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いかにして僕は王国を幸福にして神となったか(前編)

・細かいことは気にしないでください

・長くておわらねぇ。

「ひゃっ……あうん……」

「んっ、イイっ……」


 矯正が石造りの室内に響く。

 豪奢な天蓋つきのベッドの中で、3つの白い身体が絡み合っていた。


「うん、ジョアンもクレアもとっても可愛いのですよ……あんっ……」


 僕はお兄様が演習に出てご不在なのをいいことに、久しぶりにメイドのジョアンと秘書のクレアをベッドに引っ張りこんでいた。豊かなジョアンの四肢とほっそりとしたクレアの四肢を並べてその触感を楽しんでいる。

 

「あのっ……でも陛下に怒られ……あんっ」

「にこっ、大丈夫なのですよ、お兄様は2日は帰ってこないのでたっぷり……」


「たっぷり何ができるのだ?妹よ」

 突然、お兄様の声がした。


「ひゃう?!!」

「キャアアッ!?」

「うわああっ!?」


 僕とジョアンとクレアが三者三様の叫び声を挙げる。


「あ、あのっ、お兄様っ?いつの間に?というか演習ではなかったのですか?!」

 僕が問うと、お兄様はにっこりとほほ笑んだ。


「少し問題があってな、演習は中止だ。で、私の可愛いアリシアは私との約束を破って何をしているのかな?」

「えっとぉ……だ、大丈夫なのですよ、美女は別腹ですからお兄様へのご奉仕には影響……ぐぇっ!」


 顔に満面の笑みを湛えたお兄様に首を締め上げられ、お姫様にありえない声を挙げる僕。


「よし、君たちは私が怒る前に出ていくといい」


『は、はい陛下っ!失礼いたしました!』

 ベッドから跳ね起きると、服をつかんで平身低頭しながらジョアンとクレアが部屋から出ていく。


「さてと、じゃあ私の可愛い妹にちゃんと言い聞かせないとね」

「あう……お手柔らかにおねがいするのです」

「却下」


 そういうと、お兄様は僕をベッドに押し倒しました。

 嫉妬されているのです、えへへ。



―――――――――――



「ひゃぅ?!」



「も、もうだめぇ……」



「あう……たすけて……」



「ひぅ……にゃぁ……」



………


……




「ぼ、僕はぁ、髪の毛からつま先までお兄様のものです……お兄様以外の人間にこの身体を触らせた僕は悪い子です……もっとオシオキしてくださいぃ」


 それを聞くと、お兄様はにっこり微笑んで、僕を再度貫くのでした。あう。


―――――――――――



 皆さまこんにちは。

 パラレル中世で妹姫兼王妃をやっているアリシア18歳です。


 艶やかな黒髪にすらっとした身体、使いきれないほどの財産と権力をもった美少女です。


 2年前に長女が産まれました。エリノアと名付けました。

 すると胸が大きくなりました。……ちょっとだけですが。あう。


 いいんです。お兄様は僕の身体が好きだって言ってくれるのです。

 毎日ベッドで可愛がってくれます。


 最初の頃、さすがに毎日は辛かったので、メイドに1日だけ代わってもらおうとしたことがありますが、お兄様にものすごく怒られました。僕以外の女を抱くつもりはないそうです。嬉しかったです。

 その日からしばらくお兄様にいつもの倍してもらえたので、結局慣れました。


  お兄様に愛され、家族も増えて僕は幸せです。



―――――――――――



 僕の結婚とそれにともなう戦争が終わり、一息ついた僕は周辺国からの賠償金と神王都を略奪した資金で僕は再度内政に取り組みました。


 まず鉱山をさらに深く掘るために地下鉄をくみ上げるポンプや輸送のための馬車鉄道を開発しました。

 次に生産した原料を加工するために工場を建設して、水車や風車の動力を活用するとともに、分業制を導入して生産性を引き上げます。

 そしてできた製品を市場まで運ぶために街道や水路の整備を行いました。


 これらは現金収入にはなりますが、国家運営に一番大事なのは食糧生産です。僕は農業の税率を引き下げ、余剰の生産物を都市に売却することを推奨します。各村々には帝国の主要都市での食料品の相場と過去の推移、気候や作柄の予測などを記載した新聞を配布して農村が仲買人に騙されずに適正価格で農産物を売却できるようにしました。

