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青い春を漂う  作者: CHIKA(*´▽`*)
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BRILLIANT BUTTERFLY

 髪のお手入れというものはこんなにも大変なのか。

 髪がとてもサラサラとなったあたしは、リビングのソファーで寝転んでいた。

 お母さんはいつも髪が滑らかだけど、こんなに苦労していたのか。



 影ながらに努力をしていたのだな。我が母ながら天晴だ。

 こういうことに慣れていないってこともあるだろうけど、ここまで大変だとは。

 ヘアオイルをつけて後はドライヤーで乾かしたら、勝手にサラサラになると思い込んでいた。



 洗面所に行ってお母さんが使っていたヘアオイルを見つけた。

 一応、念のためということでボトルに書いてある使い方を見ていた。

 だがそれは想像以上のものだった。

 ヘアオイルというものはそもそもシャンプーの後に使う物だとこの時、初めて知った。


 そうなると朝風呂に入らなくてはいけない。せっかく服を着たのに……。

 仕方なく着ていた服を脱ぐ。しわがつかないように、丁寧に畳んで脱衣所の床に置いた。

 朝風呂と言っていたけど、風呂の湯は朝の時点でお父さんが抜いているから実質シャワーだけだ。



 これは自分だけかもしれないけど、風呂に入るとシャワーだけじゃなく湯舟にも浸かりたくなる。

 そう違和感を感じながらも朝風呂を終えて、再び洗面所に戻る。

 髪の毛をきちんとタオルドライという行為をして、お母さんのトリートメントを借りる。



 ここから要約ヘアオイルの出番。

 長い、そこまでの道順が長すぎる。世の女性たちは毎日こんなことをしているのか。

 この道順を得て女性なら誰しも憧れるであろう、艶めく髪になるのだ。



 そういえば文香は会う時いつも、髪の毛が整っていることを思い出した。

 更にパサついている時を見たことがない。となると毎日この行程をしているのか。

 あいつ影ながらの努力家だな。改めて文香は色々凄いなぁと思った。



 お母さんのヘアオイルはとても見た目が高級そうだった。

 少なくとも5000円以上、高くて10000円以上だと思われる。

 後ろの表記にブランド名が記されてあった。特に聞いたこともないものだった。



 まぁこのパサついている髪が少しマシになる程度だろう。

 そう思っていた。

 でもその予想は大きく上回ることになる。



 一通りの流れを終えると鏡に映ったあたしはどこかの女優さんみたいだった。

 まっすぐ艶めくロングヘアがそこには存在していた。

 今までは自分の手になんて、届くはずがない存在だと思っていたのに。



 これがヘアオイルの力か。あたしが動く度に髪も同じように動く。

 まるで生きているみたいに。

 いつもなら感動して色々とポーズを決めるのだが既に疲れ果てていた。



 せっかく整えた髪が乱れないように気をつけながらソファーに寝転んだ。

 どんなものなのか気になりそのヘアオイルのことを調べることにした。

 「ぶりりあんと……ばたふらいっと。検索っ」



 バタフライという言葉の意味は分かっていた。けどブリリアントとは全く知らなかった。

 英語で表記されていたけど後ろの表記には、有難いことにカタカナで書いてあった。

 検索したら一番上に『BRILLIANT BUTTERFLY』というサイトがヒットしていた。



 そのリンクをタッチすると真っ暗な画面になる。

 そこから銀色の蝶が鱗粉を巻いて、画面の下から登場。

 そして『BRILLIANT BUTTERFLY』のロゴが表示された。



 ざっと見たけどヘアオイルだけではなく一部、化粧品も扱っているらしい。

 そして公式サイトの通販で値段を見ることができたのだが、それがまぁ高いことで。

 使わせてもらったヘアオイルなんて約2万円だった。



 そりゃあ2万円ならどんな髪でも美髪にしちゃうよね。納得だわ。

 「……って20000円?!」

 まさかこんなにも高いなんて。お母さんはいつもこれを使っているのだろうか。



 あとでお母さんに聞いたのだけどなんと、発売当時から愛用していたらしい。

 これで6本目くらい。詳しくは覚えていないとのこと。

 多分きっと、もっと使っているだろう。

 公式サイトには『Anniversary 20Th』と表記されてあった。


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