番外編その6『チョコはお好き?(前編)』
番外編その6です。遅くなってしまいましたがバレンタインデーのお話です。
そわそわそわそわそわさわさわさわさわさわハアーハアーハアーハアーハアー
「・・・?なんだ?やけに野郎どもが興奮しとるな・・・まぁ、いつもそうだけど」
・・・それにしても・・・今日はいつも以上に野郎どもが興奮しとるな・・・俺のクラスは変態の巣窟だな。
・・・っていうか・・・周りでハアハアとかうふふとかキモイ吐息ばっか聞こえてくるんですけど・・・・・
っていうか不快。チョー不快。鳥肌MAX。
「・・・おい、そこのサルちゃん、野郎どもがやけに興奮してんだけど今日なんか特別なイベントあったっけ?」
「誰がサルちゃんだ!!!表ぇ、出ろ!!!てめえ!!!・・・・・ああ、今日はバレンタインデーだからな
。女子から貰えると思って落ち着かない哀れな勘違い野郎共だな」
「ちなみにお前もその野郎共の一味だと俺は見た」
「ギクッ・・・な・・・・・ナンノコトカナ?(汗)」
「ギクッとか言ってる時点でお前の未来は見えたな」
なるほど・・・バレンタインデーね・・・・・だからか。まぁ、俺は甘ったるいチョコとかあんま好きじゃねーからな。・・・確かに女の子からもらえるということが嬉しいもんなんだろうな。
「な・・・なにぃ!耕司キュン!そのイベントはほ・・・本当かね!?」
「あん?バレンタインデーの事か?ハゲメガネ」
「そ・・・そう!その・・・『ハレンチシタイデー』!!!はあはあ・・・」
「『バレンタインデー』な。っていうか、その聞き間違い方、人として最低だからな」
こいつの10年後の未来も見えたな。
「よし・・・・・さり気なくアピールして女子からチョコ貰ってくるよ。耕司キュン」
つまり、それは女子からチョコを催促するってことか。メガネ。・・・もう、哀れすぎてなにも言えないな。
「ふむ・・・・・あのニーソックスはいているおいしそうな子から貰ってくるとするか」
「『おいしそう』は余計だからな」
そして、英男はその子の席まで行き・・・・・って内股で歩くな、激しくキモイ。
「ハロー、元気かい?よし子?」
「・・・・・なんのお話でしょうか?」
・・・俺は見た・・・・・今、確かに見た・・・・・英男を見たあの子の顔が一瞬引きつったのを・・・・・
「はははっ、いやあ・・・なんだか君の顔が急に見たくなってねついこの胸の辺りがドキドキしちゃった☆きらりん☆」
「・・・・・」
・・・英男・・・・・その台詞、自分でいけてる台詞だとか思ってるかもしんないけどよ・・・・・かえってきもさ倍増だからな。・・・うわあ・・・・・さらにあの子の顔引きつってるよ・・・・・
「・・・・・お話はそれだけでしょうか?」
・・・英男・・・・・確実にお前引かれてるぞ?話を打ち切ろうと必死なのは見え見えだからな・・・
「ははっ・・いやあ・・・・ちょっと、待って・・・・うおう♪」
ズルッ!!!!!
どてーーーーーン!!!!!
・・・盛大にこけやがった・・・・・今、自分からわざとこけたように見えたが・・・・・
「だ・・・・・大丈夫ですか・・・・・?」
「あいてててて・・・・・はははっ、すまない・・・・・つい『ちょこ』っとこけてしまったよ・・・・『ちょこ』っと心配してくれてありがとう!!!いやあ・・・大丈夫だよ!!!『ちょこ』っと怪我しただけだからさ・・・・・『ちょこ』っと君の顔が見れただけでボクは充分さっ!!!あははは!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・お話はそれだけでしょうか?では、さようなら」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そしてメガネは俺の所に戻っていき・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・ぐすん、大失敗」
・・・・・・・・・・君があの子に声を掛けた時点で大失敗だと俺は思うね。
「耕司君!!!ちょっとこっち来て来て〜〜〜♪」
「ん・・・なんだよ・・・・・」
昼休み、飯を食いのんびりしていると宮子が手招きで俺を呼んだ。・・・・・なんなんだ・・・・・いったい
「じゃあ、お口を思いっきり開けてごらん♪坊や♪」
「誰が坊やだ・・・・・貴様、何する気だ・・・・・」
「いいから♪いいから♪ほら〜あ〜んって♪あ、目は閉じてね♪」
「・・・・・あ〜」
断っても無駄だろうしな・・・・・しゃあねえ・・・余興に付き合ってやるとするか・・・・・
「喰らえ♪口からどぼおぉぉぉぉぉん!!!!!!」
じゃらじゃらじゃら〜〜〜(※イメージ効果音です。パチンコの音とかじゃないデス)
「げぼぉっ!!!!!」
なんか俺の口に異物が入った!!!!!
