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第9話『一部の年上のお姉さんには注意した方がよい』

千里さんの大学が舞台デス・・・

・・・休日の朝、俺が寮のリビングでどっしり居座っていると原田のおっさんが・・・

「コーちゃん!!この僕ちゃんの愛妻弁当をちーちゃんに届けてくれないかな?」

とかなんとか言ってきやがった。ナニが愛妻弁当だ、気持ち悪い・・・

「いや〜、ちーちゃん朝、弁当持って行くの忘れちゃったみたいでさ〜お・ね・が・い・ちゅっ(はあと)」

「なめんな、誰が届けるか。カマやろう」

・・・というか、そのハートフルエプロンきもすぎ・・・おぞましいわっ!!わき毛出とるし・・・

「そう?それは、残念・・・疲れているのカナ?んじゃあ、僕ちゃんがコーちゃんの色んな所をマッサージしてあげるね。さあおいでおいで・・・・・」

わきわきわきわきわき・・・原田のおっさんは手でジェスチャーをしている・・・

「イッテキマス」

・・・



前にも言ったかもしれないが千里さんは寮の管理人でなおかつ某大学に通っている。

今俺は原田のおっさんにもらった大学への行き道を示した地図を見ながら千里さんの大学に向かっている

「・・・ここか・・・」

千里さんの通う大学は俺たちが通っている高校に比較的近い。・・・でかいな・・・

・・・変な想像してんじゃねーゾ・・・大学がでかい・・・つーことだかんな・・・

しかし、肝心の千里さんはどこにいるか分からない・・・きょろきょろきょろきょろきょろ・・・

「・・・ナニをしているんだね?・・・君は・・・」

俺が門の前できょろきょろしていると警備員の人が俺に声をかけてきた・・・

「いや〜〜〜その・・・」

「怪しいやつだな・・・・・もしかして最近この近辺で多発している変質者かね?君は」

「ち・・・違いますよ!!そ・・・そんなに不審な動きしていましたか!?僕!?」

「・・・そうか・・・いやなに最近この大学のセキュリティが厳しくなってね。そうそう、この間なんか

変質者が出てね・・・高校生ぐらいだったかな?・・・女性用の下着を身につけながらあほ毛のメガネの男が『わたくしは神だっ!!崇めよっ!!』とかなんとか大声で何度も叫びながらコノ門を通って中に入ろうとしてね・・・何人かで必死に取り押さえたんだ・・・そのせいもあってますます大学のセキュリティが厳しくなったんだ・・・いや、疑って悪かったね・・・・・」

「・・・・・(汗)」

・・・すみません・・・その男、僕の知り合いさんかもしれませんです。ハイ・・・

「だからいくら君が不審者でなくても簡単にはここは通せないなあ・・・」

「そ・・・そんなあ・・・・・じゃあこの・・・千里さんの弁当どうすれば・・・・・」

しゅん・・・しかたない・・・帰るしかない・・

「キ・・・キミ・・・今『千里さん』と言ったね?・・・まさか・・・あの・・・

キミが言っているのはあの『橘千里』っていう・・・学生の・・・ことかい?・・・・・」

「そ・・・そうですが・・・・・なにか?」

「お通りくださいおぼっちゃま」

「・・・・・(汗)」

こうして、ようやく俺は大学に入ることができた・・・

しかし・・・あの警備員・・・顔青ざめていたな・・・・・

この大学でナニをやらかしたんだ・・・千里さん・・・(汗)



「・・・・・・・・・・」

あれから俺は学生さんに千里さんがどこにいるか手当たりしだいに聞いてまわった・・・・・

・・・千里さんの名前が出た途端、みんななんかビクついていたな・・・

中には『ひいいい〜おたすけ〜〜〜!!!』とか『うひゃああ!!ナンマイダ〜ブ!!ナンマイダ〜ブ!!』

とか『あぁん(はあと)お姉さまぁん!!もっと私をぶってくださぁい(はあと)』とか

『はあはあはあはあ・・ねえ・・千里様今日は何色か知っているかな?・・・キミ・・・はあはあはう』とか

言ってた奴もいたしな・・・後半の奴あぶねえな・・・・・

・・・(汗)本当にナニをしたんだろう?・・・千里さん・・・・・気になる・・・(汗)

・・・色々な意味で有名人であることはわかった・・・・・

なんやかんやでとりあえず千里さんがいそうな場所は見つかったのだが・・・・・

「・・・『BLの会』?・・・『会員募集中!!!』・・・」

その部屋のドアに貼り付いているポスターにはそう書いてあった・・・

・・・どうやら『BLの会』とはサークル名のようだ・・・

「千里さんがここに・・・入るしかないか・・・(汗)・・・」

もーヤダヨ〜俺・・・なんで俺のまわりにはまともなヒューマンがイナインダヨ〜(泣)

・・・俺もまともじゃないからか・・・?だああああああああああ!!!駄目ジャン!!!

