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プロローグ そして全てが始まった

ダークなつもりにするつもりはなかったので練習用に書きました。伸びたら連載します。

魔力ゼロのろくでなし王子。

このような噂が流れ始めたのは、俺が12歳になってからかな? 今から20年ほど前の事だ。



自己紹介をさせてもらうと青峰大陸の南側に存在しているアルストの国王である、ヴァンガ・アルストから生まれた三人の子供。



その三番目が俺だ。



名はクレフ・アルストと言う。歳は35であり、先程も述べたが魔力が俺には存在しない。

魔力について説明しよう。この世界には人が神のような力を操る魔術・魔法が存在する。



火、水、風、土、闇。五種類の魔術・魔法は、魔力は詠唱などにより抽出、変化させることにより可能となる。



五種類と定義されているが、転移、召喚、神聖魔法とさらに3つ追加される。魔法と魔術は同じモノと考えていいだろう。



もちろん俺は魔力が無いから魔法を使う事は出来ない。

そのためこの世界で生きていく事は非常に困難で、とても難しい。



貴族や王族など血が強い者に授かる能力(スキル)も持っていない。スキルは100万人に1人が持っているとされるモノ(王族などは除く)魔法より強力な効果を得られるモノだ。



スキルは国を良い方向に導く力が多く存在し、それを持っていない上、魔法も使えない、三男、剣術の才能もない......

こんな無能になれば王になれるのは兄が二人とも亡くればだ。



それが理由で兄弟からは当たり前のように見下されている。

それならまだしも地位が低い貴族からもだ。父上は何故か黙認している。


「なんでこうなってしまったのだろうか......」


俺はため息混じりに呟いた。35年もこのような事を続けていれば、さすがに慣れるはずだがな。

父上である国王から、最後の温情として国外の辺境に安定した生活を保証してもらい、妻と子を授かった。


25歳の頃だった気がする。妻は村の娘であり、村長へ俺が挨拶しに行った時に出会った。

俺は一目惚れだったな......その後、一緒に農業や雑談をして仲を育んで行った。



こんな俺と仲良くしてくれて、俺にはもったいない人だった。



長く語るつもりもないので簡潔に終わらせよう。

子も妻も出来て幸せだったはずじゃないのか?違うんだ。



俺には2人の兄がいた。長男と次男で権力争いをしているのだ。

本来ならそこに混ざる事も出来たのかも知れない。



まぁ例え魔力が会ったとしても騙す騙されるは苦手だ。どこかで暗殺されていたりするかもしれない。


さて魔力ゼロで国のためにならない奴を王の座につけると思う奴がいるのだろうか?それがいるのである。



俺は幼少期から魔力がない事で兄からは妨げられていたり、軽蔑や嫌がらせと言えるモノは全て行われてきた。



兄はそんな俺が反旗を覆すのかも知れないと不思議になったのかも知れない。

さてもう分かっただろう。



俺に刺客を送られたのである。村には魔術師から剣士まで30を超える上級まで極めた刺客が来た。



口封じのためか、村の奴らまで殺した。女子供が殺戮されていく。

悲鳴が鳴り響き、兵士達の笑い声が聞こえる。



そんな中で俺は逃げる事しか出来なかった。家族と一緒に逃げていた。子供の名前は

しかし振り切ったと思った頃にはいなかった。俺は後ろを確認する事すら出来なかったのだ。


「死んだのか?いやまさか......はぐれただけだ......!」


その時は頭が混乱していたため、そう思っていたのかもしれない。魔獣が多いこの森で生き残れる奴はそう居ない。

それだけじゃない。ここは青峰大陸の三分の一を閉める大森林のはずだ。

A級冒険者でも五体満足では帰って来れない。


「なんでこんな田舎に王国の兵が来るんだよ!?

兄が刺客を送ったのか?不足な事態に備えてか?

ふざけるな!!」


肩で息を切らしながら俺は叫んでいたと思う。

森の中で転び、泥だらけになりながら。その際切ったのか各所が血だらけになっていた。


そして今にいたる。本能として生き残るために俺は様々な事実が脳裏に浮かぶ。


ここから何をすればいいのか?魔獣に食われての垂れ死ぬか?誰かに助けを求めるのか?


今頭にあるのは大きな寂寥感、罪悪感、虚無感。


やっと手に入れた心が落ち着く場所......

全てを失った俺がこの世界で生きているこの世界で生きては意味が無い......兄への復讐の為なら生きる価値はあるかもな。


俺が逃げ切れたという事は、家族を救う事くらいは出来たはずだ。


「考えても仕方がない。とりあえず歩こう......人と出会うまで......」


擦り傷の痛みを体全体で味わいながら、魔獣とは出会わないよう願いながら進む。

家族が生きている事を願いながら。








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