第49話『てるてる坊主』
今回は諸事情のため短いです。スミマセン・・・・・
てるてる坊主
日本の風習のひとつで軒先にぶら下げる事によって天気が晴れになるといわれている。
(ちなみに一部の地域では逆さまにすると雨が降るともいわれている)
「雨・・・・・やまないね、おにいちゃん・・・・・」
「・・・・・・・・・・そうだな」
その日は外を見ると雨がどしゃ降りだった。どうみても、明日までやみそうになかった。
「・・・・・おにいちゃん・・・・・・今日はなにして遊ぶの?」
晴れた日は外でキャッチボールしたり、田んぼでザリガニを捕まえてたりして遊んでいた。
・・・そういえばあの頃、兄貴がザリガニ捕まえてその場で食おうとしていたな・・・・・止めようとしたら
『あめりかんざりがにはこーきゅーなんだぞ!!!すずな!!!むしゃびりついて何が悪い!!!貧乏人をなめんなよ!!!』とかいってむしゃむしゃ食ってたな・・・・・今思えばただのアホだったな。
「そうだな・・・・・じゃあ、これで遊ぼう、すずな」
「・・・?おにいちゃん?なにこれ?」
「ぷちぷちつぶして遊ぶものだ」
「ふ〜ん・・・・・」
ぷちぷち(割れ物とかいろいろなものを包装するときに使われるもの。名前はよく分からないが・・・)
「よっし!いっちょ気合入れてやるぞ!すずな!」
「うん!」
ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・
ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・
ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・
ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・
「・・・・・・・・・・おにいちゃん」
「ん?なんだ?すずな?」
「これ・・・・・つまんない・・・・・」
「・・・・・そうか・・・・・そうだよな・・・・・」
「おかーさん!おかーさん!」
私はこの頃、自然に夏子おばさんのことを『お母さん』と呼ぶようになっていた。・・・なぜかはわからないが・・・・・子供の本能って奴だろうか?
「あら?すずなちゃん、どうしたの?」
「この窓にぶらさがってるお人形さんなに?」
「ああ・・・これね、これは『てるてる坊主』っていうのよ」
「?・・・『てるてる坊主』?」
「そうよ、これはね。雨よけのためにぶら下げているのよ。多分・・・勇輝が作ってぶら下げたんじゃないかしら?まぁ・・・雨から守ってくれるおまじないみたいなものよ」
「ふ〜ん・・・けど、雨降ってるよ?」
「そ・・・そうね(汗)あくまでもおまじないみたいなものだから・・・・・」
「ふ〜ん・・・」
ーーーーー『守る』ーーーーー
・・・けど、私はあの頃守りきれなかった・・・・・
家族をーーーーー
あの日は忘れもしない・・・・・
そう・・・・・『あの日』は決して・・・・・