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番外編その27『スパッツはお好き?』

「た、大変だっ!!!耕司キュン!!!」

昼休み、サルと教室で昼飯を食っているとただならぬ形相をしたメガネが俺に助けを求めてきた。

「大変なのはお前の格好だ」

メガネ君はなぜかブルマ姿で上半身は乳首にニップレスという素敵なセンスで教室にご入場してきた。

オプションにチラッと見えるブリーフ、スネ毛な生足を携えて。

あまりのキモさに吐きそうになった、というか半分吐いた。

「ギャー!何、あのメガネ!キモイっ!」(腐女子A)

「変態っ!ロリコン!」(腐女子B)

「いやぁあああーーーーー!!!!!犯されるぅ!!!!!」(おカマA)

「死ねー!死ね死ね団!」(手塚好きスキーさん)

バキッ!ドガッ!ガスッ!

もちのロン、それを見たクラスの女子の皆様はメガネ君を素敵な拳で歓迎しました。

そして、ひとしきり手厚い歓迎をされた女子の皆様はブツブツと不満をたらしながら各々の席へ帰還していく………

「お前は勇者だな」

「エヘっ(///)」

「ほめてないからな」

「で?大変って何がだよ」

サルがメガネ君に問う。

「ブルマがブルマでぶるぶるになってブルマっ子がぶるぶるになっちゃうのぉーーーーー!!!!!」

「「落ち着け」」

タダでさえ最近のコイツの奇行ぶりについていけないのに………メガネ、お前は本当に遠い存在になったよな………

「くっ、来るっ!何かキチャウ!きちゃうのぉ!お兄ちゅわぁん!英男怖いのぉ!お兄ちゅわぁーーーーーん!!!!!」

「だから、落ち着け、そして肥溜めで溺死しろ」






ガラッ……

「ふっふっふっ………ぶるまぁ、ここにいたか」(リーダーっぽい男)

英男と戯れていると今度はスパッツを履いた集団が教室に入ってきた。何故かコイツラもメガネ同様、乳首にニップレスを装着していた。何コレ、今流行ってんの?

「ぶるまぁ………今日こそ貴様のいうブルマを根絶やしにしてくれるわ、くぇっけっけ」(ショッカーっぽい男)

「キエェーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」(彩ポン好きスキーな人)

………えっと、どこからつっこんだらいいのか………とりあえず。

「メガネ君?コイツラ何?」

「ぶるま、こわい」

「キモッ!(汗)」

とりあえず………

「お前ら誰?っていうか何?」

俺はスパッツ軍団もといリーダーっぽい前髪がカールなメガネマンに尋ねた。

「我々はスパッツだ」

「何言ってんのお前」

「ちなみにヤ○ルトが大好きだ」

「聞いてねぇよ」

「「乳酸菌サイコー」」

思いっきり殴りてぇ………

「で、その……スパッチョさんらが俺らのクラスに何用ですか?」

「スパッツだ。ブルマの時代はとうに過ぎた、これからはスパッツの時代が到来する……当然、君もそれはご存知だろう?」

ご存知じゃない……

「この学園をスパッツ色に染める、一言で言えばそれが我々の目的だ。幼女はスパッツ、ゴスロリもスパッツ、オタクもスパッツ、女子高生もスパッツ、腐女子もスパッツ、レズもスパッツ、ホモもスパッツ、バイもスパッツ、ゲイもスパッツ、フタ○リもスパッツ、早漏れもスパッツ、遅漏もスパッツ、ツンデレもスパッツ、ヤンデレもスパッツ、サドもスパッツ、エムもスパッツ、金髪美女もスパッツ、痴女もスパッツ、言葉様もスパッツ、誠氏ねっ、ロリコンもスパッツ、ブラコンもスパッツ、シスコンもスパッツ、マザコンもスパッツ、ファザコンもスパッツ、リアルシスターもスパッツ、ママもスパッツ、パパもスパッツ、じいちゃんばあちゃんもスパッツ、幼馴染もスパッツ、先輩もスパッツ、後輩もスパッツ、生徒会長もスパッツ、恋人もスパッツ、愛人もスパッツ、バツイチもスパッツ、OLもスパッツ、お嬢様もスパッツ、ショタもスパッツ、熟女もスパッツ、メイドさんもスパッツ、オカマもスパッツ、おなべもスパッツ、プ○キュアもスパッツ、加○鷹さんもスパッツ、ウコンちゃんもスパッツ、わふ〜もスパッツ、筋肉もスパッツ、マーボー神父もスパッツ、ぶるまもスパッツ、だよもん星人もスパッツ、S音様もスパッツ、M音様もスパッツ、世界もスパッツ、誠氏ねっ、狂人もスパッツ、手塚もスパッツ、鷲巣様もスパッツ、俺もスパッツ、貴方もスパッツ、みーんなスパッツ!いつでもどこでもスパッツなしでは過ごせない世界を築き上げてやるぞっ!わーーーーーはっはっはっ!!!!!」

「「スパッツサイコー」」

正真正銘のアホだコイツら(汗)ていうか怖っ、何か怖っ!!!

