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敵に花を贈る

作者: おむつがない

「この花に気持ちを込めたんだ」


遠くから贈られた

赤い花束を手に取ると

その花は風に乗り

私の鼻をくすぐるような

甘い香りを漂わせた。


心地よい香りに酔いしれていると

ふと花びらへ埋まる中心部

覆われていた花粉が飛び出し

たまらない刺激が含まれ

私はくしゃみを出してしまった。


不意打ちに切なくなり

それでも「折角の花だしね」と

花瓶へいけよう

包みのひとつ剥いで見れば

現れたは可憐な花に似つかわせず

鋭く恐ろしき牙の棘

そして、奥底に沈まれる

本音というメッセージカードには。


「お前なんか嫌いだ、もう二度と話しかけるな」

嗚呼、なんということでしょうか。


花束は延々と

私の元へ届けられている。

ノイズとノーズ(鼻)をかけたお話です。

話しかけてくれたり贈り物をくれたとしてもけっしてそれらは好意とは限らない

むしろ殺意や敵意かも(毒入りのお菓子だったり)と言いたかったので。

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