番外編その23『英男様が見てる』
「ラーーーーーリホォォぉぉぉおおおおおおおおおおーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
ビリビリビリビリビリ!!!!!!!!!!
「ひっ!?」(女子A)
朝、夏美と教室に入ると教壇の上で奇声を上げているメガネがいた。そしてなぜか奴の姿はブーメランパンツ
一丁でパ○ヨンマスクを装着していた。なるほど、どうやらメガネ君は既に人間と言う枠を超え、偉大なる異次元へ羽ばたいて行かれたようだ。
「お兄ちゃん………」
「見てやるな、あいつは実に可哀想な子なんだ………」
そして、教壇の方を見ないようにして自分の席へ移…
ガシッ
「やぁ!!!耕司キュン!!!今日は清々しい朝だねぇ!!!」
時、既に遅し。奴は俺の右肩を掴んでいた。
ボリボリ
「どうでもいいがその右手をブーメランパンツの中に入れてチン●をボリボリ掻くんじゃない。あと、その手で俺に触れるなよ………」
「あははは………三上君、おはよ……きょ、今日はど、どうしたの?その格好………?(汗)」
さすがに夏美も動揺を隠し切れないようだ。
「おぉ!!!僕の話を聞いてくれるかい!?幼女と書いてなつみちゃん!!!」
ガシッ
「よ、幼女………?(汗)」
メガネもといキチガイ君は夏美の両肩を掴み、夏美を教室の壁へ追いやっていた。………なんか危ない奴が迫っているようにしか見えない………
「今日!僕は生まれ変わったんだ!いや……違うな、正確には生まれたんだ!!!そう……それはまるで繭から飛び出す美しき蝶………まさに!それが今の僕!ひ・で・ヨン!!!!!」
見るもおぞましき汚い蝶だと思うが。毛ぐらい剃れ。
「う、うん………?(汗)」
夏美はタジタジだ。汚いものを見過ぎて感覚が鈍ってしまったのだろうか?……そして夏美は俺の方に向き『助けて!!!お兄ちゃん!!!』的な視線を送る………しゃあねぇな………
「さぁ〜〜〜君も一緒にぃいいい〜〜〜〜〜ひ・で・ヨン!!!!!」
ドスッ
「うっ!」
ちょうど奴のケツが俺の方へ突き出すように向いていたのでとりあえずカンチョーしておいた。自分の素手でやるのは少々引けたが夏美を魔の手から救い出すためだ。仕方ない。
「はぁはぁ………」
「どうだ?少しは落ち着いたか?」
「………ふふふ、まさか僕のア●ルにそんな細い指を挿入するとは………」
「ア●ルとか挿入とか言うな、ただのカンチョーだろうが。お前が言うと何か生々しいんだよきもちわりぃ」
「……気持ち……良かったよ………(///)」
「感想はいらん」
「そうか……耕司キュン………そう、だったんだね………(///)」
「何がだっ!?(汗)頬を染めるな!!!すげぇきもいよっ!!!」
「あは、あはははは………」
ナツミサンは遠い目をしておりました。
「……何?ラブレター………だと?」
とりあえず、さっきのメガネの格好は倫理的に……やばかったのでとりあえず普通の学校の制服に(※無理矢理)着替えさせた。そして、奴の口からトンデモない言葉が発せられた。
「むふっ」
「妄想も大概にしとけ、なんかそろそろ本格的にイタイぞお前」
「ふふふ………耕司キュン、嫉妬したい気持ちは分かるが、ウひゃあんっ!これが本当なのだよ」
なんかムカつくな……コイツ。
「ほれ、コレをみたまへ」
「あん?」
キチガイ君は俺に手紙を手渡した……なんだ、この可愛らしい外装の封筒は………そして中に入っている1枚の手紙を開くと………
『放課後、ちょっと、裏、来てください♪』
「………」
「どうかね?紛うことなきラブレターだろう?」
「………俺には挑戦状にしか見えないんだが………」
「馬鹿な、よく見たまへ。この1文で素直な彼女の気持ちが見え隠れしているじゃあないか………このちっちゃい可愛らしいマル字………恐らくこの手紙を書いた彼女は比較的おとなしいタイプで小柄で胸はぺったんこで年下の後輩で想い人のためならなんでもこなす子に違いないね。『せ、先輩!!!(///)私の家のお風呂が壊れちゃったので今日一晩でいいですからかかかか、貸して下さい(///)!!!』『…え?せ、先輩今日はお、お一人なのですか……?あ……(///)』『せ、先輩……お風呂……覗かないで……下さい……ね?(///)』『先輩……先輩の背中………大きいですね……あっ、も、もぉ〜〜せ、先輩〜〜〜こんな所も大きくしちゃうなんて………ムード台無しですっ(///)』『は……む(///)せ、しぇんぱい………はむ(///)』
『アッ!アッ!先輩!先輩!先輩!も、もう!私!壊れちゃうれすぅ〜〜〜!!!(///)』ぬぁあああああーーーーー!!!!!僕も壊れちゃうれすぅーーーーー!!!!!」
「………この一文だけでそこまで素敵な妄想を仰られるお前はある意味神だな。しかし、俺には暴力の匂いが見え隠れしているように見えるが………」
コレ、なんてエロゲ?
