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第63話『彼女は俺に冷たい、いわゆるツン期?いつかデレ期がくると俺は信じてる』

これからはアリスルートです。当分はコメディになると思いますが。

初日の実行委員の会議は何も決まらず終了……そして俺、サル、メガネ、アリスさんと珍しいメンバーで下校中である。

「しっかし、未だに腑に落ちねぇよな………」

「やっぱ、お前もそう思うか、サル」

「どうして会長はあんなにロリロリなんだろうなぁ………」

「そこかよ………(汗)」

「だって、あれだろ?会長って俺らより1つ年上なんだろ?マジ、ありえねぇだろ?あの体系?あらゆるところがミニマムマキシマムじゃん」

ちっちゃいのかおっきいのかはっきりしろ。

「お前いつか殴り殺されるだろうな、会長に」

「でも、あれはありえねぇだろ………?耕司さんよぉ〜」

「そうか?身近に俺らと同い年でチッチャイ奴いるじゃねぇか。誰とはいわねぇけど」

ツインテールとかツインテールとかツインテールとか。

「ふむ………しかし、僕の幼女像にぴったり当てはまる先輩だったなぁ………思わず、裸で押し倒しそうになったよ……」

そして、いつの間にかメガネマンまで会話に参加してきた。今回も変態発言満載だな。

「お前、前といってる事全然ちげぇじゃねえか………年上好きなのか、幼女好きなのかどっちなんだよ」

サル…たぶん、そいつは女だったらなんでもいいんだと思うぞ………

「もちろん、どっちもイケルさ♪」

キラーンと白い歯とメガネを輝かせながら素敵な笑顔を俺達に送る英男………なんかむかつくな、コイツ。

「ねぇ……あんたら、私もここにいるってこと忘れてない?」

害虫を見るような目で俺等三人を見つめるアリスさん……ある意味、殴られるよりキツイわな。






そして、サルとメガネとも途中で別れ、アリスさんと2人で下校する俺………

「………」

「………(汗)」

「………」

「………(汗×2)」

「………」

「………(汗×3)」

………なんか喋りましょうよっ!?アリスさん!?(汗)っていうか空気重っ!!!

ある意味、ミントと一緒に下校する時よりもキツイモンがあるぞ!?コレ!?(汗)

ちくしょう!!!いっっちゃうぞ!?俺!?いいんだな!?いっちゃっても!?ああん!?いくぞオラオラオラァーーーーー!!!!!(←半分ヤケクソ)

「あ………あ、アリスさん………?」

………でも、一歩引いちゃう俺、ヘタレ。

「………あ?」

………いやいやいやいや………名前呼んだだけなのになんでそんなどギツイ目で僕を睨むのカナ?アリスさん?(汗)っていうか、呼んどいてなんだけど返し方が『………あ?』とか次に僕、どう返せばいいか非常に困るんですけど?僕?君、極道出身?(汗)

「………えっと、あの………ですねぇ……?(汗)」

く、くそ!あ、焦るな!俺!

「………言いたい事があるなら早く言いなさいよ」

あ!そうだ!掌に『人』っていう字を書いて飲み込めば………ってそれはなんか違うだろ!?俺!?

「………ちょっと何してんのよ」

え、え〜っと………そうだ!座禅だ!座禅!こう、焦る気持ちを抑えるためにも心を無にして何も考えなければいいんだ!

「………ちょっと」

………………

「………」

………

「………」

「ぐう」

「寝るなっ!!!!!」

ドガスッ!!!!!

「いでっ!!!!!」

な、なんだ!この衝撃は!????い、痛いぞ!?

「?あ、アリスさん!?な、なんで殴るんだ!?とても痛いぞ!?」

「………あんた………私を呼びつけておいて無視………挙句の果てにはおねんねタイム………?………いい度胸ね♪感心したわ♪あんたのその心意気に♪」

「えへへ♪」

バッキバッキ






高宮学園学生寮内1階リビングにて夕食。

「………」

「………」

「……お、お兄ちゃん?(汗)どうしたの?その顔の腫れ?」

耳元で夏美がこっそり囁いてくる。夏美、お前にもこの場の空気を読めたのか。

「……なぁ、夏美………今、俺思ったんだけどよ………味噌汁の中にテンコ盛りワカメ投入するのって邪道だよな………いや、むしろ悪意を感じるよな、悪道だよ悪道」

「そ、そんなの個人の好き嫌いの問題でしょ!?(汗)っていうかいきなり話を逸らさないでよ!?」

………しゃあねぇ、相談してみっか。

「なぁ………夏美、俺、お前の事を百年前からアイシテル」

「〜〜〜〜〜!!!!!?????(/////)」

「………ってな事をアリスさんに言ったらどんな返しすると思う?」

「………………」

………ゾク。

………あ、あれ?な、なんだ?この寒気は?(汗)お、おじちゃんすごく寒いぞ?(汗)

