第2章 「親友の彼女は…俺!?」
俺の名前は…藤乃 良大、高校2年生だ。
何処にでもいる陰キャで、地味な男のはず…だったんだが…。
今朝、目が覚めると…女の子!?になっていました…。
しかも名前は…藤乃 深雪となっていた…。
意味が分からないまま…日常は進んでいくわけで…。
学校を休むわけも行かず、遅刻を回避するため…走っているのだが…。
「ハァハァハァ…」
まじですか…女の体って…ひ弱すぎるだろ!?ちょっと走っただけで…息が切れる。
男の時のペースで走ってみたんだが…すぐさま体力が尽きてしまった…。
朝の弱い俺だ…遅刻も数多い…担当の先生から、かなり目をつけられてるだけに、
遅刻だけは…避けておきたい。…でもマジで、これはやばいすぎるだろ…足遅すぎ…。
何とか学校に向かい、走っていると…後ろから、誰かが近づいてきた。
「よっ、深雪~おっはよーさん!」
聞き覚えのある声だった…俺とは、中学時代からの親友で…同じクラスメートの…。
そうだ!椿田 朋成だ。息が切れて…返事するのも怠いのだが…。
「なーんだ…ハァハァ…朋成かよ…ハァハァ」
「なんだ?…とはないだろ?お前の彼氏に向かってさ~その言い草は」
ちょっと待て…おい!今…なんと言った?俺は走るのやめて…その場に立ちつくした。
ちょっと待てよ?…俺の聞き間違えなのか?今…俺の…彼氏?とか言ったような…。
朋成も数歩先で、足を止め、俺を見てくる…。
「なぁ…朋成?今、なんて…言った??」
「ん?…お前の彼氏と言ったんだが?」
「はぁ!?」
俺の耳がおかしいのではなかった…。
彼氏??…俺の彼氏!?って事は…俺はあいつの彼女!?
ちょっと待ってくれ…朝から分からない事だらけで…頭が…全然ついて来ない…。
女の子になっただけでも…朝から困惑してると言うのに…。
その場で立ち尽くしていると…朋成が、その場で走るような動作をして…。
「それよりも…いいのか?マジで、遅刻するぞ??」
「はっ!?やべー!走るぞー!!」
「ほいほ~い」
今は…考えるのはやめよう…何も考えず…ただ走る事にしよう!遅刻を避けるためにも…。
朋成と一緒に学校へ向かった…。
時間ぎりぎりで…何とか俺たちの教室に入り、それぞれ席に着いた。
ハァハァ…今は…呼吸を整えないと…朝から…すごく疲れたよ…。
朋成は、さすがスポーツマンで…サッカーをやっていることもある…。
顔色一つ…何も変わっていないじゃないか?…ちくしょう…。
朋成が席を着くなり、周りのクラスメートから、いろんな質問を受けていた…。
イケメンだし…明るい性格だから、どこ行っても人気者だ。
「おはよう!朋成…今日は…やばかったな!」
「おう、おはよーまぁな~楽勝だ!」
「彼女と一緒に登校か?なんて…羨ましい奴め!」
「お前も彼女…作ればいいだろ?いいぞ、彼女いると…毎日が楽しいぞ!」
「藤乃とは…うまく行ってるのか?」
「おうっ任せろ!ラブラブだぜ!!」
朋成が…俺たちのことで、質問攻めにあってるぞ…にやけた顔しやがって…腹が立つ!
何だよ…ラブラブって…クラスのみんなが、こっちを見てるじゃないか…馬鹿野郎が!!
俺は、とっさに顔を机に伏せて…顔が赤くなっているのを隠した…。
マジで恥ずかしすぎるだろ…なんだ?この拷問は??
朝のホームルームが終わり、昼休みまで授業が続いたのだが…、
とても、授業を受ける気にもなれなかった…。
休憩中にクラスメートから話しかけられては、朋成のことを聞かれ…。
本当に朋成と…付き合っているとは…冗談ではなかった…クラス公認の仲になっている。
いつから付き合うようになったのか…告白されたのか、告白したのか…全然覚えが無いわけで…。
…その前に、俺は…男子高校生だったわけで…。
それにだ!俺が女の子になったことについては…誰も触れられない…、
と言うか、そもそも女子として扱われている…。
まったく…どうなっているのか…全く理解が出来ない…1人で悩み続けていると…。
「深雪…何、難しい顔してるんだよ?折角の可愛い顔が…台無しだぞ?」
「んあぁ!?…なんだよ、朋成か…脅かすなよ…」
「なんか悩みごとでもあるのか?俺はお前の彼氏なんだぞ?遠慮はするな…どーんとこい!」
また、俺の彼氏という言葉を口に出す…いい加減、腹が立ってきたぞ!
「ちょっと待て!…お前の…彼女?になった覚えがないぞ?いつから…そうなったんだ?」
「…深雪、ホントに大丈夫か?どっか頭でも打ったのか??」
朋成が俺の頭を…ポンポンっと、手で触る。
人の気も知らないで…朝から色々と分からなくて…何だか、イライラする!
「!?ばっ馬鹿にすんなよ!…真面目に分からないんだ…なぜこうなったのか…」
「はぁ!?お前の言ってることの方が、俺には、理解ができないぞ?」
『キンコーン、カンコーン』
昼休みが終わるチャイムが流れた…色々と考えすぎて…お腹が全然空かなかった。
女の子の体は小食なのか!?いつもの朝食なのに…食べ過ぎて…お昼が入らない感じだったし。
そう考えていると…朋成が心配そうに…俺をを見てくる…。
「やべ、昼休み終わったわ…兎に角だ!放課後は…一緒に帰ろう…そこで、きちんと話するぞ!」
「…ああ、わかった」
お互い席に戻り、それから、午後の授業が始まった…。




