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ベルンの街

主人公が他人と話をするのってむずい!

 

 モンスターを追いかけ、入った茂みを抜けた先には少しひらけた湖がある場所だった。


 うわぁ〜綺麗だな〜、小学生の時に見つけたら絶対秘密基地にしてた!


 そこに真っ白な小型の動物が水を飲んでいる、なんだあれ?


「鑑定」


『種族 ホーンラビット  生態 動きが素早く、ツノで獲物を刺して捕まえる。ツノは魔力伝達率が良い。』


 どうやらあの白い魔物はホーンラビットとゆうらしい。鑑定、便利だな。


 ホーンラビットはまだ僕を見つけてないし、倒すなら今だろう。ついでに加速(アクセラレーション)が連続で使えるか試してみよう!


「いくぞ!加速(アクセラレーション)!」


 ホーンラビットの元まで一瞬で移動し、続けて加速蹴りを放つための加速(アクセラレーション)を発動する。流石に気配を感じたのかホーンラビットが逃げようとするが、もう遅い!


加速(アクセラレーション)!加速蹴り!!」


「グギャ!!」


 蹴りが当たり潰されたような音を上げながら、ホーンラビットは吹っ飛んで行く。


 うん、なんとゆうかさっきのスライムと違い動物の形をしてたからかな?自分が命を奪った実感が湧いてくる。


 果たして僕はこの感覚に慣れるのだろうか?


 いや、きっと慣れてはいけないのだろう。この感覚を余さず受け止めることがこの世界で、異世界で生きていくとゆうことだと思う。


 よし!暗い考えはここまで!今は他に考えることがあるだろ?


 とりあえず、加速(アクセラレーション)は連続で使えた。これで初撃を躱された時、二撃目を即座に打てる。


 さてと、レベル上がったかな〜


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 名前 オリオン・ダイヤモンド 種族 人間族 レベル2


 HP 110/110 MP 60/110 EXP 5/15


 攻撃F 62 敏捷F 90 防御E 193


 魔力F 72 器用F 85 精神D 267



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 レベルが2だ!EXPが5/15になってる。必要経験値は5ずつ上がってくのか?


 ステータスは各パラメーターごとに上昇値が違うのようだ。攻撃を1番してるから上昇値が1番高いのかな?防御は上がってない、一度も攻撃をされていないからか。


 どちらにしろレベルは上がった!目標はレベル20とりあえずこれくらい上げてみよう。


「え?」


 そこで、ふと湖を見たとき、そこに可憐な麗人が写っていた。

 

咄嗟に後ろを振り返る、だがそこには誰もいない。この場にいる人間なんて一人しかいない。


 まさかこの人、、、、、僕?


 そこで初めて自分の姿を確認した。


 シミ一つない真っ白の肌、一瞬女性かと見間違えるほどの絹のような白銀の長髪、大きく切長な琥珀色の瞳、高く大き過ぎない完璧な鼻、薄桃色のしっとりとした官能的な唇。


 まじかっ!


 MAZIK!


 まじですかっ!

 

 こんな綺麗な人見たことない!一種の神々しさすら感じる!!


 前世ではイケメン嫌いだった僕だが、今世では逆にそうゆう男を作り出してしまいそうだ!あぁ罪深い、、、、なにそれ超嬉しい!!!


 おっといけない、少し情緒が不安定になってしまったようだ。そう言えば手紙の最後に書いてあったな。



『仮面はサービスだ!君の美貌じゃあ女の子とまともに話せないだろうからね?』



 仮面?仮面てこれのことだよな?


 魔力箱から欺きの仮面を取り出す。


 この仮面舞踏会とかで着けてそうな目だけ隠せる黒いマスクを訝しむ見ながらつけてみる。


「えぇ?!」


 湖の水面をもういちど見る。そこには先程の神々しさなど微塵も無く、なんとゆうかあまり印象に残らない脇役、、、、そうモブ!が写っていた。


 急いで仮面を鑑定する。


【アイテム 欺きの仮面 効果 仮面を装備した者の存在感を逆転させる。】


 なるほど、そう言うことか。ありすぎる僕の存在感が逆転してこのモブになってしまったとっ。


 これつける意味あんの?前世の僕に戻ったみたいで、若干の精神ダメージ食らったんですけど!でもまぁ神様の言ってた事だし聞いとくかぁ〜。


 そうして、再びベルンの街に向かって歩き出した。





 ようやくベルンの街に到着し、門の前に並んでいた列に僕も加わる。


 こうして近くで見るとけっこう大きなぁ〜東京ドーム2個分くらいの街を外壁が覆っている。、、、東京ドームの例えってわかりずらいよね?


 そう言えばこの列に並んでいるの女の人ばかっりだな。確かこっちの世界の男女比は3:7だっけ?


 考え事をしているうちに、列が進み僕の検問の番がくる。恐らく犯罪者や怪しい人を街の中に入れないためだ。


「貴様、見ない顔だな。」


 警備の女の人に声をかけられる。


「あ、はい」


「見たところ商人には見えないが、何をしにこの街に?」


 う〜ん、なんて返そう?異世界から来ましたなんて言ったら、不審者として捕まえられるよね?


「僕は遠くの村から冒険者になりにベルンの街に来ました。」


 適当だけどこれしか思いつかなかった。いけるか?


「ん?僕? き、貴様もしかして男か?!」


「え? はい、そうですけど」


 どうしたんだろう、なんかいきなり焦り出したぞこの人。


「お、男なら検問は必要ない、男性は特別保護待遇だからな。冒険者になりたいんだったな?ならこの先に冒険者ギルドがある、そこに行くといい。、、、、、男性とこんなに長く話してしまったぁ ふっ ふふ うふふ〜」


「あ、ありがとうございます。」


 苦笑いでお礼を言う。特別保護待遇とは? あと最後の方聞こえてますよ、男と喋っただけでその笑いってどうなの?!


 こうしてようやくベルンの街にやって来た。









ヒロインを登場させたい。

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