 農耕に活用する牛の食用を制限し、牛の数を増やすように指導します。そして農地拡大のため免税の上に奨励金もつけて開墾を奨励しました。 


 これで十分な国力を確保することができ、そこから無理のない範囲で軍隊に回すことで周囲の国と桁違いの軍事力を維持することができるのです。



―――――――――――


 軍事力についても重騎兵、パイク兵、クロスボウ兵、砲兵に加えて、少しずつ銃兵を増やしています。最初から銃剣をセットで開発させましたが、槍としてはパイクのほうが強く、純粋な数とそれによる弾幕の濃さはクロスボウ兵のほうが上のため、あんまり目立っていません。銃兵は小銃の装備率が7~8割になるまでは補助戦力なのでしょう。

 この軍隊は長期間動員できるように、土地を持たない庶民を中心に編成しました。今までは貴族たちと年間40日とか80日といった風に軍役の契約を交わしていたのですが、新規に編成したこの軍隊はいつまでも使い続けることができます。そして長期戦に備えて必ず十分な数のコックと余るぐらいの食糧備蓄を渡しています。腹が減っては戦ができないからですし、ご飯がおいしくないと荒むからです。


 お兄様はこの軍隊を率いて、周囲の国家をあっという間に従属させてしまわれました。さすが僕のお兄様。

 そして軍備を制限した上でそれぞれの国にギリギリ払えないレベルの年貢金を課して搾り取ります。

 

 これで周辺諸国が軍事に回す金を奪い取り、それを僕たちが軍事力強化に使って他の国に年貢を課すというループが完成しました。

 

―――――――――――


 で内政と軍事に人材を供給するために僕は学校を整備します。給食と制服をただであげる代わりにほぼ強制的に全国民の子供を就学させる計画です。

 さすがにまだ教師が足りないのですが……子供たち(チルドレン)のうち功績を立てて農地をもらって引退した者を中心に教師をやってもらいます。

 そして教育内容は、読み書き、算数、軍事訓練と道徳です。


 読み書き算数はともかく、軍事訓練ですが、そもそも中世の人間は集団行動が苦手です。列を作れませんし、時間は守りません、道草をどんどん食べます。

 そこでそこでパイクとクロスボウ、銃の持ち方を教えるとともに、授業で行進と集団行動の規律を教えることにしました。これで徴兵したときにすぐ使えて、仕官のいうことをよく聞く、従順な兵士たちができあがります。


 そして最重要なのが道徳です。

 ここで教えるのはもちろん……

『私たちが安心して暮らせるのは王様と王妃様のおかげです!』

『給食と制服が頂けるのは王様と王妃様のおかげです!』

『勉強させていただけるのは王様と王妃様のおかげです!』

『私たちは王様と王妃様のお役にたつのが幸福です!』

 いえす。僕と僕の家族に徹底服従するように洗脳するのですよ。



―――――――――――


 洗脳と言えば、なんか漫画に出てくるような特殊な能力とか薬剤を利用して……とかを思い浮かべますが、あんなのレベルが低いのです。

 洗脳相手の人格や健康を破壊してつくりかえたって役立つ人材にはなりません。

 洗脳相手に少しずつ自然に僕に都合のいい情報と行動規範を刷り込んで、自律的に僕と僕の家族に奉仕するように仕上げるのがベストなのです。


 洗脳の手法について詳しく書くと真似されるのでしないのですが、ごく簡単に。

 洗脳のステップは1情報提供、2価値判断、3定着、4布教の4つです。

 まず1で僕と僕の家族に都合のいい情報だけを学校で教え込みます。つまりお兄様は軍事の天才で僕は民の生活を向上させた名君ということ、そして王家のために働けば褒美がもらえさらに具体的なエピソードをこれでもかと教え込みます。ここで重要なのは嘘を教えないことです。嘘はいつかばれて洗脳が解ける原因になります。本当だけど僕たちに都合のいいことだけを教えるのです。


時間切れ

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