祖父母との対面2
ガチャッと扉が開く。
よーし、第一印象は大切だもんね!元気よく!
「失礼します!
これからお世話になります!
初めまして、佐倉ひなたです!
宜しくおね...!」
お辞儀してから顔を上げると
そこには、涙を浮かべた祖父母がいた。
「よく来たね...会えて嬉しいよ..!」
「本当よね、私も会えて嬉しいわ!
遠慮しないで、こちらへどうぞ。
私たちは血のつながりがある家族なんだから
遠慮しなくていいわ」
「....!!ありがとうございます!」
祖父母に会えて良かった、と心から思えた。
祖父母と抱き合い、お互いに会えたことを喜び、
祖父母は、私の好きな食べ物、趣味など沢山質問をしてくれた。まるで、今まで会えなかったことを埋めるようであった。
もちろん、ひなたもそれに喜んで答えていく。
すると、途中で
お祖母さんがエリート執事さんに話しかけた。
「白夜〈ビャクヤ〉、あなたもこちらへおいで。
一緒に話しましょう?」
「いえ、私はここで結構です。
皆さまの姿を見ているだけで、満足です。」
「何を言ってるの。あなたも家族よ?
こちらへいらっしゃい。」
「.....分かりました。お言葉に甘えます。」
ーーーー白夜さんとはどんな関係なんだろ?
私は、頭の上にハテナマークをつけていたみたいで、お祖母さんは笑いながら教えてくれた。
「白夜はね、ひなたちゃんの従兄弟に当たるのよ?
歳は22歳かしら」
ええ!?私の2歳年上で従兄弟!?
私の親戚にこんなクールビューティーイケメン!
私がびっくりしていると、
白夜は、改めてひなたへ挨拶をし始めた。
「改めて、宜しくお願いします、ひなた様」
「いや、こちらこそです。
....あの、私は従姉妹で年下ですし、
敬語で話さなくていいですよ?」
「ですって、白夜。」
お祖父さんが白夜の顔を見る。
白夜は、クスッと笑いながら
「わかった。従兄弟の白夜です。
今はここで大学に通いながら、住み込みで
執事をしてるんだ。
ちなみにね、大学はひなたちゃんと一緒だよ。
何回かひなたちゃんを見かけたことあるよ!」
「え!どこだろ...何学科ですか?」
ひなたと白夜が楽しそうに話をしているのをみて
祖父母はニッコリとし、その姿を見ていた。