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【連載版】罰ゲームで学年一の美少女に告白したけど何故かOKされました  作者: 向井数人
第12章 綾香の両親との対面
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第99話 抱擁とキスと……

「「……」」

 その後、少しの間、二人は黙ってお互いの事を強く抱きしめ合っていたのだが。

(この後どうしたらいいんだ!?)

 一輝は心の中で滅茶苦茶テンパっていた。

 いつまでもヘタレなままの自分ではいけないと思い、一輝はなけなしの勇気を振り絞って綾香の事を抱き締めたのは良いのだが。

 勢いのまま綾香の事を抱き締めたので、一輝はその後の事は何も考えておらず、頭の中は真っ白だった。しかも、

(綾香さんの体、凄く柔らかい)

 一輝はそんな事を思った。

 綾香の体は自分とは違ってモチモチした感じがして物凄く柔らかく、力強く抱きしている為か、綾香の体温もしっかりと感じていて、綾香の小さな息遣いも一輝の耳にはしっかりと届いていた。しかも、

(分かっていたけど、綾香さんの胸って凄く大きい!!)

 一輝は心の中で力強くそう叫んだ。一輝は綾香の事を正面から抱き締めているので当然だが、一輝の胸元には綾香の胸が押し付けられるように当てられていて。

 年頃の男子高校生である一輝がそんな強い刺激から目を逸らせる筈もなく。

 一輝の頭の中はどんどんと、そんな邪な考えで一杯になって来ていた。なので、

(ヤバい!! このままだと綾香さんの事を押し倒してしまいそうだ!! 何か別の事を考えないと!!)

 一輝はそう思い、自分の中で膨れ上がって来ている欲望を何とか抑えようとしていると。

「……ねえ、一輝くん」

 そんな思考を妨げるように、一輝の耳元で綾香がそんな風に話しかけて来たので。

「えっ!? あっ、はい、何ですか、綾香さん」

 声を上ずらせながら、一輝がそう答えると。

「一輝くんはこの後、私に何をしてくれるのですか?」

 綾香はそんな事を言ったので。

「えっ、あの……この後ですか?」

 一輝がそう言うと。

「ええ、そうです、今は私がテスト勉強を頑張ったご褒美に、一輝くんに目一杯甘やかして貰っているのですから、これだけで終わりにはして欲しくないです」

 綾香は甘える様な口調で一輝にそんな事を言った。なので、

「……ええ、分かりました」

 一輝は固い口調でそう言うと、綾香の背中に回していた自分の右手を放すと、彼女の頭上へと持って行った。

 そして、一輝は綾香の頭の上に手を置くと、そのまま綾香の頭を撫で始めた。そして、

「……その、綾香さんは試験勉強を頑張りました、偉いですよ」

 綾香を褒めるためというよりも、今自分が置かれている状況から何とか思考を逸らすために、綾香の頭を撫で続けながら、一輝がそう言うと。

「ふふ、そうですか、私は偉いですか?」

 一輝を抱き締めている腕の力を少しだけ強めて、綾香が嬉しそうな声音でそんな事を聞いて来たので。

「ええ、綾香さんはとても偉いです」

 そんな風にされて、一輝は心臓の鼓動がとても速くなるのを感じつつも、何とかそう答えると。

「ありがとうございます、一輝くんに褒められて私はとても嬉しいです」

 綾香はそう言って、一輝の事をより一層力強く抱きしめた。そして、

「……一輝くん、大好きですよ」

 一輝の耳元で綾香はそう囁いた。そして、この状況でそんな事を言わないでくれと、一輝は本気でそう思ったのだが。

 そんな事を言われたら、一輝も彼氏として言葉を返さないといけないので。

「……ええ、僕も綾香さんの事が大好きですよ」

 一輝もそう答えると。

「ふふ、ありがとうございます、一輝くん」

 綾香は嬉しそうな声音でそう言った。そして、

「……あの、一輝くん」

 綾香がそう話しかけて来たので。

「何ですか、綾香さん」

 一輝がそう言うと。

「……私は今、一輝くんとキスをしたい気分です」

 綾香はそんな風に自分の気持ちを素直に口にした。

 そして、綾香のそんな言葉を聞いた一輝は、

「えっ、キスですか?」

 一輝がそう言うと。

「ええ、そうです……一輝くんは今私とキスをしたくは無いですか?」

 綾香は一輝の耳元でそんな事を聞いて来たので。

「いえ……それは勿論、したいですが」

 一輝がそう答えると。

「そうですか、それなら一輝くん、お願いします」

 綾香はそう言うと、自分の腕の力を抜いて一輝から少しだけ離れると、一輝の正面を向いてそう言った。なので、

「……綾香さん、分かりました」

 一輝はそう答えると、彼女の両肩を優しく掴んだ。すると、

「……一輝くん、お願いします」

 綾香はそう言って静かに目を閉じたので。

「……ええ、分かりました」

 一輝はそう答えると、綾香の口元へ自分の唇を近づけてゆっくりとキスをしたのだが。



「……ん!?」

「……」

 前回キスをした時と同じように、一輝の口の中へ綾香の舌がゆっくりと侵入して来て。

 一輝はそれに抗う事も出来ず、暫くの間、綾香にされるがままになっていた。

 そして、暫くの時間が経って、綾香の唇が一輝からゆっくりと離れると。

「こんなに激しいキスは二回目ですね、一輝くん」

 綾香は頬を真っ赤に染めながらも、嬉しそうな表情でそう言ったが。

「えっ、あの……その、えっと!?」

 一輝はそれどころでは無く、頭の中を混乱させたまま、かなりテンパった様子でそう言った。すると、

「もう、一輝くん、相変わらずこういう事には免疫が無いのですね」

 綾香は笑顔でそう言うと、一輝の頬に自分の手を添えて来た。そして、

「でも、そんな初心で恥ずかしがり屋な一輝くんも可愛くて私は大好きですよ」

 綾香はそう言って嬉しそうに微笑んだ。

 そして、いつもの一輝なら、綾香にこんな事を言われても、頭の中が真っ白になって、その場で固まってしまっていたのだが。

「……っつ、綾香さん!!」

「えっ?」

 そう言うと、一輝はその場で勢いよく、綾香に抱き着き付いて……



 気が付くと、綾香は自分の部屋の床に仰向けに倒れていて。

 そんな綾香の上には、息遣いを荒くした一輝が覆いかぶさっていた。

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