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番外編その22『それは死亡フラグだよ!佐々木くん』

皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは、あなたの背後からこっそり見つめるあなたの愛の肉奴隷、その名も佐々木雅……

「って!ウコンちゃん!?何、妙なナレーション入れてるんですか!?(汗)」

「いや、キャラ的に映えるかなーと思って」

「これじゃあ間違った方向に映えますよ!?(汗)」

全く…あ、どうも、ウコンチャンのマネージャーやらせてもらっている佐々木雅彦(21)と申します。今はウコンチャンのラジオの収録が終わり、控え室でのほほんと休憩しているところです。まぁ、とは言っても本日のスケジュールは終了したんで後は帰宅するだけなんですけどね。ちなみにこの後、僕は友達から女子大生との合コンに誘われているのでとってもとってもとってもとってもとってもとってもだ〜いすきよ〜♪じゃなくて楽しみです。

「ん?何、ニヤニヤしてんの?ウンコッ……ゲリピー」

「進化したっ!?(汗)」

「うるさい、ベンピー」

なんか……もう、ほんとお食事の方々すみませんねぇ………(汗)でも、この件に関して苦情は一切受け付けませんのであしからず。

「何度も言ってますが僕の名前は『ウンコッコ』でも『ゲリピー』でも『ベンピー』でもありません………『佐々木雅彦』です(汗)」

「じゃあ、インパクトがあって覚えやすくて親しみやすい『ア●ルショーーーック!!!』でどうだ?ちょっとかっこいいだろ?」

「……『ベンピー』でお願いします………(汗)」

「ふーん、地味なの選んだな、まっ、いいや。で、話戻ってなんで今日はベンピーは機嫌良さそうなんだ?」

「よくぞ聞いてくれました!!!実は僕、高校時代の友達に女子大生との合コンに誘われたんですよ!!!いや〜〜〜これは独り身の僕にとって妻子を持つチャンスですよ!!!あっ、ちょっと気が早すぎましたかね?なは、なはははははははははは!!!!!!!!!!」

「………………よし、ベンピー。今日は私とデートだ」

「あなた僕の話聞いてましたか!?(汗)」

「うるさい、黙れチンカス」

「ち、チン……?(汗)い、いや、あの……ですから女子大生との合コンで………」

「うるさい、断ったらチ●コ切り取る。騒いでも切り取る。泣いても切り取る。喚いても切り取る。受け入れても切り取る」

「何しても切り取られるじゃないですか!?(汗)」

……こうして僕はまた甘い青春(という歳でも無いですけどね)のチャンスを逃してしまうのだった(泣)






「………(汗)」

「〜〜〜♪」

……見られてる、見られてます、見ておられます、大勢の方々の死線もとい視線が集まっております。今、僕とウコンちゃんは街中を歩いています。そして、今は11月。したがって、少々お外は寒いです。しかし、上からコートを羽織っているのでそれほど寒くないのです。にも関わらずウコンちゃんは僕に引っ付いてきます、いや、密着して来ます。身長差があるので僕の腹辺りにウコンちゃんが引っ付いてくるわけでありますが………いやぁ、最近の女子中学生は立派な武器ブツを持っていますね、いや全く。

「ウコンちゃん……?」

「なぁーに?『おにーちゃん』♪♪♪」

「ぐはっ!!!」

う、ウコンちゃんってこんなキャラでしたっけ………?僕の前ではいつも暴言を吐くのに………いけません、一瞬ときめいてしまった自分に反省。

「僕はロリコンじゃない僕はロリコンじゃない僕はロリコンじゃない僕はロリコンじゃない僕はロリ(省略)」

「あ、おにーちゃん!映画見よっ♪映画♪」

「あおっ!!!」

ぐあぁ………いかんまた反応してしまった、つい外人さんみたいな声を出してしまった。いかんいかん………ここは落ち着いて対処せねば………

「へ、へぇ………映画かぁ………いいね、ウコンちゃんはどれ見たいの?」

「あーれ♪」

とびっきりの素敵な笑顔をしたウコンちゃんが指差した方向にあった映画のタイトルは………






『怨霊のはらわた』






「いーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーやぁあああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」






