第7章 「放課後は…危険がいっぱい!?」
イベント盛りだくさんのお昼休みが終わり…午後の情業が始まった…。
昨日から色々とありすぎて、頭が全然ついてこない…。
授業なんて聞く余裕なんてなくて…ずっと上の空の状態だった…。
何も変わらぬまま…あっという間に放課後となっていた…。
せっかくお昼休みに、朋成と2人きりになれたというのに…肝心な話は1つもしていないわけで…。
結局、学校では何も解決できないまま…ただ、悩み疲れただけだった…。
「深雪~帰るぞ~」
あ…そう言えば、今日も一緒に帰る約束だったな…。
お昼休みの件があって…ちょっと恥ずかしい…何で、あんな行動をとったのだろうか?
「あっ、うん…」
そう戸惑いながらも…朋成の後を追いかけるように、教室を出た。
朋成と一緒の帰り道…何気ない、いつもの風景なのに…。
今は男と女…仲の良い友達以上どころか…恋人に見られてもおかしくはない。
朋成は、何かと俺を気遣って話しかけてくれるのだが…俺は…空返事で精一杯だった。
「今日もなんだか元気がないな…ずっと、考えごとをしてただろう?上の空だったしな~」
「えっ!?…そう…じゃないけど…」
結局、良い案なんて…浮かばなかった…最近、疑問に思えてきている…。
俺、男性に戻れるのだろうか…、一生このまま、女性のまま…なのかなって。
あれこれと考えごとをしていると…朋成が、心配そうな顔して…俺の顔を覗き込んでくる。
「…けど?どうした??」
「ひゃん!?なっ何でもないよ?」
チクショウー!いきなり俺に近づくなーっての!!俺は咄嗟に、朋成と距離を取った。
しかし…朋成に、俺の腕を捕まれてしまった。
「おい!深雪…なんで逃げるのさ?」
「…なんか…気恥ずかしい…と言うか…何て…言うか…」
やばい…また、ドキドキが止まらなくなった…朋成の顔をまともに見ることが出来ない…。
また…真っ赤な顔をしているのだろうな…すごく、顔が熱い。
俺は赤い顔を伏せたまま…胸のドキドキを止めることに、必死になっていた…。
もう…いったい何なんだ!?この反応って、マンガでよく見る、恋する乙女か!?俺は…。
俺のそんな様子を朋成は、無言で、じっと見つめている…。
「深雪…ちょっと、来いよ」
えっ!?いきなり朋成に…俺の腕を取られ…どこかに引っ張られていく…。
「えっえっえっ!?ちょっちょっとー!」
何が起きたのか、まったく理解が出来なくて戸惑う、俺を余所に…、
朋成は無言で、何所かに目指して歩いて行く…ホントになんなの…これは!?
ビルとビルの間に、奥へと進むための狭い脇道へと進む俺の親友…。
行き止まりの通路だから、当然、人通りなんかない…。
えっ!?これって…ヤバイ状況では?全く、人目につかないぞ…ここは!
「ハァハァ…ここなら…誰にも、見られないだろう…」
朋成の息が荒い…しかもヤバイことに…目が逝っちゃってるよ!?
何とかしなければ…と、身体を動かそうとするも…恐怖で体が…強張っている!?
「…朋成、やめて…なんだか…怖いよ…」
「ハァハァ…深雪…お前が、悪いんだぞ?その…赤くなった顔、反則だ…」
朋成に、俺の両腕を掴まれて…壁に押し付けられた!?
こんなの…何処へも逃げられないぞ!?どうなっちゃうんだよ…俺は!
「あ……や…めてよ…」
朋成の顔が…段々と俺の顔に、近づいてくる…また、キスをされてしまうのか?
えーい!拒むんだ!俺の身体!!動け!動けよー!俺の身体!!
だが…俺の意識とは反対に、身体は、朋成を受け入れようとしている…どうなっているんだ!?
「!?んんっ!!……んーんん……」
昨日の簡単なキスではなく、俺の口の中に…朋成の舌が潜り込んできた!?
朋成の舌が…俺の舌を弄ぶ。『ぴちゃぴちゃ』と俺の頭の中に…いやらしい音が響く。
ダメだ…気持ちよすぎて…意識が…朦朧としてくる…、身体に…力が…入らないよ…。
俺の唇を…十分に堪能した朋成は、キスを止め…俺の耳元で囁く…。
「可愛いぞ、深雪…好きだ…」
その瞬間、身体中に…電流が走ったような衝撃を受けた…。
男の俺に…『好きだ』とか…気持ち悪い…はずなのに…身体が…喜んでいる!?
いつの間にか…俺の腕は、朋成の首に手を回していて…、俺の意思とは違う言葉で…返事をする。
「わたしも…好きだよ、朋成…」
お互い見つめ合い…またしてもキスを始める…。
朋成はキスをしながら…両手で…俺の胸を触りだした!?
マッマジかよ!?こんなところで…何をし始めようとしているんだ??
どうしよう…抵抗するにも…身体に…力が入らない…。
抵抗も出来ず…為すがままの俺に、朋成が胸を揉みはじめた…。
やば…い…気持ち…いい…声出て…しま…う。
「あふぅん!!」
快楽の波が突然…襲ってくる…堪らず声が出してしまい、その声を聴いた朋成が…さらに興奮する。
幾度も来る快楽で身体が小刻みに痙攣を起こし…もはや、立つ事も…辛くなってきた…。
ダメだー!これ以上の行為をされても…拒めなくなる…誰か助けてー!!
『ピロリロリ~ン~♪、ピロリロリ~ン~♪』
俺のスマホに着信音が…このメロディーは…母さんからだ。
突然の着信音に…俺と朋成はその行為のまま、固まっていたのだが…。
「…あの…電話だから…」
「…ああ、分かった…」
冷静になった俺たちは、お互いに何もなかったように…距離を置く。
俺は、気を取り直して…スマホの画面の着信を指でスライドして、耳に当てる。
『もしもし…母さん、どうしたの?…うん…うん…分かった…商店街に寄ってから帰るね』
『うん、大丈夫…心配しないで…じゃあ切るね』
スマホを耳から外し、画面を確認して、切断をクリックして電話を終える。
電話の内容は大した用事ではなく…夕飯の材料を買ってきて欲しいとの内容だった…。
でも…そのおかげで助かったわけで…母さんには…感謝しなければ…。
「…母さんに、お使い頼まれたから…帰るね」
「…ああ、またな…」
「…じゃ…またね…」
俺は…何もなかったように、その場から離れることにした…。
泣きそうになるのを…必死に堪えながら…。




