子にもたれかかり、深く息を吐く。

その瞬間、背中を叩かれた。


――“お前、マジで神だよ!”

――“これでリリースだな!”


笑い声が響き、安堵の空気が漂う。

次の瞬間、場面が切り替わった。


――明るい居酒屋、打ち上げの席。


「乾杯!」


無数のジョッキがぶつかり合う音がする。

笑顔を浮かべた仲間たち、目の前にはご馳走が並んでいる。

酒を飲み干しながら、誰もが自分たちの仕事を称え合っていた。


――“よくやったな。“


誰かの言葉に、照れくさそうに笑う自分がいた。


だがその楽しげな光景は、次第に暗転していく。


――帰り道、寒空の下。


酔いも冷め始めた足取りで、仲間たちと笑いながら歩いている。

遠くから聞こえるエンジン音、明かりのついた交差点。


「また、明日な!」


振り返る仲間に手を振る自分。

その背後から、突然、耳を裂くようなクラクションの音が響いた。


――“危ない!”


振り返った瞬間、目に飛び込んできたのは暴走する車のヘッドライト。


衝撃で、宙に舞う体。


「……くそっ、まだ終わってないのに……!」


地面に叩きつけられた瞬間、全身に走る痛みと、血の匂いが混ざり合う。

視界が暗くなる中で、最後に浮かんだのは――。


――”どうして、どうしてこんなことに……”

――”まだ何も終わってない。まだ何も始められていないのに……!”


胸の中に渦巻くのは、自分の命が終わることへの恐怖ではなく、成し遂げたはずの仕事がどうなるのかという不安だった。


――“もっと……見届けたかった……”

――“もう一度だけでいい……もう一度、あの場所に戻れたなら……”