そして放課後ーーーーーー
「……で?そのお手紙通りに校舎裏に来たわけだが」
「………」
「……で?メガネ君?何か弁解の余地はありますか?」
「………」
俺とメガネが校舎裏の草むらから隠れていると確かに来ました、人間、それもメス。おそらくメガネ君に素敵な手紙を送った方でしょう。やったね、メガネ君。でもね?メガネ君。あれは本当に恋文だったのかなって疑問が沸くんだよ僕。だってね、あの女の子ね?………どっからどう見てもクリーチャーじゃん。
「………ふ、ふむ。げ、元気がある女の子は僕は好きだな………こ、腰の動きも早そうだしね、ははっ、ははははは………」
「アレを元気のある子の一言で片付けられるお前の許容量に俺は感無量だよ」
あきらかにメガネ君は動揺しておりました。
「あ、アイタタタタタ……………ボク、オナカイタイナ!ソウダ!ホケンシツニイカナクチャ!」
がしっ
「待て」
「な、ナンダイ?コウジキュン?ボ、ボクジュクニイカナクチャ!(汗)」
「アノ子の所へ言って来い」
「ダ、ダカラボクジュクニ………」
「嘘をつけ、それにお前は約束をすっぽかすのか?もしかしたらあの子は恥ずかしがり屋でお前に手紙を出すのも必死だったかもしれねぇんだぞ?それなのに約束を破る男だったのか?お前は?せめて、話だけは聞いてやってもいいんじゃねぇのか?」
「………じゃあせめて僕の傍にいてください、お願いします耕司キュン………」
「お前はホント色んな意味で逞しいな」
土下座までされちゃあな………コイツはプライドと言うものが欠如しているようだ。
「●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●ーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
「「………」」
「▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
「「………」」
「……あの、耕司キュン?」
「……なんだメガネ君」
「………コノヒト日本語が通じないんですけど………(汗)」
「………」
俺はもう一度、無言で目の前にいる女子を見る……というより見上げる………
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
泣きたくなってきた。
「………さあ、逃げようかひでおくん」
「………優しくしてね(///)」
……おいおい、ひでおくん。こんな非常事態時にトチ狂ってしまったのかい?あぁ、こんな非常事態だから狂ってしまったのか。……なんだか僕も狂いたくなってきたよ。
「とりあえず走ろうな、ひでおくん」
「………いっしょにイッチャウ!!!(///)」
とりあえず壊れたひでおくんを引き連れて俺達はこの場から逃げ出した………が。
「●●●●●▲▲▲▲▲■■■■■●▲■●▲■ーーーーー!!!!!!!!!!」
追ってきた。
「●●●●●▲▲▲▲▲■■■■■●▲■●▲■ーーーーー!!!!!!!!!!」
追ってきた。
「●●●●●▲▲▲▲▲■■■■■●▲■●▲■ーーーーー!!!!!!!!!!」
追ってきた。
「●●●●●▲▲▲▲▲■■■■■●▲■●▲■ーーーーー!!!!!!!!!!」
追ってきた。
「●●●●●▲▲▲▲▲■■■■■●▲■●▲■ーーーーー!!!!!!!!!!」
追ってきた。
後日
「むやみに女の子に手を出すべきじゃないよね?耕司キュン」
「あぁ、そうだな」
メガネ君は変態から真人間に進化した!!!
「遠くからじっと見つめるのもアリだよね?耕司キュン」
メガネ君は真人間からストーカーに退化した!!!