12/12
圧倒的
剣として使われている僕。
不思議な事に衝撃も痛みもありません。
感じるのは、僕を強く握る変態さんの温もり。
そして・・・。
『凄い。』
変態さんは、まるで嵐のようでした。
次々に一撃で仕留めています。
斬り飛ばされた人形の身体が宙を舞い、それが落下する前にまた1体。
数の暴力をものともしません。
周囲から迫るいくつもの攻撃。
僕で払いのけ、巧みな体術で避け、カウンターで無効化。
ほんの数分。
いえ、もしかしたら、1分程度だったのかも。
その僅かな時間で、人形達の数は半分以下になっていました。
圧倒的過ぎます。
ルークさんとロッカさんの言葉で、強い魔物と思ったけど違った?
「ロッカ、私は夢を見ているのか?」
「残念、夢じゃないですよ。ボクも見てるから。」
「魔法の強化なしに、殺戮人形をいとも簡単に・・・しかも一撃とは。」
「うん、異常だよね。」
えええっ!?
2人とも驚いていました。
ど、ど、どういう事ですか!?
「ふっ、ふははははっ!素晴らしい切れ味だ!こいつ、良い剣だな!」
原因は僕!?