胸に渦巻くのは、これまで築き上げてきたものがどうなるのかという「不安」と、「まだ何も終わっていない」という思い。


暗闇の中で記憶の断片が消え、再び静寂が訪れる。

闇に包まれながら、時夜は強烈な虚無感とともに問いを投げかける。


「……俺は何をしたかった……?」


答えのない問い。

だが、その奥底にはまだ、かすかな光が残っていた。






「おや、起きたでありんすかえ?」


朧げな意識の中、誰かの優しい声が耳に届いた。

霞む視界には何も映らず、身体は鉛のように重い。


「……俺は……」


声を出そうとしたが、掠れた音しか出てこない。

喉の奥がひどく乾いていた。


「今は無理に動かない方が良いでありんす。」


優しい声と共に、そっと誰かが頭に触れた。

その手は驚くほど暖かく、繊細な動きで頭を撫でてくれる。


「……っ」


普段なら照れ臭く感じるはずのその行為が、今の自分にはどこか心地よかった。

こんなふうに優しく触れられるのは、もう何年も――いや、何十年もなかった気がする。


それでも、心の奥底で「こんな歳でもないのにな」と思う自分がいた。

だが、不思議とその手の温もりに抗う気は起きなかった。


気恥ずかしさと、どこか嬉しさが胸の中で交錯する。


「……どうでありんすか、時夜はん?」


その声に、ようやく自分がここにいることを実感した。

記憶がぼんやりと浮かび上がる――魔力飽和液、崩壊寸前の空間、そして取り込んだ自分。


「俺は……生きてるのか?」


朧げな意識の中で、俺は静かに問いかけた。


「その問いに答えるなら、死んでるでありんす。わっちらは死人でありんすから。」


黄泉の声が耳に届いた瞬間、俺は自然と苦笑いを浮かべた。


「あぁ……そうだったな。」


死んでいる、という言葉に皮肉を込めて返す。

もう何度も繰り返されているようなやりとりだが、今はそれを否定する気力すらなかった。


「それで、身体の方はどうでありんす?」


黄泉が優しく問いかける声が、どこか気遣うように響く。


俺は現状を確かめようと、意識を集中して身体を動かそうとした。

しかし――


「……全然ダメだな……ピクリともしない。」


どれだけ力を込めても、手足どころか指一本すら動かせない。

視界は依然としてぼやけ、思考も定まらないまま、まるで身体が強烈な怠惰感に囚われているようだ。


「そうでありんすかえ。」


黄泉の声には、どこか納得したような響きがあった。

そして、彼女はそっと俺の頭を撫でた。

その動作は妙に優しく、どこか母親のような温かさを感じさせた。


「おい……俺は子供じゃないぞ。」


精一杯の声を絞り出してそう言うが、黄泉はくすっと笑うだけだった。


「えぇ、存じておりんすよ。でも、今の時夜はんにはこれぐらいがちょうど良いでありんす。」


彼女の柔らかな声が、ぼやけた意識の中で響く。


不思議な感覚だった。

決して心地よい状況ではないはずなのに、その手の温もりがどこか安心感を与えてくれる。

俺は、瞼を閉じることもせず、ただその感触を感じていた。


「乳繰り合ってるところ悪いが、アレをどうするつもりだ?」


刀祢の声が鋭く響く。


俺たちが「イチャイチャ」しているとでも思ったのか、どこか機嫌悪げに問いかけてきた。


「アレ……あぁ、コアのことか。」


彼の言葉でようやく現状を思い出し、朧げな意識をはっきりさせようとする。

思考がまだまとまらない俺は、状況の確認を求めることにした。


「現状を教えてもらってもいいか?」


その問いに、黄泉がいつもの調子で答える。


「時夜はんが眠ってから、参刻半が経っておりんす。回収した飽和液は、徐々に溜まってきておりんす。核は……あれから点滅を激しく繰り返してる状態でありんすね。」


黄泉は俺が理解できるように、言葉を丁寧に選びながらゆっくりと説明をしてくれた。


「時間が経てば、また振り出しに戻りそうか……」


自分の言葉に、あまり期待のない結論が含まれているのを感じながら呟く。


「そうでありんすね……まぁ、今の時夜はんなら何とかなるでありんしょうけど。」


「無茶を言うな……今でさえ、のぼせたみたいに気怠いのに……」


気だるさと虚脱感に苛まれながらも、軽く黄泉に返すと、彼女は少し肩をすくめながらくすっと笑った。


その笑顔――それがどこか、これまでの黄泉とは違って見えた。

視界がぼやけているにもかかわらず、なぜかその笑顔だけは鮮明に映る。


純粋で、飾り気のない笑顔。

いつも妖艶さと謎めいた表情を見せている彼女の「本当の顔」のように感じた。


ドキッとした。


言葉にならない感覚が胸の中に広がる。


手を伸ばして、その顔に触れてみたい――そう思った瞬間、動かない身体に苛立ちを覚えた。

身体はまるで鎖に縛られたように硬直し、俺の意志を無視して微動だにしない。


それが、たまらなく憎らしかった。


「どうしたでありんすかえ?」


黄泉が少し首を傾げて、俺を見つめる。

その顔は、またいつもの顔にもどっていた。


「いや、なんでもない……。」


虚しさとともに、俺はそう答えるしかなかった。




刀祢が時夜を担ぎ上げ、黄泉が手伝うように彼の腕を支え二人が協力して、動けない時夜をダンジョンのコアの前へと運び込んだ。


「コアに触れさせるでありんすかえ?」


黄泉が尋ねる。


「ああ、それしか手がない。」


刀祢が短く答えると、重い空気の中、三人はコアの前に立つ。


コアは巨大なクリスタルのような物体で、まばゆい蒼白い光を放ちながら部屋全体を照らしていた。


黄泉がため息をつき、時夜の手をそっと持ち上げる。


「では、触れてみるでありんすよ。」


時夜の手が、ゆっくりとコアに伸びる。

その瞬間――。


ビシィッ――!