「………お、おい?夏美?」

「………きっと死ぬと思うな、お兄ちゃん♪」

な、なんでそんな冷笑を浮かべているんだ………夏美たん?(汗)

………っていうか……嘘だろっ!?あまりの冷気で僕のオカズもご飯も凍ってるよ!?オイオイオイオイオイ!?

ひえぇぇぇぇぇ………夏美サンが何故かすんげぇお怒りになってらっしゃる………こりゃあ、もう夏美には聞けないな………あとで、千里さんに聞いてみよう………(汗)






「はい?アリスちゃんに最近、避けられてる………ですか?」

とりあえず、夏美の機嫌を飴で直し、千里さんにアリスさんの事について聞いてみる事にした。

「はい………なんででしょうか……確かに自分、変態っすけど………どうも納得いかなくて」

「あらあら、自分からカミングアウトしてもいいの?村上君♪」

「フフフ………自分の醜態をよりにもよってドS属性の人に言っちゃってもいいのかい?村上君?君はドM属性に近づきつつあるね、おじさんRPGみたいに仲間が増えたようでとても嬉しいよ………エヘへ♪」

「黙れ喋るなおっさん(原田)普通にキモイわ」

「ウフフ………原田さん?あとで、私のお部屋に来てくださいね♪たっぷりかわいがってあげますから♪」

………おっさん、死んだな。

「おふぅ!ありがたきお言葉!」

………長い間、見ないと思ったら随分、属性キャラ変わったなぁ………おっさん。

「あらあらごめんなさい、話が脱線してしまいましたね。で?村上君のご相談とはアリスちゃんと仲良くなりたい事ですよね?」

「!………そ、そうです!それです!」

「………そうですか。でも……残念ですがそれは………」











ザー…

「………」

ザー…

「………」

……俺はあれから入浴中もずっと考えていた。

……千里さんが言ったあの言葉がずっと頭の中で駆け巡っていたのだ。






『………アリスちゃんはね。男性恐怖症なの』

『………え?』






「………」

しかし、俺はちょっと信じられなかった。

だって、あのアリスだぜ?確かにいっつもなんか不機嫌そうな顔してるけどちゃんと俺らに向き合っていたし……なによりちょっとあのパンチちょっと気持ちよか……って、違う違う………でも、俺の中では『男性恐怖症』つーのはなんつーか………男が寄ってきただけでもだめっていうイメージがあんだけどなぁ………






『………だからどうか村上君、気を落とさないで下さい。アリスちゃんは別に村上君『個人』が嫌いなわけではなくて『男の子』が嫌いなんですから………』

『ちょっ………待ってください!な、なんで………?』

『……村上君、お気持ちはよくわかりますが、コレはアリスちゃんの心の問題です。人の過去を詮索するのはあまり感心しませんね』

『………す、すみません』






あ〜!も〜!

んなこと言われたって気になって仕方ねぇに決まってんじゃん!

だって、俺決めたんだぜ!?この寮の女の子全員俺の嫁にするって!………って、ちょっとどこぞのギャルゲーの主人公にモロカブってんじゃん………俺。

「あ〜…どうすっかなー」

……正直、俺はアリスさんが好きだ。っていうかこの寮の人全員好きだけどね。(弐匹ほど危険物が混じってるけど)

「あ〜………プクプク」

俺は思わず湯船に潜った。はぁ〜………どうしよ?






ガラッ………






「!!!!!?????」

だ、誰か入ってきた!?ジョウイチロウクンか!?も、もしそうだとしたら………い、嫌なんだな。(汗)

とりあえず俺は冷静になって湯船の中を潜水移動し、物陰(岩)に隠れる。

「(だ、誰なんだ………一体?)」

そして、岩陰から覗くとそこには………






楽園という名のパラダイスもとい………破滅の予感がヒシヒシと感じつつある光景を目の当たりにした。






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