「・・・・・よし・・・入るゾ(汗)」

ドクンドクン・・・ドキュンドキュン

意を決して俺はドアを開いた・・・・・

「し・・・失礼しまーす・・・」

ガチャ・・・・・



「・・・・・・・・・・・」

「あらぁん?あなた誰?」

「・・・・・・・・・・・(汗)」

・・・部屋の中には一人の女性がくつろいでおられました・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・下着姿で・・・・・・・・・・・・・・

「なになに?変態?やったあ!!いらっしゃい!!変態さん!!ようこそっ!!わがサークルへ!!」

変態はオメーだっ!!!おみゃーさんだヨ!!!おみゃーさん!!!

「オジャマシマシタ、ソシテサヨウナラ」

いかんいかん!!!俺の危機レーダーがびんびんに反応しちゃってるヨ〜

そして、俺が部屋から出て行こうとすると・・・

「お待ちっ!!!!!」

がしっ!!(ヘッドを掴まれた音)

グイっ!!(引き寄せられる音)

むにゅ・・・(ナニか柔らかいものがあたった音・・・)

「せっかく来たんだからお茶でも飲んでいきなさい、ね(はあと)」

むにゅむにゅ・・・

「・・・・・(汗)・・・・・」

むにゅむにゅ・・・う・・・いい感触・・・・・いいかほりが・・・・・

・・・誰か助けてほしいにゃ〜・・・・・



「・・・・・で?チミのネームと感じやすいところはどこカナ?ぬふふふふふふふふふふ〜〜〜〜〜」

「・・・千里さんが管理人やっている寮に住んでいる高校生の村上耕司デス・・・

どうか、もう忘れてください。お願いします・・・」

「むふふふふ〜〜〜あたしは『BLの会』の副会長、八尾麻美やおまみよんっ!!

チミのことは一生忘れないわ!!ヨロシクねん!!」

ぎゃあああああ〜〜〜〜〜!!!!!おぼえられたあああああ〜〜〜〜〜!!!!!

「そっか〜・・・てっきり千里のこれだと思っていたのににゃあ〜〜〜(はあと)」

そう言って麻美さんは左手のひとさし指と親指で丸いわっかをつくって上下に動かすジェスチャーをした・・

「な・・・ナニ言ってんですか!!貴方は!!そんなわけないでしょう!?変な妄想抱かないでください!!

・・・って!!いつまでそのジェスチャーやってんですか!!やめてください!!なんかやだ!!それ!!」

「なになに?右手でやるのがスキなの?耕次郎君は?」

「そんなこと一言もいってないっしょっ!?しかも人の名前、30秒で忘れないでください!!!

・・・・・いや、やっぱ忘れてください!!!」

ダミダよ〜俺〜コノヒト苦手だわああああ〜〜〜〜〜!!!!!だって、コノヒトから千里さんと同じようなにおい出てるもんもん!!!・・・別に実際かいだわけじゃあナイケドネ・・・

なんとなく俺は出された飲み物を口に含んだ・・・とりあえず、ここを脱出せねば・・・!!

「・・・・・って、げぼぉおおおおお!!!!!」

「あらあら困ったコね〜汚いわ(はあと)」

また、ぶちまけちまったよ・・・

「ちょっw・・・!!!なんすか!?これ!?なんかぬるぬるしてきもちわりーんですけどっ!!??」

「ナニって・・・それは・・・」

ま・・・ましゃか!!愛液!?

「昨日作ったかす汁の残りよ(はあと)まあ、あたしは普通のお茶飲んでるけどね」

「なんでそんな不愉快な液飲ませるの!?もしかして嫌がらせ!?」

「そうよ(はあと)」

「カミングアウトしちゃったヨ!!コノヒト!!」

おげ〜・・・腐ってたんじゃねーのか・・・?あれ・・・?

「まあ・・・楽しかったからいいじゃない(はあと)」

「よくねーよ・・・楽しいのはあんただけです・・・とゆーか、早く服を着てください・・・・・

いつまで下着姿でいるんですか・・・あんたは・・・」

なんなんだよ・・・コノヒトは・・・仮にも女だろ・・・

「・・・ところで気になっていたんですが・・・コノ部屋はなんなんですか?」

「・・・ナニって・・・『BLの会』よ(はあと)」

「・・・だからその『BLの会』つーのがわかんねーんだヨ!!つーか早く服着ろって言ってんだろーが

よおおおおお!!!!!性悪女!!!!!」

「う〜ん・・・『BLの会』っていうのはあ・・・略して!!『ぶらぶら遊ぶ会』よ!!」

・・・そっち形じゃなかったのか・・・よかったよかった・・・・・

・・・ってだめだめじゃん・・・この会・・・全然よくねーよ・・・

「え?なになに〜?その顔!!今、卑猥なこと考えてたでしょでしょ〜〜〜?」

「か・・・考えてねーよ!!」

「でも、そこだけは嘘をつけないんだにゃ〜これが(はあと)」

じ〜・・・

「ど・・・どこを見ているっ!!!」



・・・

それから30分後・・・

千里さんがやってきた・・・



うう・・・(泣)

また変なヒトに目をつけられました・・・(泣)







・・・

眠いデス・・・

でも暑いから眠れない・・・

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