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第十六話『ムカデ撃破と革命家の噂──その森で語られた真実』

「それでルートセンティピードはどんなモンスターなんですか?」


「巨大なムカデで昔から森からでて町や畑を荒らす。 昔から倒す方法もなくて嵐が過ぎ去るのをもつように、帰るのをまっていたらしいな」


「が、いまのこの国の状況じゃ、畑を荒らされたら生死に関わるからな。 みんなで金をだしあって依頼があったってさ」


 ラウセルとクレーゼがそういうとリキータはうなづく。


「ただ集まったのはこの六人だけ...... さすがに厳しいね」


(そんなに危険か。 一応対策はしたが......)


「くるぞ......」 


 ディルさまがみんなをとめた。


「どこにもいないですの?」


「いや、音がする」


 地面が小刻みにゆれ何か音が近づく。


 バキッ! バキッ! バキャ!!


 地面から木の根っこのようなものが無数に空中へ飛びだした。


「これは!?」


 それがこちらに向かってくる。


 ーー光よ、その柔らかな輝きを重ね盾となれーー


「ライトシールド!!」


 その根をメルディ姫の光の壁が防いだ。


「魔法か!」


「みなさんを強化します!」 


 ぼくはステータスを修正してみんなを強化した。


「おお!」 


「いつもより力がみなぎる! いくぞ!」


「ええ!!」


 ディルさまたちはその根を切りつける。


 切られた根っこが暴れまわると、地面から天をつくような巨大なムカデが現れいでた。


「ギシャア!!」


「でかい!! これは!」


 ムカデは根っこのような無数の足をこちらに振り下ろす。


 ドガァァンッ!!


 地面がえぐりとんだ。


(くっ! なんて威力だ!!)


 みんな回りを囲んでその体に攻撃を加えているが、決定打にはなっていない。


(固い!! 効果が薄い! やはりあの外皮は簡単には貫けないか! だけどあれなら......)


 ぼくは昨日のことを思いだしていた。


「......だめか。 全くひからない」


「魔法などでぬではないか!」


 ぼくたちは魔法の訓練をしていた。


「当然ですの。 私のように才能に恵まれてかわいいものでも、習得には数年かかったのですの。 簡単に習得できるものではないですの」


 メルディ姫は自分を誉めることは忘れずそういう。


「メルディ姫、何かコツでもないでしょうか?」


「コツ? うーん、そうですの。 魔力を集めるのが難しいのですの。 魔力は水の流れのよう流れて散ってしまう前に集めねばなりませんですの」


(散る前に集める...... か) 



「散る前に集める...... 修正者コレクター


 地面を固め、空気を重くすると、ムカデの動きがとまる。


(そして、魔力濃度を限界まであげる!)


「メルディ姫! 炎の魔法を!」 


「し、しかし、炎の魔法ではこの森を延焼させてしまうですの!」


「かまいません!」


「もう! しりませんですの!」  


 ーー炎よ、その身をこがし、眼前にその怒りを燃え上がらせよーー

 

「バーストブレイズ!」


 炎は熱波をはなちながら大地を走り、ムカデへと伝わりその全身をやく。


「ギシャアアアア!!!」


「凍てつけ!!!」


 炎が一瞬でなくなり、ムカデの動きをとめた。 冷気が辺りを白く包む。


「いまです!」


「わかった!」


 ディルさまたちが攻撃を加えると、熱と冷気で脆くなった外皮は容易く貫かれ、ムカデは声もなく倒された。



「なんとかなったな」


 ラウセルが顔をほころばせる。 みんな安心したようだ。


「やるじゃないか。 トール」


「ああ」


 クレーゼとリキータはほめた。


「それにしても、いきなり魔法をつかうとは......」


「ふん、これがトールの力よ」


 なぜかディルさまが胸を張る。


「あなたには関係ないですの! でもどうしてつかえるようになったのですの」


「ああ、その場の魔力濃度を高めて、魔力を集めやすくしたんです」


「それで魔法を、なるほど......」


 ディルさまはうなづいている。


 ぼくたちは依頼をこなしギルドに戻る。


「それでラウセルさん。 いまこの国になにか起こってませんか? ムカデのことといい気になって」


「ふむ、そうだな。 遺跡を侵入禁止にしたり、傭兵を集めたりしているようだな。 あとは【レジスタンス】か」


「......レジスタンス」


「ああ、この国に反旗をひるがしている革命家たちで、かつての王族を担ぎ上げて活動しているらしいな。 審問騎士団たちが躍起になって探している」


 クレーゼがそう酒をのみながらそう語った。


「なんだ気になるのか」


 リキータはこちらをみてそういった。


「......いえ、これだけの圧政なら不満をもつものもいてもおかしくないだろうなって」


「まあ、そうだが、長いものに巻かれなきゃ生きていけないのが現実だろう」


 そうラウセルがコップをテーブルにおいた。


「それではなにもかわらんではないか」


「......とはいえ、ミルソダスみたいに国が転覆したあと混乱して内乱化、余計に被害がでるより、生きていけるほうがまだましな場合もあるぜ」


 そう、冷静にクレーゼがいう。


(まあ、そうかも...... これはレジスタンスを探したほうがいいか)


 ぼくたちは報酬をえて、レジスタンスを探すことにした。

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