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第7話『寝る子はよく育つものだ』

夏美の一人称を「私」から「ボク」に変えてみました・・


PM11時 学生寮 4444号室

良い子ちゃんはとっくに夢の中でメラリンコックしている時間帯だ。

ふぅ・・・今日は特に色々なことがあったな・・・もぅ、疲れちったヨ僕・・・・・

朝からいきなり千里さんと百合ちゃんにロリコン変質者と勘違いされるわ、

初日の学園での自己紹介で見事にすべるわ、その学園で変質者とお友達・・・もといおホモ達にされるわ、

学食でババアと言い争いになって、昼メシとティーチャーの信頼失うわでロクなことがなかったな・・・

・・・その後にも色々あった・・・(もう詳しく語るつもりはないが・・・)



あの後、夏美の機嫌を直すため(なじぇ夏美の機嫌が悪くなったかは第6話を見てくれたまえ・・・)

俺はどら焼き(10個)をえさにして謝った。案の定、俺の読みどおりあの単純バカは俺を許した・・・だがっ!!調子に乗ってあのバカは・・・「あと、たこぱふぇ5個とカフェラッテ10杯で手を打つよ〜〜〜」

とかほざきおった。殴りたくなった。コイツが男だったら腹にストレート決めてたろうな俺。そのせいで

諭吉さんが数枚旅立って行くのだった・・・そして、夕食の時間。この寮は一階のリビングで全員そろって夕食をとることになっている。(なんでも千里さんが決めたことらしい。コノヒトには逆らえない。というか逆らったらあとが怖い。笑顔が)その夕食はまぢでうまかった!!ああ、そこまではなんの問題もなかった・・

千里さんがこのメシ作ったのか〜〜〜・・・ちょーうめーなぁ・・・とふと俺がそんな言葉を漏らすと・・・

「ナニを言ってるんだい!?コーちゃん!!このメシは僕ちゃんが君のために・・・いやみんなのために愛情

を込めて丹精に作ったのだヨ!!」・・・まぢで?・・・そーいえば、この原田のおっさんが前に自分のことを『萌える料理人』とかなんとか言ってたな・・・きもかったから聞き流していたが。ぱくりんこ。うめーな・・・このハンバーグ・・・「そうそう!!今、ちょうどコーちゃんが食べているハンバーグなんか僕ちゃんのこの年季の入ったこの手でこう・・・にゅっ!!にゅっ!!・・・とにぎって汗水鼻水愛液たらしながら一生懸命作ったんだヨ・・・うふふ・・・」「げぼぁあ!!」気分悪くなって内容物をついぶちまけてしまいました・・・ちょうど、僕の席の向かい側にいた人物とは・・・「・・・(怒)」わ〜い、アリスさんでした〜(泣)僕ちゃんの内容物をまともにかかったアリスさんはチワワのごとくぷるぷるぴくぴくされていました

・・・もちろんチワワのように怯えていたわけでなく・・・・・ボっこぼこにされました(泣)・・・・・・

そして、夜9時。僕はお風呂に向かいます。この寮の一階には風呂場があり、男女交代制で入っています(まあ民宿みたいなもんだ)僕は勘違いして時間帯を間違えました。「はじめてーのチュウ〜」と何も知らずに

キテ○ツのソングを歌いながら陽気に風呂場に入りました・・そこにいたのは・・・わーい!!アリスさんでした(泣)もちろんボコちゃんになりました。相手が悪かったようです・・・これが夏美ちゃんだったら

「ちょうどよかったヨ!!コーちゃん一緒にはいろっ!!」とか言いそうなのに・・・・・・・げへへ・・・

アリスって脱いだらすごいんだな・・・・うっ!!鼻血がっ!・・・・どぴゅっ!!



「ふぁあああ・・・さあて・・・そろそろネンネタイムに入るとするかな・・・明日も学校はえーし・・・」

今日は密度の濃い一日だった・・・もう寝なければさすがに体力がもたない・・・布団を敷こう・・・

「コーちゃん!コーちゃん!ボクもお布団敷くの手伝うヨ!!」

「おお、そうかそれはわりーな・・・カタジケナイ・・・」

そして5分後お布団を旅館の女将ごとく敷き終えた・・・

「うーし、スリーピングするか・・・」

「そーだねー!!」

そして、部屋の電気を消し・・・

「おやすみー!!コーちゃん!!」

「ああ・・・・・おやすみ・・・」

そして明日も一日楽しい日々を願いつつ夢の世界に旅立つのであった・・・すやすや・・・・・・・・・・・

「・・・・・」

「・・・ぐう」

「・・・・・」

「・・・ぐう」

「・・・・・って!!コラあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

『ぐうぐう』・・・じゃねえええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!」

「に・・・にゃああん!?」

あ・・・あぶねえ・・・!!もう少しでダブルベットでGO!!だったゾ!!