「あ〜♪面白かったね♪おに〜ちゃん♪」

「はは……そ、そうかい………ははっ、ははは………」

……うぷっ、もどしてしまいそうだ………

「特にラストシーンは猟奇的だったねぇ〜〜〜♪主人公のお腹の中から………」

「ソノサキハイワナイデ!?(泣)」

「ところでおにーちゃん、お腹空いたね?この近くにおいしいもんじゃ焼きあるんだ♪食べにいこっ♪」

「よく食えるねっ!?(汗)」






「………」

「………ん?」

再び街中をウコンちゃんと歩いているとウコンちゃんは店の前で立ち止まりショーケースの方をじっと見つめていた。視線を辿ると………ミノムシ?巨大なミノムシのヌイグルミがあった。……お世辞にもあまりいい趣味とは言えなかった。しかし……あのウコンちゃんがねぇ………やっぱり女の子なんだな、フツーじゃないけど。

「………」

財布の中を確認。今の僕の所持金3500YEN。巨大なミノムシのヌイグルミ、3500YEN(消費税込み)。わーお、なんて素敵な偶然。

「………よし」

食い入るように人形を見つめるウコンちゃんに気付かれぬよう、僕はその店の中に入った。






「………………」

買ってしまった。ミノムシくん。

「………………しかし、まぁ………」

遠くからじゃ細部までは分からないけど、近くから見るとこのミノムシのヌイグルミやけにリアルだな。リアルすぎて気持ち悪い、こだわりすぎだろ。

「………うわぁ」

見れば見るほど気持ち悪いな、何か呪いをかけられているみたいで。

「ま、いいか」

これで少しは僕に対する悪言の数々が減るだろう。ちょっとアクがぬける?みたいな。

そして、店から出ると………






複数の男に絡まれているウコンちゃんの姿がそこにあった。






「は、離してよっ!!!」

「ははっ、いいじゃねぇか。ちょっと、お兄さん達と遊ぼうよ」

「そうそうお兄ちゃん達とイイ事しようぜぇ〜〜〜♪うひゃ!げひゃひゃひゃひゃ!!!!!!!!!!」

「ね?ね?お、おおおお、おにいちゃんと世界でいちばんNGダメな恋をしよっ!?ねっ!?いいだろぉ!?ねっ!?はぁ!はぁ!はっ!」

「君の瞳にスーパードライ!!!」

………落ちぶれてもあーいう人にはなりたくないですね。そして後半の奴は無駄にテンション高いな。いわゆるロリコンという人種かな?あの人達は?

「……くっ!は、離せっ!!!!!」

ウコンちゃんは背後から掴まれている腕を必死に振りほどこうとするが………

「ははっ、無理無理、逃がさねーよ」

さらに動けないように足を足で押さえ、さらに男はウコンちゃんの首に腕を絡ませ動けないようにする………

みるみうちにウコンちゃんの顔は苦痛に歪んでいく………

「まぁまぁ……そこのカラオケでじゃんじゃん騒いじゃおうゼ」

「おうよ、騒ぐ………深い意味なんてねぇけどな!!!多分!!!ははははは!!!!!」

「さ、さささ、さぁ!!!まずはぶつんだ!!!そして『リストラさん』と呼べっ!!!さささ最終的には

………あ、あの……その………(///)『目次郎君』と………そ、その後は……あぁーーーーー!!!!!この先はハレンチ過ぎてとてもじゃないが言えんっ!!!!!(///)」

「君の瞳にメラリンコック!!!」

目次郎君は意外と純情だった。

そしてこのような事態を予見していた僕は10分前に警察に連絡しておいた。

だからすぐ近くに聞こえるパトカーの音を聞きながら目の前の哀れな連中に手を合わせました。な〜む〜






「は、早く助けろっ!!!バカッ!!!!!」

バキッ!!!

「ぐはぁ!!!な、何するんですか!?ウコンちゃん!?」

「う、うるさい!!!」

べキッ!!!

「あへぁ!!!ちょっ……待って!!!ウコンちゃん!!!は、話が……!!!」

「うるさーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バキッドガッがスッ

「うっぱぁ!!!!!」






そして、ここから立ち去る時に一瞬見えたウコンちゃんの瞳は………涙目だった………






そして、無駄に消費した体力と精神力と………あ、アイテムとしてミノムシのヌイグルミが残りました………いらねー………






そして………………泥沼だ、はぁ………






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