激しい音が部屋中に響き、眩い閃光が放たれた。

時夜の身体はコアに拒絶され、はじき飛ばされる。


「……ぐっ!」


刀祢が咄嗟に時夜を受け止めたものの、その衝撃で二人とも床に転がる。


「何が起きた?」


刀祢が鋭く問いかける。


「コアが時夜はんを拒絶したでありんすね……。」


黄泉は驚きながらも冷静な声で答えた。


すると次の瞬間、コアの周囲から低い警告音のような響きが部屋全体を包み込んだ。


『崩壊シークエンス開始。全領域の魔力解放まで残り3,600秒――』


冷たい機械的な声が部屋に響き渡る。


「崩壊……シークエンス?」


刀祢が目を見開き時夜にどうにかしろと問う。


「どうにかするって、俺に何が――」


時夜は震える身体を無理やり起こしてもらい、再びコアに向き直る。

そして、意を決して問いかけた。


「おい……このままだと全てが崩壊する。助かる方法はあるのか?」


一瞬の沈黙の後――。


『回答:可能性0%』


コアの無情な答えが返ってくる。


「……0%?」


時夜の顔が歪む。


「マスターになればどうだ……それで何とかなるか?」


切羽詰まった声で問いかけるが――。


『回答:可能性0%』


またも冷たく返される言葉に、部屋の空気が一層重くなった。


「詰んでるじゃねぇか!」


刀祢が声を荒げ、コアを睨みつける。


黄泉も額に手を当て、冷や汗を浮かべながら呟いた。


「これは……もはやどうしようもないでありんすね……。」


崩壊へのカウントダウンが容赦なく進む中、三人は追い詰められていた。

時間はわずか。

全てが、絶望の淵に追いやられていく――。


時夜は震える手でコアに再び向き直る。


「……まだ質問がある。別のコアを用意した場合、この崩壊を防げるか?」


しばらくの間、コアは応答しなかった。

光が微かに明滅を繰り返し、冷たい声が響く。


『回答:可能性0%』


「……!」


苦々しい感情が胸に込み上げるが、時夜はそのまま別の質問を投げかけた。


「なら、コアのデータを移し、防壁として使えばどうだ?崩壊を抑えられるか?」


一瞬の静寂の後、コアの光が不規則に点滅し始めた。


『Error… Error… 試行中… 試行中…』


コアの答えは定まらず、無情なエラー音だけが部屋に響く。

その間にも、崩壊シークエンスのカウントダウンが進んでいく。


ようやく数秒後、コアが新たな回答を返した。


『回答:現コアの2倍以上の容量が必要。可能性5%』


「5%……?」


時夜は目を閉じ、深く息を吐いた。

そして、再びコアに問いかける。


「どうしてそこまで厳しい条件が必要なんだ?理由を答えろ!」


コアの光が再び強く明滅し、冷たい声で答える。


『回答:魔力崩壊により関東圏が消滅。その余波で周辺地域に壊滅的被害が発生すると予測。』


部屋の中に、重い沈黙が流れる。


黄泉が眉をひそめ、キセルを片手に静かに呟いた。


「……そこまででありんすか……」


刀祢は拳を握り締め、低く唸る。


「要するに、こいつの崩壊で日本が終わるってことか。」


時夜は冷や汗を拭い、次の問いを投げかけた。


「その衝撃を抑える術は……ないのか?」


『回答:現在の技術と魔力では、抑える術なし。』


コアの冷酷な言葉に、時夜は苦虫を噛み潰したような顔をして歯ぎしりをした。


「くそっ……!」


彼は怒りを堪えながら、コアを見上げた。


「つまり、現コアの容量を上回る器を用意しなければ、どのみち全てが終わる……ということだな。」


コアは何も言わず、静かに輝きを放つだけだった。


時夜は荒れ狂う感情を内に押し込め、再び思考を巡らせる。

残された時間は少ない。

この絶望的な状況に、果たして打開策はあるのかと――。


「流石に今の俺では、このコアの二倍以上の容量を持つコアなんて作り出せないな……」


俺は部屋を見渡しながら呟いた。

単純なコアなら、魔力を固めれば簡単に作れるのかもしれない。

しかし、そんな生易しいものではないのは目に見えていた。


「クソッ!」


苛立ちを抑えきれず、思わず声が漏れる。

どうすればいいのか分からない状況に、焦燥と無力感が胸を締め付けた。


ふと、隣にいる黄泉を見ると、相変わらず暢気にキセルを吹かしていた。

どこか浮世離れした彼女の態度に、苛立ちと不安が混ざり合う。


「黄泉……」


思わず名前を呼んでしまうと、彼女はゆったりとした仕草で俺に視線を向け、微笑みながら言った。


「もぅ諦めてしまったでありんすかえ?」


その調子に、俺は苦虫を噛み潰したような顔で問いかけた。


「……何か手は無いのか?」


こいつに頼るべきではない。

そんな直感が俺の中にはあった。

黄泉には裏がある。

そう思わざるを得ない言動がこれまでに幾度となくあったからだ。

しかし、それでも現状を打破するためには、彼女の力に縋るしかないのかもしれない。


黄泉は俺の問いに答えず、天井を見上げてキセルを優雅に吹かす。

吐き出された煙がゆらゆらと漂い、彼女の冷淡とも取れる態度を際立たせている。


「……しょうがありんせんね。」


ふと、黄泉は静かに呟き、どこからともなく一本の大きな槍を取り出した。

その槍は異様な存在感を放ち、周囲の空気さえも変えたように感じられる。


「これで貸し二つでありんす。」


黄泉は微笑みながら、その槍を俺の手にそっと握らせた。



挿絵(By みてみん)



