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第六話『鉱山探索と知力の限界!女神さま、ステータス強化で恥をかく』

「はぁ、台風みたいな人だったな。 ねぇディルさま」


「......される」  


「ん?」


「......こ、ころされる...... わらわ、あやつに殺される! ど、どうする! 逃げねば! でも一体どこに!」  


 ディルさまがあわてふためいている。


「はぁ、だいたいなんでほっといたんですか」


「つい魔力が減り続けることに手一杯で、対策を考えていたらころっと送ってることを忘れたのだ! あーーー!! もうだめだ! あやつになでぎりにされる! いや、やられ前にやるしかない、あの禁忌のパ、パイルドライバーを......」


「やめてください。 大丈夫ですよ」 


「な、なにが大丈夫だ! あやつはやるといったらやる女だ! 子供の姿であっても惨殺するのにためらいがない!!」


(どんな人に狂戦士バーサーカーをあたえてんの?)


「でも、あの人、知力4ですよ。 あなたのこと気づいてもいない」


「なに!? 知力4! だーはっはっ! なんだノーキンではないか! ならば恐れるるにたらず!」 


(自分は知力2なのに、目くそ鼻くそをわらうだな)


「じゃあ、モンスターも倒したことだし、これでハルリさんの宿にお客もやってくるでしょう」


「うむ! 恩はかえしたな! バルフトアに向かうぞ!!! もはやカレンなど怖くはない!!」


 ぼくたちは藤宮さんと合流すべくバルフトアにむかった。



「ここが町ですか? さすがに人が多い」


「ふむ、どこをみても人だな」


 そこは整然と建物が並び、人々がひっきりなしに動いている。 一週間かかりぼくたちはバルフトアにきていた。


「確か、中央の噴水前......」


「おーい」


 そう呼ぶ声に振り返ると、藤宮さんが手を振っていた。


「おそいよ。 なかなか来なかったから心配したんだからね」


「ええ、でも歩いたらこのぐらいかかりますよ」


「そうだ。 かなり早くついたはずだ」


「歩く? 馬車にのればいいじゃない」


「馬車は高すぎてのれません。 ぼくたちは雑務でお金をえてますから」


「そうじゃ、宿代がなくなる」


「そう、まあいいわ。 とりあえず宿に泊まりましょう」


 宿に泊まり、次の日。


「さて、行こう」


「?」


「どこにだ?」


「決まってるでしょ。モンスター討伐よ」


「モンスター討伐!?」


「ここの先にある鉱山にモンスターがでてね。 それを討伐ほしいって依頼がきたの」


「依頼?」


「そう私は冒険者をしているからね」


「冒険者?」


「ギルドに所属して依頼をうけて仕事をこなす。 まあなんでも屋みたいなものよ。 大体この世界の問題ってモンスター絡みだから、冒険者をしてればいずれ魔力の問題にも突き当たるはずでしょ」


(の、ノーキンの発想。 たしかに地道に調べるより、大きな問題には当たりそうか)


「それでディルさま、モンスターってなんですか? ずっときこうと思っていたんですけど、猛獣でもないですよね」


「モンスターとはわらわの力から生まれ...... いやこの世界にある魔力が生物や物質や非物質にとどまり、生まれる存在だ」


「ディルさまのせいかよ!」


「......ただ急に増加や強くなることはない。 あくまで自然発生するものだ」


「つまり、これは魔力の消費と関係があるかも」


「かもしれぬな......」


「なにしてんの? 早くいくよ」


 藤宮さんがそういい、ぼくたちはついていった。



「ここがその鉱山」


 ぼくたちはメッファ鉱山にきた。 採掘していたのであろうか、そこらに杭やハンマー、つるはしなどが無造作におかれている。


「ここで、魔力鉱クォーツがとれるそうなの」


魔力鉱クォーツ?」


「ええ、これよ」 

 

 そう藤宮さんはポケットからひとつの青い結晶のようなものをみせた。


「この結晶がクォーツ。 魔力がこもっていて、さまざまな事象を起こすの。 例えば......」


 壁にクォーツを投げるとその壁が一部凍りついた。


「凍った!?」


「ええ、魔法のような効果をもたらすの」 


「魔法か...... あっ! そんなのがあったら、あのハイゴブリン簡単に倒せたじゃないですかディルさま!」 

 

 ディルさまをみると目をそらしている。


「ま、まさか、使えないの......」


「しかたなかろう! そんなもの使ったことはないのだ! 勝手にわらわの力を使って便利なものを生み出しおって! 人間め!」


(やはり知力2が影響してるのか...... そうだ)


「それなら、知力を増やしてみては」


「なに? ふぅむ。 そうじゃな。 まあ知力に不満があるわけではないが、さっさとやってみるがよい。 さあ! さあ!」


(強がってるのか。 2で不満がないなら、もうなにも不満はないよな)


「あっ、ダメでした。 5以上に増やせません。 ぐぼっ!!」


 ボディスラムでなげられた。 


「無駄に恥をかかすな!! わらわは最大値が5だと確定したではないか!」


「そうか、その個人に最低値と最大値があるのか」


「なにしてんの二人とも?」


「ああ、ぼくのスキルを試してて」


「そういえば、どんなスキルなの?」


 藤宮さんにスキルのことを教えた。


「すごいじゃない! それなら相手を弱体化させたりこちらを強化できるの! 単なる存在感の薄いひとじゃなかったのね」


(ナチュラルに失礼だな)


「じゃあ、私も強くしてみて!」


「いや、藤宮さんはすでにゴリラ......」


「なに......」


「いえ、とりあえず筋力を...... すごい! ハイゴブリン以上だ!!」


「はは! すごいすごい! 片手で扱える!」


 藤宮さんは剣を片手で振り回している。


「あっ、でも一分で効果が切れるから......」


「えっ? 重っ!?、あっ!」


 手を滑らせ大剣がディルさまの目の前にささった。


「ぎゃああああ!!!」


「あはははっ、ごめんごめん!」


「これバレてる! 絶対にばれてる!」


 ディルさまは怯え取り乱している。


(はぁ、前途多難だな)


 ぼくはため息をついた。


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