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【連載版】罰ゲームで学年一の美少女に告白したけど何故かOKされました  作者: 向井数人
第6章 連休明けと大きな変化
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第38話 連休明け初日

 立花綾香と多少ぎこちない雰囲気になりつつも、お互いの秘密を打ち明けたことで、今まで以上に仲良くなれた一輝と綾香の二人は、その後のゴールデンウィークは主に彼女の家で佐藤一輝はデートを楽しんで二人は残りの休みを楽しんだ。



 そして、そんな連休が終わり休み明けの月曜日、一輝はいつも通りの時間に目が覚めて、学校へ行く準備を整えて自転車で学校へ向かった。

 そして、一輝は自分の教室に入ると、自分の机の一つ前の席には、見知った友人が座っていた、なので、

「おはよう、颯太」

 一輝は自分の席に付きながら、目の前の席に座っている斎藤颯太に向けてそう声を掛けた。すると、

「……ああ、おはよう、一輝」

 何故か少し歯切れが悪い感じで、颯太は一輝に向けてそう挨拶を返した。なので、

「どうしたんだ、颯太? もしかして調子が悪いのか?」

 一輝は颯太に向けてそう質問をした。いつもの颯太なら、朝から少し頭が痛くなるくらい元気な声で颯太は一輝に挨拶をして来ていたので、一輝はそう思って颯太に質問をしたのだが。

「違えよ、それよりも一輝、少しクラスメイト達の会話に注目してみろよ」

 颯太はそう言ったので、自分の席に着いた一輝は周りの生徒の会話に聞き耳を立ててみた。すると、

「ねえ、知っている? どうやら立花さんに彼氏が出来たらしいよ」

 一人の女子生徒が、前の席に座っている女子生徒に向けてそう言った。すると、

「そうみたいだね、二年生の間で結構な噂になっているから。でも、本当なのかな? 私は中学の頃から立花さんのことを知っているけど、中学生の頃から立花さんは凄くモテていて色々な男性から告白されていたけど、それでも立花さんは今まで誰とも付き合わなかったから、その話は今でも信じられないな」

 前の席に座っていた女子生徒はそんなことを言った。すると、

「そうはいっても、立花さんも年頃な女子だからね、今までは好きになる人が居なかっただけで、今になって付き合いたいと思う人が出来たから付き合っただけの話だと思うけどね」

 最初に話を振った女子生徒はそんなことを言った。なので、

「そうなのかな、でも、立花さんが付き合いたいと思えるような男性なんてどれだけハイスペックな男子なのか想像もできないけどね」

 前の席に付いている女子生徒はそう言った。しかし、

「それが立花さんと付き合っている男子は、割と地味で目立たないタイプの男子だったらしいよ、本当かどうかは分からないけど、立花さんと彼氏がデートをしている所を見たっていう人が、そう言ったみたいよ」

 前の席に座っていた女子生徒はそう言った。すると、

「本当なの? 立花さんならどんなイケメンな人とでも付き合えそうなのに、何だか意外だね」

 最初に話を振った女子生徒はそう言った。なので、

「そうだね、でも、立花さんくらいモテる女子なら、顔とかじゃなくて性格とかで選んだんじゃないのかな? 立花さんのことだから、今までも顔がいい人から何度も告白されて来たのだろうけど、それでも全部の告白を断って来たのだから、多分そういう分かりやすい理由で彼氏を選んだわけではないんだと、私はそう思うな」

 女子生徒がそう言うと。

「それもそうだね、でも、そんな立花さんの彼氏になれた人がどんな男子なのか、私はちょっと気になるな」

 前の席に座っていた女子生徒がそう言ったので。

「そうだね、でも、見た目は地味らしいけど、きっと中身はとても素敵な人なんでしょうね、何たって、あの立花さんの彼氏になるような人なんだから」

「そうだね、本当にどんな人なんだろう、気になるなあ」

 二人の女子はそんな話をしていた。そして、その話を聞き終えた颯太は、

「どうやら、お前たちが付き合っていることが遂にバレたみたいだな」

 他のクラスメイトには聞こえないように、颯太は一輝に向けて小声でそう言った。なので、

「確かに、綾香さんに彼氏が出来たということは噂になっているみたいだけど、でも、その相手が僕だということはバレていないみたいだぞ」

 一輝も颯太に向けて小声でそう言った。すると、

「まあ、そうだな、それに関してはまだ運がよかったなと言いたいけど、でも、立花さんは大変だろうな」

 颯太はそんなことを言った。なので、

「どうしてだ?」

 一輝がそう質問をすると。

「だって、立花さんの居ないこのクラスでも、このことはこれだけ話題になっているんだぞ、それなら、立花さんの居るAクラスだと、もっと話題になっていて、もしかしたら立花さんが質問攻めになっていてもおかしくはないだろ?」