「さぁ、君達もスパッツを履きなさい」

「イ ヤ ダ」

「さぁ、そこのサル顔の君もスパッツを履きなさい」

「ウキーーー」

サルはスパッツ軍団を威嚇していた。

「そんな我儘が通ると思っているのか!?君達ぃ?!いいから着なさいっ!!!はぁはぁ…んふぁ(///)」

怖っ!(汗)

「さぁ、ぶるまぁ!きさまも今すぐソレを脱いで今すぐスパッツを履きなさいっ!」

「あっ、あっ、あぁ〜〜〜だめだめぇ〜〜〜!そんなとこ触っちゃだめなのぉ〜〜〜やっ、やめっ、らめぇ〜!あぁ……

アッーーーーー」

そしてメガネ君はブルマを剥ぎ取られまいとじたばたじたばた連中ともみ合っている………あ、悪夢だ。夢に出そう………(汗)






「あんたら何やってんの……」

何かもう収拾がつかなくなったところもとい最悪なタイミングでヒロイン’s登場。

「スパッツはけぇ〜〜〜〜〜………(///)」

「らめぇ〜らめなのぉおおお〜〜〜〜〜(///)」

「………………(///)」

メガネ君とスパッツ手下はまだ床でもみ合っている。ミントはしゃがんでそのおぞましき光景を黙って見つめていた……心なしか何だか嬉しそうなのは俺の気のせいか?

「お兄ちゃん……」

「耕司さん……」

夏美と百合ちゃんが何故か切ない目で俺を見てくる………な、何で?俺、何もしてねぇのに………(汗)

「あ、あのな……夏美、百合ちゃん……俺は何も…」

「おぉ、同士よ。そのロリロリコンビは君の知り合いかね?さっそく、スパッツを履かせたまえ」

前髪カールが後ろから俺の肩を叩く………

「同士じゃねぇ!?」

「何を言っているんだ………『僕、女の子のお汁がたっぷり染みたスパッツをクンクンハァハァペロペロするのが夢なんです、テヘへ(///)』と恥ずかしそうに言ってたじゃあないか………あの時の素直な君はどこへ行ったんだ………僕は本当に寂しいよ」

「うぉおおおおーーーーー?!キモッ!?それ、お前の願望だろっ!?」

「「………………」」

ささっ

ひ、引かれたっ?!

「またまたそんなこといっちゃってぇ………『さらにこのスパッツ使ってオナってやるんです、へへっ。陵辱しているみたいで何か興奮しますね、三次元のメス豚共を俺色に染めてやるんです、うひひっ』とまるでこの汚れた世の中から解き放たれた青少年のような微笑を浮かべて語っていたじゃないか」

「うぉおおおおーーーーー?!てめぇやめろぉおおおおーーーーー!!!!!俺は言ってない!!!言ってないぞそんな事!!!」

必死に目の前にいる夏美と百合ちゃんに弁解するが………

「お兄ちゃん……今までそんなこと考えていたの………?」

「き、鬼畜っ!耕司さんは人の皮を被ったケダモノですぅ!!!うぅぅ……ミンちゃ〜〜〜ん!!!」

な、泣かれたっ!?

百合ちゃんは傍にいるミントに抱きつく………あ、あの目は本気で怯えている目だ………何だか俺が泣きたくなってきた………

「そういうのも………キャラ的にアリだと思う(///)」

何故かミントは俺に期待の眼差しを向け、グッと親指を立てる………俺に何を期待しているんだミント……(汗)

「違うね、耕司キュンはブルマに興味があるんだ」

「ねぇよっ!!!」

またややこしい奴が出てきた!!!

「ていうかてめぇ!床でスパッツ野郎ともみ合っていたじゃねぇかっ!?」

「あぁ、奴なら僕のブルマ真剣で瞬殺したよ」

ブルマ真剣っ!?

さっきもみ合っていた方を見るとブルマまみれでスパッツ野郎が倒れていた……シュールな光景だ……(汗)

「貴様ぁ………耕ちゃんはスパッツを愛しているんだ、ぶるまぁてめぇは黙ってろ、な?耕ちゃん?」

愛してねぇ!!!

「なにぃ………耕司キュンはブルマが大好物なんだ、君こそ帰りたまえ、ねぇ?耕司キュン?」

大好物じゃねぇ!!!

「俺はスパッツもブルマも好きじゃねぇ!!!!!」

「なっ、じゃあ耕司キュンは……その、何も履いてないのがいいのか、そうかパイパンがお好みなのか……」

「このっ、このぉ〜!耕ちゃんのむっつりさん♪」

「違うっ!?それとメガネぇ!!!パイパンは意味が違うっ!!!!!」

ポン……

誰かが俺の肩を優しく叩く……振り向くと

「そういうのも………キャラ的にアリだと思う(///)」

ミント……お前は本当に俺に何を求めているんだ……(汗)

「うむ、耕司キュンがそう言うなら………今度から僕も何も履かない」

「な、我々も耕司キュンの意思に従い今日から『下は何も履かない』をモットーに日々を生きていくぞっ!」

「「パイパンサイコー」」

センセー、ここに犯罪者がいます。誰でもいいので捕まえてください。

「あんたらねぇ………」

ポキッ、ポキ……

うっ、すっかり忘れていた………アリスさんの殺気が(汗)

「むっ、何だ………君ぃ!その姿は!?スカートなんぞ言語道断!!!今すぐ脱ぎなさいっ!!!」

「そうだ!アリスたん!脱げっ!今すぐ脱ぐんだっ!スカートだけじゃないっ!パンティも脱ぎなさいっ!」

………

こいつらは今、自分が何を言っているのか分かっているのだろうか?うん分かっていないんだろうね、きっと。






「「「「スパッツサイコぉおおおおおおおおおーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」」」」






俺が最後に見た、窓を突き破って落ちてゆく変態どもの顔は生き生きとしたそれはもう素敵な笑顔だった。






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