番外編その17『流留ちゃんの日課』
流留ちゃん視点です。あと、超短いです。
高宮学園副会長である僕、新城流留(18)は朝早くから登校し、そしてこの生徒会室で生徒会の仕事をこなしながらホットコーヒーを啜るのが日課だ。うむ…ほろ苦いコーヒーが僕の疲れた身体を癒してくれる……フフッ、あぁ、うまいな。
「何ニヤニヤしてんですか、気持ち悪い」
今、この生徒会室に入ってきた彼女は会計の渡辺美亜君だ。紫色のロングヘアーで背は平均的だ。ちなみに僕の後輩にあたる。
「いきなり朝の第一声がそれかね?美亜君?(汗)」
「空気が汚れるので喋らないで下さい」
………あれ?なぜだろう?急にコーヒーがしょっぱくなったぞ?あれ?あれれれれ〜〜〜〜〜?
「さて、来るべき我が校の学園祭に向けて会計監査の仕事は順調かね?美亜君」
リラックスの意味で美亜君の肩を叩く僕。
パチン
「肩に手を触れないで下さい。セクハラで訴えますよ?」
「………はい(汗)」
「副会長に言われなくても順調に進んでいますよ。各クラスの学園祭費も滞りなく平等に行き渡っていますし特に問題はありません………ただ」
「ただ?」
「同好会2組から抗議がありまして」
「ほう?どこの同好会かね?」
「『生ゴミと親しむ会』と『牛乳を拭いた雑巾と親しむ会』の二組です」
「なんだ…そのできれば一生近寄りたくない連中は………(汗)」
「両方の同好会ともに『学園祭費をもっと増やせ』といった内容の抗議です」
「いらんだろっ!?(汗)っていうかその連中は学園祭費を一体何に使ってるのだね!?むしろ0円でもいいだろ!?なんかすごく気になるんだが!?」
「はぁ、なんかその連中から副会長と同じ匂いがプンプンしたので断りました」
「……美亜君?それはどういう意味かね?(汗)」
「……副会長、ひとつ気になることがあるのですが」
今日は珍しくも美亜君から僕に話を振ってきたではないか。
「なんだね?美亜君?愛の告白かね?」
「次、ふざけた事ぬかすと本気でコロシますよ」
にっこり
……怖いぞ、美亜君。目が本気だ(汗)
「あぁ……な、なんだね?」
「なぜ、いつも朝早くから登校しているんですか?この時期ならまだしも普段は特に仕事無いじゃないですか」
「……そりゃあ、美しき朝日を浴びながら生徒会室でコーヒーを啜る男………かっこいいではないか?」
「正直キモイです」
「ふん、惚れるなよ?」
「ごめんなさい」
「即行、振られた!?(汗)」
「ではそろそろ授業が始まりますので、これで」
「まぁ、今日も1日勉学に励みたまへ」
「うるさい、黙れ童貞」
バタン………
「……せめて、独身貴族って言って欲しかったな………(泣)」