 颯太はそんなことを言った。そして、その言葉を聞いた一輝は、

「……それもそうだな、今晩の電話で綾香さんが大丈夫だったかどうか聞いてみることにするよ」

 颯太に向けてそう言った。すると、

「ああ、そうだな、お前は彼氏なんだから、しっかりと彼女のことを支えてやるんだぞ」

 颯太はそう言って、取りあえずこの話は終わりを迎えた。

 その後は綾香に関する話題を今日はよく耳にしたモノの、それ以外には特に変わったこともなく、一輝は一日を終えた。そして……



「こんばんは、綾香さん」

 その日の夜、一輝は日課となっている綾香への電話を掛けた。すると、

「ええ、こんばんは、一輝くん」

 綾香はいつも通り普通に挨拶を返してきた。なので、

「ええ、こんばんは、綾香さん……その、今日の学校はどうでした?」

 一輝は綾香に向けてそう質問をした。すると、

「えっと、少し普段とは違うこともありましたが、いつも通りの学校生活でしたよ」

 綾香は少しだけ言葉を濁してそう言った。なので、

「……もしかして、綾香さんに恋人が出来たという話で、何か言われましたか?」

 一輝はそう質問をすると。

「……ええ、そうですね、主にクラスメイトの女子たちから、そのことについて色々と聞かれました」

 綾香は遠慮がちにそう答えた。なので、

「そうですか……因みに綾香さんは、それには何と答えたのですか?」

 一輝がそう質問すると。

「取りあえず、今日のところは具体的な答えは出さす、それとなく誤魔化しておきました、こういうことは、一輝くんの意見も聞いてから答えを出したかったので」

 綾香はそう答えた。なので、

「そうですか、ありがとうございます……因みに、綾香さんはこのことはどうしたいと思っているのですか?」

 一輝が綾香に向けてそう質問をすると。

「そうですね、私としては、私が異性の方と付き合っているという話はしておきたいです。私に恋人が出来たという話はもうそれなりに広まっているようなので、今更誤魔化しようがない気がするので。ただ、その相手が一輝くんだという話は一輝くんが嫌なのでしたら、隠しておいてもいいですよ。もし私と付き合っていると知られたら、一輝くんにも迷惑をかけてしまう可能性がありますから」

 綾香はそう答えた。そして、そんな綾香の答えを聞いた一輝は、

「綾香さんの気持ちはよく分かりました、えっと、それなら、僕はどうしたいかですが」

「ええ」

 綾香がそう返事をすると、一輝は一呼吸入れてから。

「えっと、僕としては、綾香さんが今付き合っている人が居るということも、その相手が僕であることも、話してもいいと思いますよ」

 一輝はそう言った。すると、

「えっ、いいのですか?」

 綾香は意外そうな口調でそう言った。なので、

「ええ、勿論です、綾香さんに恋人が出来たという話は僕のクラスでも噂になっていたので、今更誤魔化し続けるもの不可能だと思いますし、その相手が僕だというのも、今後もデートを続けていたらいずれバレてしまうとは思います。それなら、早い内に全部正直に話した方が、綾香さんも嘘を付かないでいいと思ったのですが、どうですか?」

 一輝はそう言った。そして、その話を聞いた綾香は少し考えてから。

「えっと、私としては、一輝くんのその提案はとてもありがたいのですが……でも、本当にいいのですか?」

 綾香はそんなことを聞いてきたので。

「何がですか?」

 一輝がそう質問をすると。

「その、自分で言うのもあれですが、私は二年生の間では、それなりに有名な人になってしまっているので、一輝くんが私の恋人だということが皆に知られてしまうと、一輝くんも変に目立ってしまって少なからず迷惑をかけてしまう恐れがあるのですが……一輝くんはそれでも大丈夫ですか?」

 綾香は遠慮がちにそんなことを聞いてきた。そして、その言葉を聞いた一輝は、少し考えてから。

「ええ、勿論です、綾香さんの彼氏になった時点でいずれこうなることは分かっていましたし、それに僕は綾香さんを支えられるくらいの立派な男になりたいとそう思っています。だから、他の人から多少嫌味を言われても僕は大丈夫です。なので、綾香さんさえよかったら、彼氏が出来たということも、その相手が僕ということも遠慮せずクラスメイトの人に伝えて下さい!!」

 一輝は力強くそう答えた。そして、その答えを聞いた綾香は、それでも少しの間、何かを迷っている様子だったが。

「……分かりました、一輝くんがそこまで言うのでしたら、それらのことは正直にクラスメイトの方たちにお話をさせてもらいます。私としても、クラスメイトの方に嘘を付き続けるのは少し心苦しかったので」

 最終的に、綾香は一輝の言葉に納得してそう言った。なので、

「ええ、よろしくお願いします」

 一輝もそう言った。ただ、この決断が今後の二人の学校生活を大きく変化させることになるのだが。

 今の二人はまだ、そのことを知らないのだった。

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