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きっと僕は  作者: 知彩
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アイゾウ

(ん、朝か)

昨日、帰途についたところまでは覚えているが、その後の記憶がない。

どのみち何も変わらない冗長な夜が流れただけなのだろうから大した問題にはならいが。

昔はこの狂った日々から抜け出すために、この終わりのない夢から抜け出す手がかりを取るために色々と試していたこともあったが、それも今は昔の話。

多分、この狂った世界で回ることのない歯車になってしまったほうが楽なんだろう。でも僕は、それでもやっぱり、まだ少しだけ、諦められていない。

もう何十回、何百回目かもわからない道を進む。

行こうが行くまいが何も変わらなかったが、行かないで家にいたとしてもやることもない。

昨日までと同じ時間に席に着く。

「1m8_」

またやってしまった。僕の言葉が誰にも届かなくなって随分と経つのに、未だに口をついて出る言葉に苛立ちを覚える。だがこれも、昨日までと同じだ。

足音が近づく。が、何かがおかしい。

(足音が、2人分……?)


世界の何処か、あるいは世界の終着地点で、壊れていた歯車がほんの少し動いたような、そんな気がした。

「あ、」

それは、呪いが消え、崩壊が始まる、そんな物語の序章(プロローグ)が始まる瞬間だった。

説明くさい。

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