いや、むしろいいんだけどね!!でもこんなことばれたらますますロリコン趣味の肩書きがついてしまう!!

それだけはダメダヨ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!



「さーこれは、どういうことか説明してくれるかな?な・つ・み・ど・の?」

にっこり

「こ・・・コーちゃん・・・な・・なんか・・・・・こ・・コワイヨ・・・?」

「やかましい!!公子ぉ!!ナニ自然に俺と一緒にスリープしようとしてんだあああああああああああ!?」

「に・・・にゃあああ〜〜〜・・・ボク、公子じゃなくて夏美なんですけど・・・?(汗)」

「うるさい!!うるさい!!質問を質問で返すな!!バカ!!今質問しているのはこっちだ!!バカ!!

なんでまた俺の布団で寝ようとしたんだ!?バカ!!バカ!!バカ!!」

「ひ・・ひどい・・・バカバカ言いすぎだヨ〜コーちゃん・・・」

ぐす・・・・・

・・・(汗)ちょっと・・・言い過ぎたか・・・なんかいじめてるみたいで嫌だな・・・(汗)

・・・優しく言ってみるか・・・今のは俺に非があったな・・・

「ゴメンネ。お嬢さん。ひとつ聞きたいことがあるんだけど、なんでボクのお布団に寝ようとしたんだい?」

うぅ!自分で言ってて寒気してきたヨ・・・・・。

「・・・うぅ(泣)・・・王子様みたいな言葉使うコーちゃんきもい・・・」

「てめー・・・しばくぞ?」

「ひぃ!!だ・・・だってぇ・・・なんか寝付けなかったんだもん・・・」

「で・・・?僕ちゃんの寝床に侵入してきたわけか〜(笑)」

「うんっ!!!(笑)」

「・・・・・」

そんな悪い子にはぐ○ぐ○攻撃だ〜〜〜え〜〜〜い!!!

「にゃあああああ!?ゴメンナサイ!!ごめんなさいいいいい〜〜〜〜〜!!!」

ぐ〜〜〜○ぐ○ぐ○ぐ○ぐ○ぐ○ぐ○ぐ○ぐ○ぐ○〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「コーちゃん!!お願いっ!!あのね・・・!!その・・・!!」

うるうるうるうる

な・・・なんだ・・・?その・・・小動物みてーな瞳は・・・?

うぅ・・・そ・・・そんな瞳で見つめられるともうことわるにことわれねーじゃんかよおぉ・・・

「な・・・なんだよ・・・(汗)」

「ボクが眠たくなるまで・・・・・ご本・・・読んで欲しいの・・・」

「・・・(汗)・・・てめーはチャイルドか・・・」

お前・・・一応高校生なんだよな・・・?

「あぁぁーーー!!!コーちゃんが子供扱いしたあああ〜〜〜!!!ひどい〜〜〜!!(泣)」

「・・・(汗)わーったよ・・・どれ貸してみな・・・本・・・」

「えへへへへ〜〜〜!!!」

ったく・・・そんなにうれしいのか?・・・こんなの千里さんあたりに読んでもらったほうがいいんじゃねーのか・・・?あの人こういうの慣れてそうだし・・・しまった・・人妻じゃなかったな・・・あの人・・・・

「んじゃあ・・・まずはドストエフスキー作『罪と罰』からね!!」

「待てコラ」

・・・ナニ?コイツ?新手の嫌がらせか?これは?

「えー?何ー?コーちゃん?早く読んでよー」

「ふざけるなっ!!そんな大長編読んでたら日ぃ暮れるわっ!!つーか俺がスリーピングしちまうわ!!ボケ!!」

「ええぇ〜〜・・・もう日暮れてるよ〜?コーちゃん・・・」

「だまらっしゃっい!!いちいち人のあげ足とるな!!」

「じゃあこれは?『桃太郎』」

「グレードダウンしすぎだろ・・・オイ・・・」

もいっかい言うけどお前高校生だよね?