「げほっ・・・・・ごほっ・・・・・き・・・貴様ぁ!!!!!いきなり何をする!!!!!思いっきりむせたじゃねえデスカ!!!!!・・・・・・ん?甘い・・・・・?」
「えへへへ♪ほっぺが落ちるくらいあんまいでしょ〜?耕司君♪」
「・・・・・これはなんだ?一体・・・・・?」
「まだわっかんないですかね〜〜〜?チ○ルチョコ(×50)だヨ〜〜〜♪」
「へ〜〜〜・・・・・・だから甘かったのね・・・・・って入れすぎだ!!!!!ごらあ!!!!!」
なんて事しやがる!!!!!!このアマっ!!!!!・・・・・むぅ、まだ口の中が甘い・・・・・
「えへへ♪うれしかったカナ?」
「・・・・・俺には君の悪意しか汲み取れなかったが・・・・・」
「あははは♪ごめんごめん♪冗談だヨ〜〜〜♪・・・・・はい、コレ♪」
宮子は鞄から今度はちゃんと包装された箱を俺に手渡す・・・・・
「・・・・・え?コレは・・・・・」
「あげる♪(///)義理・・・だけどね」
「・・・・・ああ、ありがとうな(///)」
・・・・・・・・・・ちょっち、恥ずい・・・・・(///)
「うん♪どういたしまして♪ホワイトデーもヨロシク♪」
「・・・結局それが目的なのか・・・・・(汗)」
・・・・・でもちょっちコーちゃん感涙・・・・・
「ええぇ〜〜〜!?耕司!!!貴様!!!うらやましいぞ!!!サルっ!チョーじぇらしー!!!」
・・・ついに自分でサルって言ったよ・・・・・コイツ(慎也)
「な・・・なにぃ〜〜〜!?耕司キュン!!!・・・・・オネガイします、ちょっと分けてください」
・・・他人からチョコを催促するなよ・・・・・メガネ・・・・・(汗)
「はいは〜〜〜い、サル君とメガネ君にもチョコあげるから落ち着いて〜〜〜〜お〜〜〜よしよ〜〜〜〜し」
「「はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!」」
犬みたいな声で吐息を漏らすな。きしょい。
「そ〜〜〜れ♪もってけ、ドロボ〜♪」
宮子は手に持っていたチ○ルチョコ(×2)をサルとメガネに向かって投げた。
「「わふ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん♪」」
めっちゃ、喜んでいました。
ぴんぽんぱんぽん♪
ん・・・?校内放送か・・・・・?とっくに昼の放送は終わったはずだと思ったんだが・・・・・?なんだ?
『え〜〜〜・・・・・マイクテスト〜マイクテスト〜・・・・・あふんあはん・・・いやん・・・・・あふうあ・・・あ!そこ!だめえ!らめえ!!!!!イッチャウ〜〜〜〜〜!!!!!』
・・・・・誰だ校内放送でエロい声を流す奴は・・・・・麻美さんかっ!?
『ちょっ・・・ちょっとお!!!!!あんただけずるいわよ!?私にも貸しなさい!!!・・・・・・・・
・・コ〜君!!!!!お姉ちゃんは大好きだぞぉ〜〜〜〜!!!!!結婚していろんな事しようね♪あんなこととかこんなこととか・・・・・えっ!?そんなことまで!?いやん!!!』
・・・姉さんか・・・・・勝手に弟で卑猥な妄想をしないで下さい・・・・・
『っていうことでぇ〜〜〜!!!コー君!!!!!』
『耕次郎君!!!!!』
『『今すぐ保健室にきなしゃ〜〜〜〜〜い!!!!!ハアハア・・・・・』』
・・・・・シンクロしっちゃってるよ・・・・・コノヒトタチ・・・・・(汗)
・・・・・・・・・・絶対に行かないけどね!!!!!
「耕司・・・・・耕司・・・・・」
ゆさゆさゆさゆさゆさゆさゆさゆさゆさゆさ
「・・・・・ん〜〜〜?」
・・・・・ふあああ・・・・・誰だ・・・・・俺の睡眠学習を妨げる輩は・・・・・?
「・・・・・ん?ミント?」
「・・・・・・・・・・」
コクッ・・・・・
ミントは軽く頷いた・・・・・
「・・・珍しいな、ミントが俺に声かけてくるなんて。どうしたんだ?」
「・・・・・・・・・・もう、放課後・・・・・・・・・・」
「ん・・・・・・・・・・あ、そうか・・・・・もうそんな時間か・・・・・」
どうやら今日もぶっとうし寝てたようだ・・・・・
「・・・・あれ?みんなは?」
ふるふるっ
「・・・・・・・・・・先に帰った、用事あるって」
「・・・・・・・・・・そうか・・・・・・・・・・じゃあ一緒に帰るか?ミント?」
「・・・・・・・・・・うん」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
・・・・・う〜む・・・・・始めてミントと一緒に帰っているわけだが・・・・・・この空気が辛いな〜・・
「・・・・・な・・・なあ?ミント?」
「・・・・・・・・・・なに?」
「あのな・・・・・その・・・・・学校は楽しいか?」
「・・・・・・・・・・」
少し考えているようだ・・・・・あ、コノ顔かわいいな・・・・・
「・・・・・・・・・・耕司がいるからすごく楽しい・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
ちょっと赤くなってる・・・・やだ・・・・・コノ子ったら・・・・・・めっさかわいいじゃない・・・・・
「〜〜〜〜〜こいつめ〜〜〜〜〜嬉しいこと言ってくれるじゃねえか〜〜〜〜〜ほれ!うりうり〜〜〜〜!」
ぎゅう〜〜〜〜〜
「・・・・・・耕司・・・・・苦しい・・・・・・離して・・・・・」
「・・・・・はっ!ああ!ごめんな!ミント!」
「・・・・・・・・・・いいよ、でも嬉しかった・・・・・」
危ない危ない・・・・・危ない人になりそうだったよ・・・・・俺・・・・・
「・・・・・お前はほんと可愛い子だな・・・・・」
「・・・・・・・・・・?」
こうして下校する俺とミントだった。
・・・・・この後、何が起こるかも知らずに・・・・・