俺が槍に触れた瞬間、脳内に情報が流れ込む。


神具 天沼矛あめのぬぼこ

――神々が■■■■を創り出した神具。

#####との決別により破損、能力が低下している。

*****の力によりわずかに能力を残している。


その情報を読み取った瞬間、俺は理解してしまった。

この槍が持つ真の意味を。


「アハハッ!アーハハハハッ!」


俺は笑い出した。

止められないほどの大笑いだった。


「これか……!これがその“手”かよ!」


黄泉のほうを振り返ると、彼女は穏やかな笑みを浮かべながらじっと俺を見ていた。

その表情には、どこか優しさすら感じられた。


「お前、本当にこれを隠し持ってたんだな……」


俺は笑いながらそう問いかける。

しかし、黄泉は肩をすくめて答える。


「隠していた訳ではありんせん。ただ、時夜はんがこの状況に相応しいと判断するまで、渡す機会を待っていただけでありんす。」


その言葉に、俺は自嘲気味に口元を歪めた。


「随分と悠長に構えてくれて。」


槍を握る手に力を込める。


これで――この神具で、コアを超える存在を創り出すことができるかもしれない。


「黄泉、これが貸し二つってことだな?」


「ええ、そうでありんす。」


「分かった。お前の“貸し”の意味を、後でしっかりと聞いてやるよ。」


俺は槍を握りしめ、意を決して言った。


「黄泉、手伝ってくれ。刀祢、俺を支えてくれ。」


その言葉に二人は一瞬顔を見合わせたが、すぐに頷いた。

俺たちは槍を握りしめ、天に掲げて回し始めた。


「こおろ、こおろ……」


俺がそう呟くと、槍は微かに光を帯びて反応を示した。

だが、何かが違う。

しっくりこない感覚が俺を止めた。

その時、横目で見えた黄泉の顔が妙に寂しそうに見えたからだ。


「もぉ……これじゃないな。」


俺は苦笑いを浮かべながら手を止めた。


黄泉は微笑み返したが、その笑顔にはどこか影が差していた。


「そうでありんすね……」


彼女の言葉には、切なさが滲んでいた。


「くるーり、くるり。」


俺はそう呟きながら、再び槍を回し始めた。

黄泉が驚いた顔をして俺を見ていたが、気にせず繰り返す。


「くるーり、くるり。」


槍を回し続けながら俺は話し始めた。


「黄泉……今度は一緒に楽しもうじゃないか。」


穂先を見つめながら、ゆっくりと言葉を紡いでいく。


「気を失ってる間、俺は前世の記憶を少し思い出したんだ。俺は仕事に明け暮れて、何かを必死に作り上げていた……多分、ゲームか何かだったと思う。」


刀祢も黄泉も黙って耳を傾けている。


「その作品は完成した。でも、日の目を見る前に、俺は死んでしまったんだ。」


俺は槍を回し続けながら言葉を続けた。


「それが悔しかった。自分で作ったものの結末を見届けられなかったことが……何より、自分でそれを楽しむことができなかったのが、たまらなく悔しかった。」


少し間を置いて、俺は二人の顔を見た。


「だから、今度は違う。今度は自分の手で結末を見届けたい。結果を見たいんだ。」


俺の視線を受けた黄泉は、少し戸惑いながらも微笑み、刀祢は鼻で笑った。


「手伝ってくれるだろ?」


その問いに答えるように、黄泉が口を開いた。


「もちろんでありんす。」


そして、刀祢も呟いた。


「仕方ねぇな……付き合ってやるよ。」


その瞬間、俺たちは声を合わせた。


「「「くるーり、くるり。」」」


三人で槍を回すたび、槍は眩い光を放ち始め、周囲の魔力を吸い上げていく。

やがて、その光は大きな球体を形成し、空間全体を照らし出した。


「ふふふ、こうして三人で作業していると、まるで家族みたいでありんすね。」


黄泉が笑いながら言った。


その言葉に、すかさず刀祢が声を荒げる。


「やめろ馬鹿!変なこと言うんじゃねぇ!」


それを聞いて俺は声を上げて笑った。


「そうだな……ある意味、親子かもな。」


その言葉に、黄泉が「ふふ」と微笑み、刀祢は呆れたようにため息をついた。


こうして俺達三人は、協力してダンジョンコアを作り上げていった。




"くるーり、くるり。"


画像は自動生成AIによるものなので、イメージや雰囲気で楽しんで下さい。


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