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【連載版】罰ゲームで学年一の美少女に告白したけど何故かOKされました  作者: 向井数人
第12章 綾香の両親との対面
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第97話 綾香からのお願い

 そして、一輝と綾香がリビングを出て行くと、綾香の母親が自分の隣に座っている夫の方を観て。

「それにしても、今日の貴方は随分と静かだったわね、貴方の事だから、私はもっと色々な事を佐藤くんに質問すると思っていたから、少し驚いたわ」

 綾香の母親はそんな事を言うと。

「それは俺だって佐藤くんに聞きたい事は沢山あったし、もっと色々と言おうと思っていた事もあるぞ。でも、綾香が佐藤くんのことをあんなに信頼していたのだから、私も少しは彼の事を信じても良いのかもしれないとそう思っただけだよ、綾香は人を見る目はあると思っているし、そんな娘が変な男を彼氏に選ぶとは思えないからな」

 綾香の父親がそう答えると。

「そんなことを言っているけど、本当は佐藤くんに色々と文句を言うと綾香ちゃんに嫌われるかもしれないから、今回は静かにしていただけじゃないの?」

 綾香の母親はそう突っ込んだのだが。

「……気にしすぎだ、高校生カップにあまり親がとやかく言うのも良く無いと、そう思っただけだ。ただ、結婚とかの話になると、さすがに今回の様にはいかないけどな、もしそんな機会があれば、その時はもっとしっかりと彼と話をさせて貰うつもりだよ」

 綾香の父親がそう答えると。

「あら、意外ね、そんな先の事まで考えていたなんて、貴方、佐藤くんのことを意外と気に入っているでしょう? 少なくとも、佐藤くんが結婚の挨拶に来ても、貴方は真面目に話を聞くつもりはあるみたいだしね」

 綾香の母親はそんな事を言ったのだが。

「馬鹿なことを言うな、俺はまだ彼の事を認めたわけじゃないぞ。それに、もし本当に綾香と結婚するつもりなら、彼にはもっと逞しい男になってくれないと困るからな、少なくとも今の彼には娘は到底任せられないよ」

 綾香の父親はそう言ったので。

「それなら貴方が佐藤くんのことを鍛えて上げたらいいじゃない、貴方そういうのは好きでしょう?」

 綾香の母親がそう答えると。

「……まあそうだな、もしそんな機会が訪れたら、私が一からしっかりと鍛えてやっても良いかもしれないな」

 そう言って、綾香の父親は小さく微笑んだのだった。



 一方その頃、綾香の部屋では、

「一輝くん、私の両親と話をしてみた感想はどうでしたか?」

 自分のベッドに座った綾香は、床に座っている一輝に対してそんな質問を投げかけて来たので。

「……そうですね、お母さまはともかく、綾香さんのお父さまには厳しくされるかもしれないと綾香さんに昨日言われていたので、正直かなりビビっていたのですが、思っていた程厳しく当たられることもなかったので、取りあえず安心しました」

 一輝はこの部屋に来て一安心したのか、笑顔を浮かべてそう言った。すると、

「そうですね、私もお父さんはもっと一輝くんに色々なことを聞くと思っていたのですが、一つの質問しかしなかったので、正直かなり驚いています。もしかしたら、お父さんは一輝くんのことをとても気に入ってくれたのかもしれません、今度は自分たちが居る時に来なさいとまで言っていましたから」

 綾香は嬉しそうな表情を浮かべてそう言ったので。

「そうなんですかね? 今回は殆ど、綾香さんと綾香さんのお母さんが会話をしていて、僕と綾香さんのお父さんは、あまり会話には参加しなかったので、僕が気に入られる理由は特にない様な気もするのですが、もしそうだったら嬉しいです」

 一輝はそう答えた。そして、

「それで綾香さん、今から僕たちは何をして過ごしますか?」

 一輝が綾香にそう質問をすると。

「……そうですね、一輝くんは何かやりたいことはありますか?」

 綾香はそう質問を返して来たので。

「いえ、僕は特にやりたいことは無いので、綾香さんがやりたい事があればそれをしませんか?」

 一輝がそう答えると。

「私のやりたい事ですか、そうですね……」

 そう言って、綾香は少しの間、顎に手を当てて、今から二人で何をしたいか、少しの間、考えていた様子だったが。

「あっ、ありました!!」

 何かを思いついたのか、綾香は少し嬉しそうな表情を浮かべてそう言ったので。

「そうですか、それは一体何ですか?」

 一輝がそう質問をすると。

「えっと、その前に一輝くん、少し前に私と一輝くんが試験の点数で勝負をした事を覚えていますか?」

 綾香はそんな事を聞いて来たので。

「ええ、勿論覚えていますよ、前回の期末試験の事ですよね」

 一輝がそう答えると。

「ええ、そうです、そして、私は前回の期末試験では、一輝くんとの勝負に勝つ為に、いつも以上に試験勉強を頑張って、その結果、数学以外の教科で一輝くんに勝つ事が出来たのですが」

 そこまで言うと、綾香は一度言葉を切って。

「実は、私の前回のテストの総合点は、私が高校に入学してから取った点数の中でも一番高くて、学年順位では過去最高の三位を取ることが出来たんです!!」

 綾香は嬉しそうな表情を浮かべてそんな事を言ったので。

「そうなんですか、それは凄いですね!!」

 一輝はそう言った。一輝は勉強がそれ程苦手という訳ではなく、どの教科も平均以上の点数を取る事くらいは出来るのだが。

 それでも、学年順位で毎回トップ十に入っている綾香と比べると、一輝は数十点の差があり。

 その事は本当に凄いと思っているので、一輝は素直に綾香の事を褒めた。すると、

「一輝くん、本当に凄いと思っていますか?」

 綾香は再びそんなことを聞いて来たので。

「ええ、勿論です、学年順位の三位なんて僕には絶対に取ることは出来ませんし、綾香さんは本当に凄いと思います!!」

 一輝は改めてそう答えると。

「……そうですか、それなら一輝くん」

 そう言うと、綾香はニマニマとした笑顔を浮かべながら、座っていたベッドから立ち上がると。

 綾香はゆっくりとした足取りで、一輝の目の前へとやって来て、そのまま一輝が座っている床の前に座った。そして、

「一輝くん、試験勉強を頑張った私へのご褒美として、今から私のことを目一杯、甘やかして下さい!!」

 綾香は満面の笑みを浮かべて、一輝に向けてそう言った。

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