「じゃあじゃあ!!『のんたん』!!」

「お前人の話聞いてたかっ!?」

「じゃあじゃあ!!『禁断の花園』!!」

「ナニそれええええええええええ!?お前は俺にナニを求めているの!?駄目駄目〜〜!!そんなの駄目!!

・・・いや!!いい!!おこちゃまがこんなの持ってたら駄目デス!!没収しますっ!!」

よおおおおおし!!ゲットだぜぇ〜〜〜〜〜!!!

「あああ〜〜〜コーちゃ〜〜〜ん!!ソレ返してよ〜〜〜!!返して〜〜〜!!」

まったく・・・けしからんけしからん・・・ぺらぺら・・・けしからんけしからん・・・ぺらぺら・・・・・

けしからんけしからん・・・ぺらぺら・・・うむ!!けしからん!!けしからん!!



「う〜(泣)もぅ、本はいいよ〜〜〜コーちゃんとお話したいよ〜〜〜」

「あ〜はいはい・・・わかったヨ・・・」

ほんとうにガキだな・・・コイツ・・・心も体も・・・

「コーちゃん?(怒)」

「・・・ご・・・ごめんなさい・・・(汗)・・・」

本気で怒ったら怖いんだな・・・夏美って・・・(汗)

「コーちゃん、コーちゃんって家族何人いるの?」

・・・なんでそんなどーでもいい事を聞いてくるんだろうな・・・コイツは・・・

「あ〜一番上の兄貴だろ〜・・んで次に姉貴だろ〜・・んでもって、義妹がいるゾ」

「え・・・?両親は・・・?」

「いるヨ。これでもかっ!!ていうくらいに元気だな」

「そう・・・・・・・・・・・いいな・・・」

「・・・?じゃあ俺からもひとつ気になることがあるんだがいいか・・・?」

「・・・容姿のこと・・・?・・・・・訴えるよ・・・」

「待て待て!!まだ何も言ってないだろうがっ!!というか!!それ、こわいなっ!!」

なんか、コイツ急に敏感になったな!!一瞬恐ろしさで寒気したよ!!

「俺が聞きたいことは・・・ずっと気になってたんだが・・・その髪留め・・・さくらんぼだよな・・・?

どこでそんなん売ってるんだ?」

「これのこと?んーんー。違うよ。これ、さくらんぼじゃないよ。アメリカンチェリーだよ」

「ほとんどいっしょだろうがっ!!」

「・・・これね・・・お父さんから貰った・・・・・とっても大事なものなの・・・」

「・・・・・」

しまった・・・触れてはいけない話題だったか・・・形見とかそういうものだったのか・・・

「・・・・・すまん・・・・・」

「まあお父さんがハワイ旅行で帰ってきたときに面白いもの見つけたからって買ってきてくれたの!!

あははは。ホントセンス悪いよね〜」

「形見じゃねーのかよっ!!!」

心配してソンしたっ!!!



「あのね・・・?コーちゃん・・・ひとつ・・・聞いて・・いいかな・・・?」

・・・なんだ?夏美の奴改まって・・・遠慮せずに聞きゃーいいのに・・・

「・・・なんだ・・・?」

「・・・・・」

「・・・どうした・・・?」

「・・・・・」

・・・なんだ?全然反応しなくなったぞ・・・どうしたんだ?一体・・・

「・・・漏れちゃいそうなら早くトイレ行ってこいよ・・・」

「ち・・・違うよ!?別にトイレに行きたいわけじゃないよ!!コーちゃんこれでもボク女の子だよっ!?

普通女の子にソンナコト聞く!?デリカシーなさすぎっ!!」

「・・・だったらなんなんだよ・・・黙ってちゃあわからんだろ・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

俺の部屋がまるで葬式のように静まりかえる・・・うわーやだよーコノ空気・・・

「・・・・・」

「・・・・・」

すると夏美はなにか意を決したようにその重い口を開いた・・・・・



「あ・・・あのね!!あのね!!ボクはコーちゃんのこと・・・!!コーちゃんのことが・・・!!」







コノ夏は昼間はクーラーがないと生きていけません・・・・・

みなさん熱中症には十分注意しましょう。


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