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6人のアイドル候補生!  作者: 8-digit
第3章
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44話 牧瀬このみの誘い

牧瀬このみ、宮代亜美、そして琴坂もえの3人は決断を迫られていた。安住晴香はwobblyで知り合った円さんに会いに行きたいと願っていた。何故なら、この生徒は体が不自由で、登校していなかった。そんな人と偶然知り合った晴香は性格上、無視する訳にはいかなかった。先ずこのみが口を開いた。


「…晴香、その娘がどこに住んでいるのかは、まだ知らないんだよね?そういう具体的なことって分かる?」その後に亜美が、


「そ、そうね。場合によってはその人、入院しているのかもしれない…。でも、インターネットが使えるってことはWi-Fiを常備持っているとか、まあ、流石にそこまではないか…。」もえを見ながら言った。そして、もえは、


「…この際、先生に直接聞くというのはいかがでしょう?安住さんは、名前まで知っているんですから、直ぐに見つかる可能性が高いですよ。」と言った途端、皆はおお〜と閃いた。


「た、確かにそれを調べて該当する人が居なかったらこの人は怪しい…ということになるもんね。」とこのみは手を叩いた。


そこで、4人は役割分担をして動くことにした。先ず、このみと亜美はそれぞれのクラスの担任に円という名前の生徒で、且つ在籍しているのに休んでいる生徒がいないかを聞くことに、もえはwobblyにアクセスしてアカウント名reddishさんのフレンドを調べることにした(もえは既に有償アカウントだった)。そして、晴香は「私は何をすればいいですか?」と3人に尋ねると、一斉に「何もしないで待っていて!」と一蹴された。


作戦はその日の放課後から行われた。先ず、このみと亜美はそれぞれの担任に直接聞くことにした。このみは単刀直入に円さんという生徒がいないか尋ねることにした。亜美は、名字と名前の統計を取りたいのでアンケートをお願いし、そのついでに聞くことにした。このみの担任は知らなかったが、他の先生にも聞いてみるということになり、亜美はその状況を知り、一旦聞くのは止めた。そして、4人は次の日の昼休み再び1組の前で待ち合わせることにした。



その日の帰宅途中、「ねえ、晴香、今日はこれから遊びに行かない?」このみは尋ねた。


「うん、勿論だよ。…何かごめんね。結局私のわがままを聞いてもらっちゃって。もえちゃんや亜美ちゃんにまで…。私全部終わったらお礼、しなくちゃだよ。」晴香が前を向いて言った。


「ううん、私こそ、最初否定的でごめん。晴香に危ない橋を渡って欲しくなくて…。でも晴香って意外と度胸があるよね。」このみが聞くと、


「…そんなことないよ。私はただもし円さんが本当に実在するなら、お友だちが欲しいだろうなって思うの。インターネットの向こうにしかいないフレンドやフォロワーよりもやっぱ顔を見て、話せて、笑い合う、そんなことが出来るお友だちが欲しいんじゃないかって…。」


「そっか、よし、じゃあ今日は家においで!作戦会議をやろう!」このみはそう言った。


「…え?このみちゃんのお家に行って良いの?」晴香は突然の誘いに驚き、


「うん、勿論。」このみはそう言って晴香の腕に手を回した。

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